[2-Geki]  2劇通信・幕の内タケ第16号 2002年(平成14年)6月1日

  二人になったら何をする?  〜今後の2劇についてとか〜



 今の2劇は座付き作家が二人います。一人は今回執筆する四夜原 茂。 もう一人が次回執筆予定の音間 哲。 一年に一人一本ずつ書きましょう、ということになっているのですが、 ただお互い、何の関係もなくそれぞれ書いていくというのも味気ない話。 そこで記念すべき二十五周年の今年、なにやら作家同士でも始めるようなのですが・・・。 ひとつそのあたりを音間さんに聞いてみることにいたしましょう。

 何でも今年から、ひとつのテーマでそれぞれ競作することにしたとか。

今年のテーマは「ドラッグ」。 「ドラッグ」といえば四夜原さんがお得意の題材ですよね。 風の噂で聞いたんですけれど、何の相談もなしに

「今年のテーマはそれでいく。あとタイトルも決まったから。 俺が『チャムチャムドラッグ』で、音間は『熊茶花薬局』な。 あ、『熊茶花薬局』っていう薬局名はこっちでも使う。 そっちも『チャムチャムドラッグ』って薬は使ってもいいし、 むしろ使え。 俺の芝居を見たあと、音間の芝居を見たら『あ、こんなところにつながりが』とか 『あの謎がこんなところで解けるとは』みたいな感じがあると、 二本見て頂いたお客さんには、お得な感じがしていいよな。 俺は特に考えずにやるから、具体的にはそっちでよろしく。 お互い、目標が出来ると意欲がかき立てられていいよなぁ〜。 ほんじゃそういうことで

と言い渡されたとか。

これだけだと、おそろしく一方的に 決められたように聞こえるんですが、 そのへん、どうお考えですか?

音間 知りません。ちゅうか、  ほんとにやるの?

なにはともあれ、新しい試みに期待・・・したいものである。



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