Last update: Sun Jan 22 17:53:45 JST 2006
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Apple Mac OS X専用Webブラウザ Camino™ trunkバージョンをMac OS X 10.3.7上でbuildした物です。
フォームでの日本語入力中、Deleteキー押下でバック(前ページに戻る)する不具合を暫定的に対処しています。
(Bug181719、
Bug181198)2004/2/7:ようやくFixされました。
Camino™ trunk移行に関するBugはBug 197865を参照してください。
Mozilla1.4aリリース後、trunkに大きな変更が入っている為、数日は不安定な状態がつづくかもしれません。nightlyバージョンを利用する方は、Bookmarkやuser.js等大事なファイルをこまめにバックアップしておく事をお奨めします。
2003/4/5:Aqua化パッチがtrunkにチェックインされたようです。明日以降公式nightyバージョンでもFormの部品がAquaで表示されるでしょう。
2003/4/10:ツールバーへのSearchBar追加パッチがtrunkにチェックインされました。
2003/4/11:Chimeraからdrag and dropに関する処理のMergeがtrunkへ行われている所です。(Bug193053)この修正でデスクトップへの画像D&Dが可能になるのか!? 今日のビルドに一寸期待 2003/4/22: Bug193053とBug202586のパッチがチェックインされました。明日以降の公式nightlyビルドでもdrag and dropが可能になるかもしれません。
2003/4/16:OSX 10.1.xでSearchBarが機能しない件についてBug報告が出ました。(Bug201796)
2003/4/22: Serviceメニューを有効にするパッチが出てきました。(Bug196704)2003/4/24: パッチがcvsへチェックインされました。Serviceメニューが復活しています。
2003/5/6:ビルドオプションにtypeaheadfind機能拡張を指定すると、Caminoパッケージに必要なライブラリを取り込むよう修正されました。この機能を必要とする人は、ビルドオプション定義にtypeaheadfindオプションを指定するだけで本機能が有効となるCaminoパッケージが作成されます。
2003/5/7:ビルド手順公式ページ更新内容に併せて、ビルドオプション --disable-xpinstall を追加しています。
2003/5/24: 1.4ブランチが作成されました。また暫くの間、普段よりも不安定なビルドが出来るかもしれません。
2003/10/13: 現在、1. 検索パネル(Find in Page...)が機能しないbugが発生しています。2. trunkにIPV6対応の修正がcheckinされてから、一部のサイト閲覧時、DNS名前解決で異常に時間が掛かるbugが発生しています。
2004/2/7:Delete-Back問題がFixされました。
Camino(やMozilla/Phoenix)は、プログラム起動時等でパッケージ内に幾つかのファイルを自動生成します。もしプログラム実行者(ログインユーザ)にファイル作成の権限が無い場合、プログラムが異常終了等の動作不良を起こす可能性があります。以下のように、簡単な方法で私は対処しています。参考までに…
Caminoが利用するディスクボリューム(インストール先やProfileの格納場所等)のファイルシステムがHFS/HFS+以外の物であったり、"ホーム"をシステム起動ボリュームとは別の領域に移動した場合、Caminoが正常に動作しない可能性が高いです。これはCaminoを含むMozilla系ブラウザやその他のソフトウェアにも当てはまります。プログラムが正常に動作しない場合には、ディスク構成がどのようになっているか確認してみて下さい。
trunkバージョンでは以下の新機能をパラメータ設定を行う事で利用可能です。
パラメータを設定するファイルは"ホーム/ライブラリ(Library)/Application Support/Chimera/Profiles/default/任意の文字.slt/user.js"になります。
パラメータ設定方法についての詳しい説明は、Caminoを使おう等を参考に
//ブラウザのウィンドウより大きなサイズの画像を表示した場合、ウィンドウに収まるサイズに自動でリサイズしてくれます。 //画像の上にマウスポインタを移動し、マウスボタンをクリックする事で実サイズ表示/縮小サイズ表示が切り替えられます。 //デフォルトはfalse user_pref("browser.enable_automatic_image_resizing", true);
//デフォルトはfalse //2003/3/25以降nightlyで利用可能 //現時点では使用に堪えられない… user_pref("general.smoothScroll", false);
2003/4/25以降PreferencePanesのwebfeaturesパネルにセキュリティポリシー(英文)を有効/無効を指定するチェックボックスオプションが追加されています。("Prevent sites from changing status bar or windows size/position")このオプションで有効/無効を設定するパラメータは次の通りです。
