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 丸田市が発行する広報紙の記事を一部抜粋してご紹介します。



・来月1日からゴミのルールが変わります


   月曜日  …………  燃えるゴミ
   火曜日  …………  お父さんのゴミ
   水曜日  …………  ペットボトル
   木曜日  …………  ペット(ワニを除く)
   金曜日  …………  ラブレター
   土曜日  …………  柔道着
   日曜日  …………  ペット(ワニ)

 第二日曜日  …………  割れた体温計





・文化会館、ついに完成


 昨年の春から工事を進めていた丸田市民文化会館が、いよいよ来月6日に完成の運びとなりました。

 当日は丸田市立港南中学校吹奏楽部の演奏する市歌『スピルバーグはお金持ち』の調べに乗って、市長自らテープカットに参上。切れないハサミに業を煮やし、思わず研ぎ出すパフォーマンスも(予定)。
 なぜか大ホールより広い中ホールには、270度まで曲がるリクライニングシート。後部座席の友達の、顔はおろか靴下の色まで確認できます。席数は350。消防法に触れていますので、くれぐれもご内密に。2階の展示室は市民ならどなたでもご利用できます。心に残る写真、暇にまかせて作ったボトルシップなど、どんな駄作も大歓迎! お気軽にお申し込み下さい。第1弾は市議会議員の磯部ワタル氏(無所属、当選2回)が我流で描いた水彩画を展示。バランスを失したひどい色使いに、思わず怒りを覚えます。どうぞお楽しみに。





・カルチャースクール 続々開講


 完成したばかりの丸田市民文化会館において、カルチャースクールが続々と開講されます。

 毎月第二月曜日「何でも分解しよう」。手始めに文化会館内の時計や掲示板をどんどん分解。慣れてきたら路上駐車のバイク、いらないお父さんなどにチャレンジ。先着50名。
 毎週火曜日「どんな時でも気軽におしゃべり」。エレベーターでどうしても沈黙してしまう、カニを食べているとしゃべれない、そんな方はぜひ。先着71名。
 毎週木曜日「インターネットクッキング」。料理教室とパソコン教室が夢の合体です。これでマウスがおいしく食べられる。先着20名。
 毎月第四金曜日「手作りのジェットコースター」。遊園地で並ぶのはもううんざり。だったら自分で作っちゃえ! 庭がなくてもお構いなし。先着30名。受講料はお問い合わせ下さい。





・第25回 市議会一般公開


 毎年恒例の市議会一般公開。今年も数々の議題があなたと議員を襲います。

 西丸田駅前の路上駐車を取り締まる特別立法は、賛成・反対で真っ向から対立する与野党議員の壮絶な撃ち合いが見どころ。議場は大混乱。ピストル持ってる市民は集まれ!
 私も議員席で居眠りしてみたい。そんな市民の熱い要望に応えて、居眠りフェアを開催します。意外な寝心地の悪さに、思わず議員の体を心配しちゃうかも。あくまで居眠りなので20分交代の予定です。
 そして野党議員が魅せるパフォーマンスは、牛歩戦術。なかなか進まない投票に、あなたも与党気分で苛立ってみてはいかが? 歯ブラシ・寝袋持参でお願いします。場合によっては二、三日帰れません。
 さらに与党議員がお送りする、ちょっと得するゼミナールは「ヤジ講座」。相手のダメージを最大限に広げる究極のヤジとは? そしてその声の大きさは? これでうるさい隣人もノックアウト! 参加ご希望の方は、おハガキで丸田市市民課まで。





・秋のまるだまつり


 今年もいよいよ、まるだまつりの季節がやってきました。

 500年の歴史を有し、毎年多くの観光客でにぎわう「暴れみこし」。丸田神社から出発したおみこしが、市内の民家に突撃を繰り返します。壊れた家には福が舞い込むとの言い伝えがあり、沿道のあちこちから「うちも壊して!」と黄色い声が飛び交う勇壮なこの暴れみこし。昨年被害に遭ったのは1200戸を数えましたが、惜しくも記録達成ならず。今年こそ、の期待がいやが応にも高まります。
 市役所前の広場では模擬店やアニマルショーなど、イベントが盛りだくさん。金魚すくいや綿菓子をはじめ、パソコンや日本刀、ジャンボひよこ、カラーにわとりと、今年も趣向を凝らした屋台が目白押し。アニマルショーでは1000匹のコブラとマングースが24時間戦い続けます。逃げたらごめんなさい。
 実はコブラが既に2匹足りません。見つけた方は、丸田市まつり課までご一報を。





・地元でとれた「苦イモ」を食べよう!


