*JavaScriptの標準化


 ECMA(EuropeanComputerManufacturersAssociation)がNetscape社の働きかけ によりBorland社、SunMicrosystems社、Microsoft社と共に進めていた、 Internetで使用するスクリプト言語の標準化作業が6月末に終り、JavaScriptを ベースにしたスクリプト言語をECMAScript(ECMA-262)としてアナウンスしました。
これにより、JavaScriptは今までの単なる1社による独自規格のスクリプト言語 から、完全にオープンでスタンダードなスクリプト言語となったことになりま す。
したがって、今までJavaScriptが抱えていた、仕様が公開されていない、ある いは曖昧であることから来る多くの問題が解消されて行くであろう、と言うこ とや、ECMAScriptを組み込んだ多種多様なInternet関連製品が、今まで以上に 多くの会社から発表されるであろうことが期待できます。

 さて、肝心のECMAScriptの仕様なのですが、おそらくJavaScript1.1がベース になっていると思われます、しかし7月19日現在、ECMAのWeb(http://www.ecma.ch/)にECMA-262のデレクトリは用意されているものの、 まだ仕様書は用意されていないので、今の所詳細は不明です(この本が書店に並 ぶ頃には公開されていると思うのですが)。
また、ECMAは近い将来ECMAScriptをISO規格とするよう作業中です。

 なお、これを受けて、Netscape社はJavaScriptをJavaやHTML、CORBAなど JavaScriptと同様オープンスタンダードな規格と共に、サーバーなどのNetscape 社製品の基礎として使用すると発表し。Microsoft社もJScriptの次期バージョ ンJScript3.0からECMAScriptに完全に対応をとり、Explorer4.0やIIS4.0などに 搭載する予定であることを発表しています。

-補足-
現在(8月26日)ECMAScript(ECMA-262)の仕様は公開されており、ECMAのWebから下の2種類の形式のファイルがダウンロードできるようになっています。
・MS Word file, self expanding(163'693Bytes)
・Corresponding Acrobat PDF file(481'599Bytes)


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