2004.05.21


 姉妹品や便乗商法は、いつの時代も必ず存在する。ここでは、その失敗例をまとめてみる。



うわ〜い お茶

所長 君は器用なの。
記者 いや、不器用です。
所長 浅倉南か。
記者 高倉健だろ。
所長 それでは姉妹品の研究レポートを発表しよう。
記者 倉しか合ってないよ。
所長 今回は「お〜いお茶」の姉妹品だ。
記者 うわ〜いって、何ですか。
所長 叫び声だよ。
記者 え。
所長 実は、ペットボトルの底に仕掛けがあって。
記者 はあ。
所長 しっかり立たないようになっている。
記者 こぼれちゃうじゃないですか。
所長 そこで「うわ〜い」と叫ぶのだ。
記者 何の意味があるんだ。
所長 こぼれたら、もう1本売れるだろ。
記者 売れませんよ。
所長 そう?
記者 フタを閉めておくしかないな。
所長 そんな便利なものは付いてないよ。
記者 じゃ、一気に全部飲むしかないですね。
所長 飲めるかな。
記者 どうして?
所長 中身はお茶じゃないからね。
記者 うわ。
所長 こぼれて「うわ〜い」、飲んで「うわ〜い」。
記者 ひどい商品だ。
所長 家中が叫び声であふれかえるよ。
記者 悲惨ですね。
所長 だったら聞くけど、会話のない家庭とにぎやかな家庭と、どっちが幸せだと思う。
記者 にぎやかと悲鳴は違うだろ。
所長 見解の相違だね。
記者 で、中身は何?








表紙


 発行/カクシゴト 編集長/かくたかひろ
 皆様のご意見、ご感想お待ちしております。乱丁・落丁はお見逃し願います。2004