 丸田市唯一の特産物、苦イモをみんなで食べましょう。

 あまたある農産物が不思議とどれも育たないここ丸田市で、唯一とれてとれてとれまくる苦イモ。一口食べたら超苦い! それはもう、若社長の挫折と同じぐらい。コギャルもあまりの苦さに驚いて、お父さんに従います。
 苦イモの調理法としては、丸二日煮込んだ「苦イモ煮」が有名ですが、この他にもいろいろな料理にお使いいただけます。辛いカレーに混ぜれば、あっという間に辛さも吹っ飛ぶ「苦カレー」。外見のよく似たサトイモと一緒に煮込んだ「ロシアンポテト」。料理以外には、キャッチボールやトイレのオブジェにも。
 地元の振興のため、他県に在住のご親戚などへも送りつけましょう。お付き合いをやめたい、ある程度嫌われたいときに最適。大量のご注文は、丸田市商工課まで。





・2000年問題への対応にご協力をお願いします


 丸田市では2000年問題に対応するため、12月31日午後9時から1月1日午前9時までの間、市内の消防署・警察署をお休みします。

 いつもより火の元にお気を付け下さい。強盗などに襲われた場合はその被害の状況に関わらず、1日午前9時以降に通報していただかないと困ります。こればっかりは、もうどうしようもありません。
 ご希望の方には、消防車をお貸しします。現在、丸田市には5台の消防車と2台のはしご車、47本の消火器がございます。また、10台のパトカーと5台の白バイ、25人の婦警もどうぞご利用下さい。勝手ながら先着順とさせていただきます。お申し込みはお早めに、丸田市2000年課まで。





・アフリカワニにエサを与えないで


 この時期、丸田川に大繁殖するアフリカワニに、エサを与えないで下さい。

 さかのぼること二十数年前、市内の動物愛好家・浦山秀二氏の庭から逃げ出したアフリカワニは、気候の変化をものともせずに増え続け、今では二万五千頭を数えます。河川を監督する建設省も、お手上げの状態です。
 愛くるしい笑顔に騙されて近づくと、丸飲みされる恐れがあります。丸飲みされたにも関わらず生還した方は、これまでに二名しかおりません。そのうちの一人、城南区に住むKさんは「アフリカワニの胃の中は、まるで掃除を怠った中華料理屋のようだった」と語っています。もう一人の、西区に住むYさんは「ワニ、ワニ」とうなされながら、先月死にました。被害報告や救助の要請は、丸田市自衛課まで。





・虹色申告をご存じですか


 今年も確定申告の季節がやってきました。細かい計算が苦手で、領収書にまみれて気分がブルーな市民のみなさまに、とっておきのお知らせ。昨年から実施している、丸田市独自の確定申告をご存じですか。

 楽しいクイズとゲームで課税額が決まる夢のようなシステム、それが虹色申告です。
 市役所職員と、近似値クイズやビーチバレーで戦うだけ。書類も必要ありませんし、なんといってもうれしいのは税金が最大10割引。勝てば勝つだけ、どんどん減税されます。負けたら5倍に膨れ上がることもありますが、ともあれ勝負は時の運。一か八かの大バクチに出てみませんか。
 昨年は、あっちむいてホイやダンスダンスレボリューションで勝ちまくり、納税額がたった500円という強者も出現。ちなみに最低記録はウンジャマラミーやみんなのGOLFで負けまくった港区在住・西山さんの1億円。彼の顔色が悪いのはそのためです。参加ご希望の方は、丸田市市税課まで。





・市長選の公示迫る


 任期満了に伴う丸田市市長選の公示が、間近に迫っています。

 四年前の選挙では、市民全員が立候補という前代未聞の展開を迎えました。選挙への参加意欲が旺盛なのは喜ばしいことですが、ほとんどの候補者に一票しか入らず、大接戦となったことは悲しいニュースです。
 この悲劇を繰り返さないために、今回の選挙では以下のことにお気を付け下さい。

 1) いくらハンサムでも落選することがあります
 2) 酔った勢いで立候補しない
 3) 90歳以上の方は自己の体力を見つめ直す
 4) モテたいだけで市長を目指さない
 5) ポスターが貼りたいだけで立候補しない
 6) 選挙カーで歌いたいだけならスナックへ行く

 それでも立候補するという方は、丸田市選挙管理委員会まで。





・市長選 選挙公報


 任期満了に伴う丸田市市長選が、来る5月14日(日)に行われます。
 現職・新人合わせて四名の立候補者の横顔とコメントを掲載いたします。


 1)峯川 義之 (62) 無・現
 2期目に並々ならぬ意欲を燃やす、現丸田市長。
 継続審議となっている、市長室の壁紙に関する特別法案をぜひ可決させたいという。
「どうか私を男にしてください。そして、壁紙をピンクにさせてください」

