[2-Geki]   夏合宿 96


 1996年8月24日 (土)〜26日(月)

 2劇の夏合宿。合宿といえば稽古を想像するかもしれないが、この合宿は遊びである。そもそも、2劇の創立された頃、劇団員はみんな暇で貧乏な学生だった。みんなでお金のかからない遊びを探していた。学生といえば夏休み。この夏休みをどう過ごすかは重要なテーマである。田舎に帰省する人のことも考えて、夏休みの前半と後半に合宿を企画した。前期合宿は遠くの山や川に出かけて思いきり遊び、後期合宿は近くでまじめに稽古をするのである。それがいつからか後期合宿がなくなり遊びの前期合宿だけが続いている。

[到着風景]

 ここ数年は、山の中でキャンプをしている。キャンプと言ってもテントを張って寝るわけではない。バンガローやロッジを借りて寝る。だから、メインはアウトドアクッキングと水遊びである。この食事がすごい。去年の合宿では20人で7キロの肉と18合のご飯と大量の魚介類、野菜を2食で平らげた。今年は、その反省から今年は肉の量をひかえたところ、食事が簡素だという不満がでた。来年はまた物量に走ってしまうに違いない。今年は、定番のバーベキュー、焼きそば、そうめんに加えてお好み焼きにチャレンジした。炭火で鉄板を焼き、その上でお好み焼きを作るというのは非常に難しい。何が難しいかというと、一つは火力の調節、もう一つは鉄板を水平に保つこと。火力が一定ではない鉄板の上で、どこが火の中心かを探しながら焼くしかなく、おまけに傾いているから油を引いても低いところに流れてしまって、焼きたいところに油が残らない。いろいろと苦労をしながら何とかお好み焼きをクリアした。決して、見た目にきれいなものは作れない。しかし、アウトドアだと本来の味以上においしく感じるから不思議である。

[夕食風景]

 合宿の目的。最大の目的は、劇団員同士の交流を深めるということである。2劇の場合、4月に入って来る人が多いが、初夏の公演、そして夏合宿を通して劇団の雰囲気になじんでいく。かぶっていた猫がはがれ落ちるのもこの時である。悲しいことに、夏合宿に参加してなじめないと言ってやめていく人がいるのも事実である。

[花火]

 花火。夏合宿を語るとき、避けては通れないものである。毎年、1万円をつぎ込んでいる。去年はテンションが上がりすぎて、燃えてはいけないものまで燃やしかけたが、大事にいたらず、一安心。今年は去年の反省をふまえて、ややおとなしくなっていた。来年は、またドッカーンと打ち上げることだろう。そうそう、2劇にはロケット花火の達人がいる。彼は素手でロケット花火を持ち、空に向かって打ち上げる。その成功率たるやほぼ100%である。今まで彼のその技に引かれ、挑戦し、手にやけどをする人が後を絶たない。たかがロケット花火。されど、奥は非常に深い。



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