[2-Geki]  2劇通信・幕の内タケ第21号 2005年(平成17年)2月14日

タケ編集長・冨田の
     「何事も経験」な編集後記


 編集長と名乗りつつ、タケを作るのはほぼ二年ぶり。 作り方を忘れていて、ちょっと焦ったりして。

 ところで今回の芝居の題材には「振り込め詐欺」が取り上げられるのですが、 どうもきっかけになったのは他ならぬこの私らしいのです。

 と書けば、勘のいい方なら察しがつくことでしょう。ハイ、かかってきたんです。電話が我が家に。 母が電話に出るなり、ちゃんと私の名前を名乗り、女の子を事故に遭わせてしまったと訴えてきまして。 なかなかの演技だったみたいです。お見事。

 ただ問題は、かかってきたのが土曜日の朝十時頃で、事故を起こしたはずの私は、 横でのんびりと朝ご飯を食べてたってことなんですが。

 その後、私が電話に出てちゃんと名乗ったら、当然切られました。 それはいいんですが、そのときの家族の反応がですね、なんとブーイングですよ。 もちろん私に。なんでもっと引っ張らない!ですって。恐るべし関西人の血。

 んで稽古の合間にその話をしたのが、まわりまわってこんなことに。 人生、無駄になる経験はないと勇気がわきます・・・ なんてことはないですが。

 編集長・冨田明裕、イラスト・大東広志でお贈りしました。 では、劇場でお会いしましょう。


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