越冬穴
 山林をあるっていると、しばしば樹洞や土穴を見つけることがありますが、それらが
ツキノワグマの越冬穴かどうかは必ずしもわかりませんが私は努めて覗いてみることに
しています。
 紹介した朽木を利用した越冬穴は偶然見つけたものでした。入り口の高さは約2.5m、
幅は45cmぐらいです。残念ながら樹木の種類は不明でしたが、幹の周囲や内部に幅10cm
を超える爪痕が多数確認できました。また、少々古いようでしたが、いつかどこかの個
体が利用することもあるかと思います。
 一方、岩場で見つけた越冬穴は、ラジオテレメトリー法による追跡個体の越冬穴でし
た。その個体が越冬穴に入ったことは確認できましたが、写真などに記録できなかった
が残念でした。この越冬穴はその後の大雨による土砂崩れで消滅しました。
06-01 朽木の洞を利用したもの(樹種不明)。
06-02 朽木の洞内部
06-03 岩場、木の根もとの穴を利用したもの
06-04 その内部。
06-05 朽木の洞を利用したもの(ブナ)。
06-06 その内部。爪痕が残されていた。発見以降自動撮影ポイントに。
06-07 倒れかけ根元が盛り上がった空洞。
       越冬穴として利用された可能性も有る。この場合は使われた形跡無し。
06-08 深い樹洞ができたブナ。新しい幹には爪痕とクマダナが見られた。
06-09 深い樹洞ができたブナ。内部
06-10 石積みの古い炭焼き釜。クマによる掘り返し跡
06-11 石積みの古い炭焼き釜。内部
       このような人工物も越冬に利用する可能性があると考えられています。
06-12 朽木の洞を利用したもの。群馬県水上村。
06-13 朽木の洞を利用したもの内部。群馬県水上村。
06-14 ブナ朽木の洞を利用したもの。安蔵寺山。
       入口まで4mほど。内部確認はできなかった。果たして今年(H16)は
       利用されたか否や・・・・。
06-15 土穴 概観 間口45cm高さ25cm奥行き不明 岩手県宮古市川井
06-16 土穴 内部 岩手県宮古市川井
06-17a 風倒木の樹洞 高さ約3mで折れた、胸高直径約60cm、樹種?2011年7月
       岩手県堺の神岩泉側
06-17b 風倒木の樹洞 落下した部分の樹洞
       この年に折れた可能性(2010年暮れから豪雪だったので))
06-17c 風倒木の樹洞 内部に爪あと、2−3年以内か
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