 2)外山 よしこ(35) 無・新
 なかなか自分に合った趣味が見つからず、なんとなく立候補した2児の母。
 特に公約はないが、大の仲村トオルファン。
「市民一人一人にトオル様の良さが伝えられるよう、全力を尽くします」

 3)田中 義三郎(89) 無・新
 今回最高齢の立候補者は、自称・田中角栄氏の義理の父の母の孫。
 中央政界への細いパイプを前面に押し出して戦いたい、と意気込んでいる。
「丸田市に新幹線を。それが無理なら改札口を!」

 4)永井 孝一 (47) 無・新
 東区で駄菓子屋を営んで30年。
 日々の生活で感じている怒りをぶちまけ、最近の子供たちに喝を入れたいと話す。
「万引きは懲役30年、自販機を蹴ったら死刑にしたいと思います」


 原則として一人一票ですが、どうしても二票ほしいという方はその理由を明記の上、丸田市選挙管理委員会まで。





・市長選 開票結果


 5月14日(日)に行われた任期満了に伴う丸田市市長選の開票結果は、下記の通りです。


  当 外山 よしこ(35) 無・新   123258
  次 峯川 義之 (62) 無・現    45923
    永井 孝一 (47) 無・新     1445
    田中 義三郎(89) 無・新        1


 なかなか自分に合った趣味が見つからず、なんとなく立候補した外山さんが当選しました。
 当選者の喜びのコメントを掲載いたします。

「このたびはみなさんのおかげで市長になることができ、本当にありがとうございます。
 大の仲村トオルファンということ以外、人に自慢できることのない私にとって、大きな自信になりました。
 選挙運動をしていてわかったことは、ああ、こんなに身近なところにもトオル様ファンっているんだな、私は一人じゃないんだな、ということでした。トオル様のポスターやテレカのプレゼントに人だかりができたときのこと、私は一生忘れません。
 そのトオル様のポスターが金銭の授受に当たるのではないか、とのご指摘を他陣営から受けた際にも、丸田市の選挙管理委員会のみなさまは、あれのどこに価値があるのか、と一蹴してくださいました。理由は少し悲しいですが、おかげで選挙違反で捕まらずにすみました。
 これからも市民一人一人にトオル様の良さが伝えられるよう、全力を尽くします」


 この選挙に関するお問い合わせなどは、丸田市選挙管理委員会まで。





・夏休み 親子ポマード大会のおしらせ


 7月20日、丸田公園で開催される親子ポマード大会に、家族で挑戦しませんか。

 ルールは簡単、親子でポマードを塗りあうだけ。ポマード好きなら誰でもOK! 血がつながってなくても特にかまいません。こどもの方が年上でも、主催者的にはノープロブレムです。
 今年のテーマは「ポマード21世紀」。斬新なヘアデザインを編み出した親子には、ポマード100年分をプレゼント。孫の代まで困りません。もしかしたら、ひ孫の代までいけるかも? 日常のヘアスプレーをちょっと忘れて、この日ぐらいはガッチリ固めてみませんか。
 20世紀最後の夏休みの思い出に、さあ、あなたのこどもを全開バリバリのロックンローラーに! これがきっかけで親子の会話が減ったら、すぐに頭を洗ってください。出場希望とお問い合わせは、丸田市ジェル課まで。





・東丸田町をむりやり合併しました


 去る7月15日、ここ5年ほど丸田市と冷戦状態にあった東丸田町をむりやり合併するに至りましたので、そのご報告をさせていただきます。

 前市長が東丸田町長の顔を見て「猿みたい」と言ったとか言わないとか、そんなささいなことで始まったこの闘いのおかげで、両エリアを結ぶ道路は分断され、人の行き来は遮断され、今や他県の方々に、どうしてこうなったのかを説明するのも恥ずかしいぐらいの膠着状態に陥ってしまいました。
 この状況を打破するため、まず、通信販売の訪問員に扮した丸田市役所職員が東丸田町長の自宅を訪れ、やせるクリームをおすすめ。日頃から体脂肪を気にする町長はさっそく契約書に判を押しました。しかし、それが実は合併の調印書! あわてて取り返そうと試みるも、もうあとの祭りです。町長は猿みたいな顔をくしゃくしゃにしながら、地団駄を踏んで悔しがっておりましたとさ。
 よって国道980号は、来る7月31日をもって通行が可能になります。お問い合わせは、丸田市東丸田町対策課まで。