2003/4/25時点で設定されるセキュリティポリシー関連パラメータ capability.policy.default.Window.defaultStatus capability.policy.default.Window.status capability.policy.default.Window.focus capability.policy.default.Window.innerHeight.set capability.policy.default.Window.innerWidth.set capability.policy.default.Window.moveBy capability.policy.default.Window.moveTo capability.policy.default.Window.outerHeight.set capability.policy.default.Window.outerWidth.set capability.policy.default.Window.resizeBy capability.policy.default.Window.resizeTo capability.policy.default.Window.screenX.set capability.policy.default.Window.screenY.set capability.policy.default.Window.sizeToContent
パラメータ名を見て何となく想像出来るかと思いますが、Javascript等からこれらドキュメントオブジェクトを参照/変更を許可する/しないを指定する事になります。悪意のあるwebサイト等から守る為には非常に有効なパラメータではあります。が、現時点では許可しない設定をした場合、Javascript等から該当オブジェクトを参照/変更を行おうとすると、そこで処理が強制終了される仕様になっている為、一部のwebサイトで正常にページが閲覧出来ない/機能が制限される等の弊害も出てきてしまいます。(Javascriptを駆使したwebサイトでは、capability.policy.default.Window.statusパラメータが影響を及ぼす可能性が高いかもしれません)
これらのパラメータに設定される値は初期値である事、ユーザ設定(user.js)に設定された値の方が有効になる事から 次の方な方法で安全で上記制限を受けない設定を行う事が出来ます。
// 例としてcapability.policy.default.Window.statusを許可する場合 // //ポリシーの名前を定義 user_pref("capability.policy.policynames", "allow_status"); //もし複数のポリシーを設定する場合は、ポリシー名をカンマで区切って記述します。 user_pref("capability.policy.policynames", "allow_status, allow_open"); // //信頼するサイトを設定します。 //複数のサイトを設定する場合は、半角スペースで区切って記述します。 //パラメータ名の形式はcapability.policy.先に設定したポリシー名.sitesとなります。 user_pref("capability.policy.allow_status.sites", "http://www.foo.ne.jp http://c3.bar.com"); // //アクセス許可のパラメータを設定します。 //パラメータ名の形式はcapability.policy.先に設定したポリシー名.Window.statusとなります。 user_pref("capability.policy.allow_status.Window.status", "sameOrigin");
詳しい説明はセキュリティポリシー(英文)を参照して下さい。また、今回PreferencePanesに追加されたオプションについては今後変更されるおそれが十分にあります。
メモリーキャッシュが、搭載メモリ量に応じて自動設定される修正がCVSに入っています。デフォルト値は"-1"(自動設定)でプログラム内でハードコーディングされています。
// all.jsより // // -1 = determine dynamically, 0 = none, n = memory capacity in kilobytes //pref("browser.cache.memory.capacity", -1);
メモリーキャッシュの利用状況を知りたい方は、ロケーションバーに about:cache と入力し、リターンキーを押下することで現在のメモリーキャッシュ量、キャッシュの利用状況が得られます。(併せてディスクキャッシュの利用状況も得られます)
最近になって気付いたCaminoのページスクロール方法についてのメモです。ちょっと便利かも。
ホイールボタン付きマウスを使用している場合、Shiftキーを押下しながらホイールスクロールを行うと横スクロール出来ます。
OptionキーとCommandキーを同時に押下するとカーソル形状がハンドカーソルになります。そのままキーを押下した状態でページ上の好きな場所でマウスボタンを押下しドラッグすると好きな方向にスクロールします。横スクロールバーが出るページを表示した場合、斜め方向のスクロールも出来ます。
2003/11/23 追記: ここ最近のCaminoでは、マウスホイールの動作について以下のように修飾キー毎に動作設定が可能です。但しbug171680にある通り、一部の修飾キーしか動作していません……
修飾キー | パラメータ名 | 初期値 | 説明 |
---|---|---|---|
修飾キー無し | mousewheel.withnokey.action | 0 | 0:行単位でスクロール 1:ページ単位でスクロール 2:履歴の進む/戻る 3:文字の拡大/縮小 |
mousewheel.withnokey.numlines | 1 | 行単位スクロール時のスクロール行数を指定 | |
mousewheel.withnokey.sysnumlines | true | システム設定の行スクロール量を利用するか、true/falseで指定 | |
