「水」と「謎」
今回の舞台は、路地裏の薬店です。
夜な夜な高架下にあらわれるビールケースでつくられた屋台のような店。
その薬店では「水」と「謎」しか扱っていない。
物語はその「謎」をめぐって、
さながらオムニバスのように展開していきます。
ただの道に通り過ぎていく人々の通りすがりな関係。
とても薄いはずのつながりが謎を通して思いがけないシーンを生みだす・・・。
通りすがりの人たちは、だからって何かが変わるわけでも、
素晴らしい思いをするわけでもないのだけれど、
少しだけいつもと違う顔で出てくる。
舞台に来た人も同じような顔で帰っていただければ。
第2劇場『熊茶花薬店』に、どうぞご期待下さい。