・丸田市文化会館、全焼


 丸田市文化会館が、跡形もなく焼けてしまいました。

 去る8月4日午後11時ごろ、会館裏口からあがった火の手はまたたく間に建物全体を炎で包み、駆けつけた消防署員の必死の消火活動もむなしく、文化会館は全焼しました。
 警察で出火の原因を調べていますが、ここ2ヶ月ほどにわたって、会館前の広場で数名の若者がポリネシアンダンスショーの練習を重ねていたようだ、と付近の住民が話しており、その火が燃え移った可能性が高いと見られています。
 また、これは意外でしたが、文化会館の大部分が丈夫な紙でできていたという事実が発覚。はなから全壊するのも時間の問題だったようで、逆に今までよく風雨に耐えていたものだ、と建築家たちから絶賛の嵐です。
 近所でポリネシアンダンスに熱を上げている人、もしくはたいまつを持ってウロウロしている不審な人を見かけたら、丸田警察署もしくは丸田市ダンス課までご一報を。





・まるだまつり、中止も


 今年もいよいよ、まるだまつりの季節がやってきました。

 500年の歴史を有し、毎年多くの観光客でにぎわう「暴れみこし」。丸田神社から出発したおみこしが、市内の民家に突撃を繰り返します。しかし、今年はその突撃が見られなくなるかもしれません。
 ここ50年、市内の家を壊し続けてきた丸田神社の第177代目神主・白木恒夫さん(77)。彼が体力の限界を感じて引退を表明しました。これまでに壊した家は5000戸を軽く越えています。白木さんには子供がおらず、後継者が育っておりません。いや、正確には5人いましたが、全員が過去の暴れみこしで命を絶たれています。
 あの卓越した数々の技、「二世帯住宅なぎ倒し」や「大黒柱アタック」など、白木さんは常に斬新な家の壊し方に心を砕き、邁進してこられました。その姿には、地元の建設業者も大手ゼネコンも頭の下がる思いです。
 地元経済の活性化のためにも、まるだまつりの観光客のためにも、もう一度考え直してもらうべく現在交渉中。お問い合わせや神主への激励メッセージは、丸田市まつり課まで。





・丸田市立図書館、完成


 文化会館の全焼という衝撃のハプニングから2ヶ月、深い生傷も次第に癒えたことでしょう。そんな中、ついに丸田市立図書館が完成しました。

 ただ、当初は野球場にする予定で工事を進めていたため、建物の構造はやや複雑。一塁側には丸田市史など、市の資料が並んでいます。三塁側には今のところ「ゴルゴ13」しか置かれていませんが、そのうち「課長 島耕作」も全巻そろえる予定です。
 外野スタンドには10年前のタウンページが、所狭しとひしめきあっています。北海道版から沖縄版まで、日本全国をカバー。現在のデータとはかけ離れておりますが、7割近くはつながりますのでご安心ください。
 もちろん、グラウンドでは野球もできます。
 お問い合わせや置いてほしい本のリクエストは、丸田市図書課まで。





・冬の交通安全運動にご協力を


 今年度から施行された、市条例による罰則のお知らせです。

 忘年会の多い季節。今にもつぶれそうな中小企業にお勤めのあなたも、年末ぐらいは居酒屋でパーッと飲んだりしたいものですね。でも、ちょっと待って。飲酒運転はやめましょう。免許が取り消されるだけではありません。今年の交通安全運動は、ひと味もふた味も違います。
 検問で飲酒が認められたドライバーには、ビール5本と日本酒1升をプレゼント。「そんなに飲みたいなら、もっと飲め!」を合言葉に、全部お召し上がりいただきます。
 そして、そのまま車を運転して帰ってください。誰かに激突したら、それはもちろんあなたのせい。ひょっとしたら死ぬかも。激突された方々、本当にすいません。
 指定の量の酒を飲むまで帰れませんので、何とぞよろしくお願い申し上げます。お問い合わせは、丸田市交通安全課まで。





・丸田市自治宝くじ発売


 今年度から発売される、自治宝くじのお知らせです。

 2001年を記念して、我が丸田市が宝くじを発売します。その名も「初夢宝くじ」。これで市の財政は一気に潤い、はずれた方々のやけ酒が増えて、さびれた地元商店街も活性化! 賞品は以下の通りです。

 1等      1億円
 1等の前後賞  2億円
 2等      ランドセル(黒)
 2等の前後賞  ランドセル(赤)
 3等      偽造パスポート
 4等      蒸した苦イモ
 5等      ピカピカの何か
 6等      塩ラーメン