optionキー | mousewheel.withaltkey.action | 2 | 〃 |
mousewheel.withaltkey.numlines | 1 | ||
mousewheel.withaltkey.sysnumlines | false | ||
controlキー | mousewheel.withcontrolkey.action | 0 | 〃 |
mousewheel.withcontrolkey.numlines | 1 | ||
mousewheel.withcontrolkey.sysnumlines | true | ||
shiftキー | mousewheel.withshiftkey.action | 0 | 〃 |
mousewheel.withshiftkey.numlines | 1 | ||
mousewheel.withshiftkey.sysnumlines | false |
この機能についても最近になって確認出来ましたのでメモします。
今までは、ユーザ設定ファイル"user.js"に文字コード自動認識の設定を追加していた事、そしてWebサイト側の設定不備(誤った文字コード設定)以外では文字化けに遭遇する事が無かった事から、Caminoの文字コード自動認識が機能していると勘違いしていました。7/30以降のパッケージでは、この文字コード自動認識がユーザ設定で機能するように、パッケージ内のファイル"all-chimera.js"を次のように修正しています。
//intl.charset.detectorパラメータ設定をコメントアウト //pref("intl.charset.detector", "universal_charset_detector");
これにより、デフォルトは文字コード自動認識OFFの状態になります。合わせてユーザ設定ファイル"user.js"に次の内容を追加する事で、文字コード自動認識がONとなります。
//日本語について文字コード自動認識する //おそらく、"universal_charset_detector"を設定しても大丈夫なはず user_pref("intl.charset.detector", "ja_parallel_state_machine");
現在Caminoでは、IMEで32文字以上の長い文字列を確定できない問題が有ります。この問題を解決するためパッチを独自に適用しています。
2003/10/16 Update:caminofreakさんが作成した日本語変換時、選択文節のみ反転表示するパッチも適用してみました。
2003/11/14 Update: bugzilla本家にパッチが投稿されました。(bug 162666)
2004/1/31:パッチがcheckinされました。日本語入力に関する幾つかの致命的な問題は解消されているのではないかと思います。
Camino™ のBuildは build instructionsを元に作業を行っています。Buildオプションは次のように設定しています。
export CFLAGS="-Os -mcpu=7400" export CXXFLAGS="-Os -mcpu=7400" export OPTIMIZATION_CFLAGS=-Os -mcpu=7400 export COPY_PHASE_STRIP=YES cat .mozconfig ac_add_options --enable-application=macbrowser ac_add_options --enable-default-toolkit=cocoa ac_add_options --disable-tests ac_add_options --enable-crypto ac_add_options --disable-accessibility ac_add_options --disable-jsd ac_add_options --disable-mathml ac_add_options --disable-xpinstall ac_add_options --disable-debug ac_add_options --enable-optimize="-Os -mcpu=7400" ac_add_options --enable-strip ac_add_options --disable-logging ac_add_options --disable-dtd-debug ac_add_options --enable-prebinding ac_add_options --disable-logrefcnt ac_add_options --disable-profilesharing ac_add_options --enable-single-profile ac_add_options --with-macos-sdk=/Developer/SDKs/MacOSX10.2.8.sdk ac_add_options --enable-canvas ac_add_options --enable-svg ac_add_options --disable-v1-string-abi
また、Build IDを設定する為に次の環境変数を設定しています。
export MOZILLA_OFFICIAL=1 export BUILD_OFFICIAL=1
Buildに掛かる時間はおよそ3時間から5時間掛かります。(PowerBook G4 550MHz,512MByte Memory)
ディスク使用量は、Buildが完了した状態でおよそ500MByte強です。もし自身でBuildを実施する場合には、作業中に作成される一時ファイル等もある為、最低600Mbyeぐらいの空きディスクボリュームと根気:-)が必要になります。
※その他、Developer ToolとFink用に別途空きディスクが必要です
リンクはご自由に…