2004.06.17


 着実に部数を伸ばす「週刊少年イヤッホー」。その中でもダントツの人気、沢口まるお先生作「SF甲子園」のあらすじを、こっそり紹介します。





第86巻

 「おれ、ゾウになる!」いきなりファーストの五十川が叫んだ。そして、ゾウに。仕方なく、部員を募集する明暗中学。その書類選考に、五十川が応募してきた。だったら辞めるなよ、というチームメイトからの強烈な指摘に対して、五十川が鼻でリンゴをつかんで食べてみる。そのあまりの器用さに、ゾウのままで生きて行くべきと勧める部員たち。そんな哺乳類の限界を軽々と超えてしまったミラクルと、四本足で一塁を守るフットワークの軽いゾウを、エプロン姿の牧之内は温かい目で見つめていた…。自動ドアをくぐりながら非常ドアを走り抜ける男たちの5ドア「SF甲子園」第86巻!



第87巻

 球場が、突然の異臭に包まれた。どう考えてもパクチーの匂いだ。審判と選手が一体となって原因を探るうち、どうやらマネージャーの平田が怪しいことに気づく。服を脱がすと、ひじのあたりからパクチーが生えていた。生春巻が大好物の平田の体が、ついにパクチーに乗っ取られたのだ。揚げた春巻以外は春巻と認めない審判団が立ち上がり、パクチーの除去作業が始まる。そんな日本に浸透したベトナム料理と、刈っても刈っても生えてくるしつこいパクチーを、軍服姿の牧之内は温かい目で見つめていた…。ランチを食べながらディナーを楽しむ男たちのフルコース「SF甲子園」第87巻!



第88巻

 平田のパクチーはとどまることを知らず、昼過ぎには250人分の生春巻が作れるまでになっていた。思わぬ重労働に、疲れの色が隠せない審判団。ふと見ると、平田が刈ったパクチーをまた食べていた。三塁塁審の志賀は実家の八百屋に電話して、ありとあらゆる季節の野菜をスタンバイする。違う野菜を食べさせる計画だったが、平田が興味を示したのは野菜が入っていたカゴだった。そんな口いっぱいにカゴを頬張る珍しい光景と、風に吹かれる自慢の無農薬野菜を、駅員姿の牧之内は温かい目で見つめていた…。デッキチェアーに座りながらソファーでくつろぐ男たちの電気イス「SF甲子園」第88巻!







表紙

第1巻〜85巻


 発行/カクシゴト 編集長/かくたかひろ
 皆様のご意見、ご感想お待ちしております。乱丁・落丁はお見逃し願います。2004