 市役所の3番窓口で、なくなるまで売り続けます。1枚だいたい200円。お問い合わせは、丸田市宝くじ課まで。





・丸田城の遺跡、ついに発見か


 中央区の丸田第二中学校から、かなりの広範囲に渡って遺構が出土しました。体育館を新築する際の工事中に見つかったもので、出土品やその年代から、丸田城の遺跡ではないかと見られています。

 資料には残っているものの、天守閣はもちろん城壁さえ現存しないため、考古学者の間で「幻の城」と言われていた丸田城。謎が解明される大きな手がかりになるかもしれないと、関係者の期待は高まるばかりです。
 丸田城は江戸時代の初めに、当時一帯を治めていた多摩善家が建造したもの。かなり巨大な城で、天守閣と二の丸、三の丸、四の丸、五の丸、調子に乗って六十二の丸まで建てられたとの記録が残されている。城の中には現在でいうコンビニがあったとされ、侍たちが24時間営業で大名や門番たちの暮らしを支えていたという。
 出土品の中にはレシートやバーコードチェッカー、買い物カゴなどもあり、意外と快適な当時の暮らしぶりがうかがえる。
 お問い合わせは丸田市教育委員会、または丸田市キャッスル課まで。





・新税の導入について


 丸田市では、3月1日から新税を導入いたします。

 年間の予算がまったく足りない丸田市は、ついに借金が2兆円を数えました。会社なら倒産です。小学校なら廃校です。服ならビリビリです。
 この借金をどうにかするため、ここ6年ほど新税の導入を検討して参りましたが、ついに実施に踏み切ることになりました。市民のみなさまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。もしご協力いただけないと、市役所が差し押さえられ、市長がどこかへ売られます(どこなのか? というお問い合わせには、一切応じられません)。
 新しい税は「非花粉症税」。花粉症にかかっていない人から税金を巻き上げます。花粉症でない幸せを、税金という不幸せが襲う、とても公平なシステムです。市民一人一人をスギ花粉が充満した小部屋に呼び出し、10分で7回くしゃみが出たら花粉症とみなします。
 くしゃみが出なかったあなたは、5万円没収です。
 お問い合わせは丸田市花粉課まで。





・副市長、辞意を表明


 数々の問題発言で物議を醸した丸田市副市長の中田国正氏(67)が、ついに辞意を表明しました。

 中でも、市議会の最中に餃子定食を注文し、議場が騒然とする中で放たれた一言「食ったあとにガム噛むからいいだろ」は「口臭の問題じゃないだろ!」と市民の感情を逆撫でしました。
 いくら周囲が辞意を促しても「辞めない」の一点張り。しかし、市民の代表という意識に欠けた振る舞いに業を煮やした議員たちが、プリントした資料を配らない、市議会の開催日をわざと遅く伝える、花見に誘わない、などの古典的な手法を用い、頑固な副市長もとうとう耐えられなくなった模様。記者会見では目にうっすらと涙を浮かべ「せめて花見は行きたかった…」と悔やみきれない表情で語りました。
 後任は人間ではなく、他の霊長類から選出される方向で話が進められています。
 お問い合わせは丸田市副市長課まで。





・丸証、今年一番の下げ


 丸田証券取引所が、今年一番の下げを記録しました。

 軟弱な地盤に建てられた丸田証券取引所は、日に日に沈下。その規模は昨年1年間で50センチに及び、中で働く職員も「仕事が手につかない。ヒヤヒヤしながら廊下を走っている」と困り果てています。
 そして先月5日午後2時40分、大音響とともに建物が崩れ落ち、いきなり27センチの下げを記録。一日で昨年の半分以上の下げ幅を叩き出したことについて、藤井幸雄・丸証所長は「日本経済の落ち込みと関係があるかもしれないし、ないかもしれないが、ここは『ある』と考えた方がいろいろ面白いのではないか」と談話を発表しました。
 しかし、バブル景気に湧いた1980年代にも丸証は下げ続けており、所長の楽観的な反応に市民もあきれ顔。専門家からも「早く建て直せ」と厳しい意見が寄せられています。
 お問い合わせは丸田市地盤沈下課まで。





