猫は何も考えない
時間も感情も夢もなく
単純な生命現象として存在している
猫を愛する人間は
猫を殺す人間より弱い
単純な生命現象に感情移入して
可哀相だとか
可愛いだとか
心の弱さを誤魔化そうとする人間
猫は人間を愛することはないのに
人間は自分が人間であると思う為に猫を愛する
自分の為に猫を愛する
今日も猫は
人間の愛なんて知ることもなく
一人生きる
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