[2-Geki] 「騙された -SYSTEM DOWN-」 稽古日記


 1997年1月〜


 1月7日 (火)

 今日は「稽古はじめ」の予定だった。しかし、集まったのは2人。 年の始めからこんなことではいけない。土曜日に全員集合をかけることに決定。

 1月11日 (土)

 今日が、実質的な稽古はじめ。全員集合をかけた割には集まりが悪い。 人数が集まるまで事務作業を行う。東京公演のチラシとチケットが配られる。 練習のあと、いつものように「とり竹パート3」へ向かうが、一杯で入れない。 しかたなく、「パート2」にて新年会。人数は少なかったが、年末年始の個人的な話題を中心に盛り上がった。

 1月18日 (土)

 練習のあと、第1回の東京公演のミーティングを行う。今度こそほとんど全員が集まった。東京公演はお金がかかるねというだけで何も決まらないまま終了。 そのあと、「とり竹パート3」に向かう。ここで、「楽市楽座」の長山さんが合流。 楽市楽座は2劇より一足早く(1/24-26)、アゴラで東京公演を打つことになっている。東京公演や過去の公演の話、台本の話などで盛り上がる。

 1月25日 (土)

 練習に先立って役者紹介のページに使う写真の撮影会を行った。集合時間になっても誰も来ない。えっ、うそ、と思っていたら10分くらい遅れてぞろぞろと集まりだした。いつものこととはいえ、なんとかならないものか。練習場所の裏にある公園で撮影。30分くらいで終了。そのあと、雪が降りそうなほど寒い公園で、凧やボールで遊ぶ劇団員。みんな元気です。練習は基礎練習中心。柔軟、発声などをして、鏡像描写など。練習後はいつものようにとり竹へ。美術監督の茶谷、作者の四夜原、舞台スタッフで東京公演の舞台イメージについてのミーティング。大まかなコンセプトを決める。

 2月1日 (土)

 東京公演用に改訂した「騙された」の第1稿があがる。早速、読み合わせをしてみる。これから本番に向けて練習が加速していく。練習後は、舞台装置についてのミーティングと、DM用の幕の内タケの編集会議。来週の合宿に向けての準備が進んでいく。

 2月8日 (土)

 今週末は合宿稽古。集合は11時。ところが、集合時間になっても集まっているのは数人。いつもの事とはいえ、ひどい。おまけに、集まった人も昼食や何かを買いに出ていってしまう。いつまでたっても集合できない。結局、出発するのは1時間後。行き先は玉泉寺。ここでの合宿は、これで4回目。寒い季節は今回が初めてということでみんな防寒対策をして臨んだ。ところが、着いてみるとぽかぽかと暖かい。練習に使う大広間の横にある縁側は非常に日当たりがよく、昼寝をするには最高である。ここは作家の四夜原が書斎として使っている。到着後、夕食まではみっちりと稽古。一部、大阪公演の台本を用いて稽古する。素朴な夕食を食べて風呂、DM作業。全体ミーティングをして1日目は終わり。ミーティングの途中に、劇団員Aから電話が入る。玉泉寺までの道がわからないという。おかしい。今までに何回かきているはずなのに。簡単に道を説明し、到着を待つ。しかし、来ない。ひょっとして。1時間あまりたって現れたAによると、予想通り道に迷っていたとのこと。毎度のこととはいえ、何とかしてほしい。ミーティングの途中からは宴会になり、一人二人と倒れるように眠りに落ちる。

 2月9日 (日)

 二日目。劇団員Sの起床の合図で目を覚ます。Sは朝が早い。早起きはSの特技である。眠い目をこすって朝食、稽古。ひたすら稽古。普段の稽古時間不足を解消するための合宿である。でも、昨日の宴会の疲れが見え隠れする。だから、早く寝ろと言ったのに...。昼食の頃になると、みんなの意識が戻ってくる。昼食はいつものカレーライス。劇団員たちは、よく食べる。いつも鍋が空になるまで食べ尽くす。よく稽古をするから食欲が旺盛なのは当たり前なのかもしれない。午後3時まで稽古。合宿を終えるといつもの「とり竹」に繰り出していくのであった。

 2月15日 (土)

 先週の合宿でスランプに陥ったA。このままではダメだとみんなが思っていたのだが、今日の稽古では抜群の演技を見せる。そのシーンが終わりるとみんなから拍手が起きた。聞くところによると、元劇団員Uを演出に迎え秘密特訓をしたらしい。このまま本番を迎えてくれればいいのだが...。

 2月16日 (日)

 今回の練習で初めての通し稽古。まだ十分にせりふが入っていない。そのため、明日の稽古は中止になった。みんな早くせりふを覚えるんだよ。

 2月19日 (水)

 毎週水曜日は作業日。今日は本番で使う舞台装置の仮組上げをした。基本的には大阪公演で使ったものを東京に持ち込む。ウィングフィールドとアゴラ劇場ではホールの大きさが違うために一部改良している。とくに大きな問題もなく作業は終了。あとは仕上げを残すのみ。

 2月22日 (土)

 今日は衣装合わせ。全員の衣装を確認するはずが...。えっ、ない。忘れられた衣装がいくつか。衣装の内容は、基本的には大阪公演と同じ。ただし、新しい衣装も登場する。その中身は、見てのお楽しみ。そのあと、衣装を着ての通し稽古。稽古着を衣装に着替えると、芝居らしくなってくるから不思議。本番に向けて稽古も盛り上がっていく。

 2月23日 (日)

 今日は本番前、最後の通し稽古。スタッフも全員揃って稽古を見る。出来上がったシーンでは、役者が小技に走るためだんだん芝居が長くなる。これ以上長くなると...。本番がこわい。あとは、公演が終わるまで風邪引かないでね。最後に、ミーティングをして練習を終了。スタッフは引き続きとり竹で打ち合わせ。ご苦労様です。

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