・城北区が区民を募集中


 市の北西に広がる城北区が、区民を募集しています。

 城北区は1980年代に、原子力発電所が20カ所、ゴミ焼却場が70カ所建設された、産業活動の活発な街です。ところが、付近の住民はこぞって立ち去りました。区内を歩いても猫一匹確認できず、戒厳令でも出たのかと錯覚するぐらいです。
 区民の特典として、原発をいつでも見学できる「フリーパス」を差し上げています。本来は一部の係員しかできない危険な作業を、特別に体験していただくことも可能です。もちろん電気は使い放題。また、どんな粗大ゴミも最大火力で瞬時に燃やします。タンスもダブルベッドもワゴン車も大歓迎。人間は要相談(乾き具合による)。
 ちなみに先日、とうとう最後の一家族が転居したため、誰もいません。さあ、あなたも開拓使気分で城北区へ!
 お問い合わせは丸田市市民課まで。





・メールマガジンについてのお詫び


 市民のみなさんへ

 先月より募集した住民登録へ多数のご応募、誠にありがとうございます。しかし、市民が1000人に到達した際にみなさんへお送りする予定のメールマガジンが、当方の手違いで100人達成とともに送られてしまいました。
 内部調査を進めたところ、加熱する小泉内閣メールマガジンの人気ぶりを横目に見ていた市民課広報係の担当者が「悔しくなってつい出してしまった」のが真相のようです。申し訳ございません。
 なお、次号の発行予定日は決まっておりません。
 お問い合わせは丸田市市民課、もしくは丸田市内部調査課まで。





・名誉市民が誕生


 丸田市に、新しい名誉市民が誕生しました。

 東区在住の大西道幸さん(35)。彼は市内の飲食店に入ってはことごとく店の大食い記録を塗り替え、今や店主たちの間で「大西来たりて材料なし」と言わしめるに至りました。特に東丸田商店街のレストラン「ナポリ」で打ち立てたスパゲティ12杯、リングイネ6杯、フェットチーネ4杯は、マスター・吉川隆さんの腕を肉離れに陥れただけでなく「似たようなのばかり食べてるな」と商店街を震撼させました。
 飲食店にとどまらず、スーパーや八百屋など食品業界の未曾有の好業績に貢献し、市内の経済を活性化させた功績を認め、ここに名誉市民の称号を与えます。
 なお、大西さんは食べ過ぎで入院中のため、授賞式は欠席しました。
 お問い合わせは、丸田市名誉市民課まで。





・市バスに新しい路線が加わりました


 78系統は「市長線」と名付けられ、以下の停留所を設けます。

 市役所前 … スーパーナカイ前 … スナック「ウフン」前 … 
 西丸田三丁目 … 回生会病院前 … 丸田が丘一丁目 … 市長宅

 スーパーナカイは市長がいつも利用するスーパーで、ポイントカードまで持っています。スナック「ウフン」は、市長お気に入りのカオリちゃんが勤めているお店です。西丸田三丁目には、市長の隠し子が住んでいます。回生会病院は、市長が不整脈の定期検診を受けている病院です。丸田が丘一丁目には、市長が初めてキスをした古い松の木があります。
 市長の秘密をご存じの方はどしどしご連絡ください。情報の内容によっては、停留所が続々と増える可能性があります。お楽しみに。
 お問い合わせは丸田市市バス課、または丸田市「市長の秘密」委員会まで。





・狂九官鳥病が流行しています


 市内で飼われている九官鳥に、狂九官鳥病の被害が出ています。

 九官鳥だけに伝染するウイルスが丸田市内で発見されました。これに感染した九官鳥は、教えてもいない言葉を朝から晩まで叫びます。
 これまでの報告では「アツアツノナマハルマキ!」と鳴くA型ウイルスと「ブラサガリケンコウキ!」と鳴くB型ウイルス、さらに「アツアツノブラサガリケンコウキ!」と鳴く非A非B型ウイルスも確認されており、予断を許さない状況です。ウイルスの感染経路などは、まだわかっておりません。
 お問い合わせは丸田市九官鳥課まで。





・丸田動物園の動物はおいしいぞ!

 年に1度のチャンス。ご応募をお待ちしています。

 毎年恒例の「丸田動物園まるごと食べちゃうぞ!」。戦後の食糧難で、次々と食用にされていった動物たちへ哀悼の意を表し、その悲劇を後世に語り継ごうとの目的で始まったこの催しは、動物愛護団体の激しいデモにも負けず、今年で45回目を迎えました。
 あなたの食べたい動物を、おハガキに1頭だけ書いてお申し込みください。今年は生まれたばかりのカンガルーと、ほどよく太ったコアラがお薦めとか。ペンギンもフラミンゴもおいしいですよ。ついつい迷ってしまいますね。抽選で1名様にお召し上がりいただきます。一昨年まで5年連続で食べられ、園内で絶滅の危機に瀕していたチンパンジーも補充が完了しております。どうぞご安心ください。
 ご応募とお問い合わせは丸田市ZOO課まで。





