ヘアトラップ検体採取作業の補助的資材? 2010年、2011年のクマのヘアトラップ調査では、有刺鉄線上の棘を目視で逐次検査し体毛が付着 していたら、検体収納用の封筒を隣の棘に引っ掛けたり、真下の地面に置いていった。先にヘアト ラップ全体を見回した後、配置した封筒に体毛を収納していった。 好天時はそれでも問題はないが、雨天時には検体用封筒が濡れて破れ易くなる。このため、ある 程度の雨よけ効果を期待して、PP製のクリアファイルを適当に切って、検体封筒カバーを製作した。 雨天対応とはいえ、小雨、霧雨程度のことである(集中豪雨的なときはそもそも作業はしないほ うが良い)。それなら作業手順を変えるなどの処置で水濡れ問題は軽減できる、とかいわれるかも しれない。ので、お好きなように、としか言うつもりはない。 よく巷では、有刺鉄線に直接封筒を突き刺しておいたら良いとは聞いていたが、結構力をかける ので、せっかくの試料を振り落としかねない。ということでここでは洗濯バサミで挟んで吊るす式 を採用した。 これは現地雇用の猟友会の方が気を利かせて用意してくれたもの。作業を始めてから気がついた ことで、使ってみたらかなり具合が良かったが、事前にそのような工夫の必要性など熟慮していな かった。フィールド派を自認してたつもりだが、まだまだというかすでに手遅れ感がしたと自省。 とはいえ洗濯バサミは、きっとほかの研究機関などでは以前から採用されていたことでしょう。 ということで、洗濯バサミと検体封筒カバー、余計な資材が増えるとか、置き忘れに注意しなけ ればならないとか、もろもろ手間が増えるとか、実際現場に置き忘れしていたこともあり、どうか と思うものの、見た目、それぞれの検体の扱いに気をつかってるっぽく、美しげにみえないか? それでいいと思うけどね。 PPシートカバーした検体封筒(検体収納前)とカバーしてない封筒 PPシートにカバーしてゆくの図 ビデオ画像からのキャプチャー 時としてこのような・・・ 好天のため検体封筒カバー(PPカバー)はしてないが、大量に取れ てると壮観ですな。採集は大変ですが。 とげに刺しても良いが・・・ 刺すときに同一線上の未採集検体を振り落とす危険がある (2012/04/27 2012/05/08追加)
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