・図書館の本を知りませんか


 丸田市立図書館の本が、次々に姿を消しています。

 以下の本をお持ちの方は、早急にご返却ください。
 ・「グイン・サーガ」第1巻 豹頭の仮面 栗本薫著
 ・「ゴルゴ13」第1巻 ビッグ・セイフ作戦 さいとう・たかを著
 ・「ドカベン」第1巻 水島新司著
 ・「三国志」第1巻 横山光輝著

 あくまで推測ですが、同一人物が持ち出している可能性があります。あなたが読みたい本は、あなただけが読みたい本ではありません。お心当たりの方や、重要な情報をお持ちの方は丸田市図書課まで。





・丸田市キャッチコピー大賞


 21世紀にはばたく予定の丸田市を、強烈にアピールしよう!

 丸田市のキャッチコピーを募集します。21世紀の丸田市を、21文字以内で表現してください。すでに寄せられている作品の中から、ごく一部を掲載します。

 ・「ちょっと元気ないね! 丸田市」
 ・「温泉とジャージとニセ札の街へようこそ」
 ・「丸田市に住むと肌が乾くね、おかあさん」
 ・「苦イモばかり食べてると死んじゃうよ!」
 ・「ここから5キロ歩いて、引き返すと丸田市です」


 大賞受賞者には、死ぬまで有効のテレホンカードを差し上げます。ご応募は、丸田市市民課「キャッチコピー」係まで。





・丸田市民マラソン開催


 当日は中央区から港区にかけて、交通規制が実施されます。

 毎年恒例の丸田市民マラソン。昨年、試験的に設けた「1000kmコース」は完走者が出ませんでしたので、廃止することになりました。
 お手軽な達成感で大人気の「42.195cmコース」は今年も健在。スタートの号砲とほぼ同時にゴールテープが切られるという、超小型マラソンです。あっという間に終わってしまいますが、どうぞご参加ください。
 今年の目玉は「変則10kmコース」。全長50mのコースを100往復していただきます。景色も変わらず、退屈まちがいなし! あなたはこの単調なリズムに耐えられるか? そして、何往復目か数え続けられるか?
 参加のお問い合わせは、丸田市マラソン課まで。





・丸田市が姉妹都市の提携を結びました


 ピリドニア王国の首都、トクニナ市をご存じですか?

 このたび、丸田市とトクニナ市は、姉妹都市の提携を結びました。丸田市長とトクニナ市長のツホイク=アーブリオン氏が、生き別れた兄弟であることが判明したためです。
 生き別れに至るまでの壮大なドラマや、その後の流転の人生、ある女性との運命的な出会い、彼が一王国の市長に成り上がるまでのサクセスストーリーなど、アーブリオン氏についての詳細は、明らかになり次第「広報まるだ」でお伝えしていく予定です。
 ピリドニア王国は、地中海に浮かぶ人口430万人の国で、そのうち340万人が同じ名前。両市間の交流事業として、中高生のホームステイや乳幼児の置き去りなどを計画しています。
 お問い合わせは、丸田市姉妹都市課まで。





・丸田市にテレビがやってくる!


 市民のみなさまに、ご協力をお願いします

 来月の中ごろ、NHKの取材班が丸田市を訪れます。毎週土曜日ひる1時から放送の「日本全国旅めぐり」。地域住民とふれあいながら、市の名所・旧跡や特産品などを紹介する番組です。
 そこで、丸田市を全国的にアピールしようと市議会が検討を重ねた結果、名所・旧跡を捏造することが正式に決定しました。
 まず、丸田ヶ池には「黄金の龍」が住んでいることにしてください。その黄金の龍は三百年に一度だけ姿を現し、市内のおばあちゃんというおばあちゃんを池へ引きずり込む、という伝説もがんばって覚えましょう。
 また、丸田小学校の校長室にある『一日一善』と書かれた掛け軸は、マイケル=ジャクソンの作品ということにしてください。
 お問い合わせは、丸田市広報課まで。





・丸田市のキャッチコピーがついに決定!


 多数のご応募、ありがとうございました

 丸田市のキャッチコピーを募集したところ、県内外から多数のご応募をいただきました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

 採用された作品は『この街が好き あの街はキライ 丸田市』。

 受賞者 中央区在住・及川幸司さんのコメント
 「正直言って、応募したのも忘れてました。どうでもよかったので…。愛される丸田市と、攻撃的な丸田市が、うまく表現できたと思います。とりあえず、もらった賞金でアドバルーンを買います。アドバルーンっていいですよね。そもそもアドバルーンとは…(以下7時間、アドバルーンについて熱く語る)」
 お問い合わせは、丸田市広報課まで。





・中央区をめぐって大激論が勃発!


 はたしてどうなる中央区?

 「中央区」の名称をめぐり、ついに東区が立ち上がりました。「市全体を地図で見た場合、明らかに我が東区の方が真ん中に位置している。東区が中央区となるべきだ」との主張に対し、中央区は「そんなこと知るか」と真っ向から対立しています。さらに港区が「経済の中心部は港区だ。中央区の呼称は港区にこそふさわしい」と参戦。それに加えて西区までが「中央というのは場所ではない。スピリッツだ。西区は中央区精神を忘れたことはない。これからも、忘れることはないだろう」と異例のコメントを発表しました。
 全部まとめて中央区にする案も浮上し、市議会は混乱を極めています。また、この混乱の最中、港区に港がないことも判明。そもそもなぜ港区と名付けたのか、当時の市長を告発する動きも出てきました。
 お問い合わせは、丸田市中央区対策課まで。





・みんなで市役所に行こうよ!


 書類を請求して体力づくり

 最近、運動不足でお悩みの方、いませんか? そんな人は市役所へGO! 今月1日より、市民課を市役所の52階に移転しました。階段の途中には給水所、レストラン、宿泊用のテントなどをご用意。エレベーターはありません。
 市職員も階段を登って仕事に励んでいます。今となっては、やっぱりエレベーターを作っておけばよかったとちょっぴり後悔していますが、職員の太ももは日に日に太くなり、まるで競輪選手のよう。日頃の運動不足の解消に、あなたも市役所で書類を請求しませんか。今なら婚姻届にプロテイン(1kg)をサービスいたします。
 お問い合わせは、丸田市市民課まで。





・住民基本台帳ネットワークのおしらせ


 丸田市独自のシステムがスタート

 国民全員に11ケタの番号を割り当てる住民基本台帳ネットワークに反対している丸田市では、市民全員に1人の芸能人を割り当てる、独自の住民基本台帳ネットワークをスタートさせる予定です。
 試験的に『芳村真理』を割り当てられた西区の河合さんは「同じヨシムラなら吉村作治がよかった。歴史が好きなので…。吉村作治がいい。吉村作治に変えてください」。また『キャロライン洋子』を割り当てられた中央区の北大路さんは「誰だかわからない。こんなふうに管理されるのはいやだ。早くおじいさんの所へ行きたい」と語りました。ちなみに北大路さんのご主人はまだ生きており、どこに行きたいのかは不明です。
 お問い合わせは、丸田市市民課まで。





・丸田市が改革を断行


 市の部署を大胆に再編いたします

 丸田市は、現在768ある市役所の部署を整理・統合して、事務処理の効率を上げるとともに、財政のスリム化に努めます。
 てりやきバーガー課とチーズバーガー課を統合し「ハンバーガー課」を設けます。また、フラスコ課とビーカー課を統合し「理科室課」を、ほろ酔い課と泣き上戸課を統合し「酔っぱらい課」を、ホームパーティ課とホームページ課を統合し「ホーム課」を新設。さらに、コブラ課とマングース課が「コブラ対マングース課」となって再スタートを切ります。今回の再編で最も劇的な大合併。課長同士の対決にも乞うご期待!
 お問い合わせは、丸田市市民課まで。





・市内の少数民族が絶滅


 ハグキ族のシュラ=シュシュシュさん 死去

 丸田市の東区に住んでいた最後のハグキ族、シュラ=シュシュシュさんが先月12日午後6時34分、歯槽膿漏のため入院先の丸田市市民病院で亡くなりました。227歳でした。
 シュラさんは、間宮林蔵が誕生した1775年生まれ。1年の大部分を寝て過ごし、背中はやわらかめでした。ここ1カ月は道行く人に「和歌山県はどちらですか?」と極端に歯ぐきの出た笑顔(出ている面積は中島朋子さんの4倍強)で迫り、市民からの苦情が殺到していました。
 シュラさんの死亡により、今号をもちまして「広報まるだハグキ版」を廃刊いたします。また、連載していた「ハグキ族語講座」「それゆけハグキちゃん」「緑の歯ぐきを持つ男」は勝手ながら終了させていただきます。
 お問い合わせは、丸田市市民課まで。









表紙


 発行/カクシゴト 編集長/かくたかひろ
 皆様のご意見、ご感想お待ちしております。乱丁・落丁はお見逃し願います。2002