第299回   幸せの扉/伊豆田洋之

1. 幸せの扉 / 2. ダンスが終わる前に / 3. Whisper Today / 4. Don't HURT Anymore / 5. Goodbye

 さて、今回は”日本のポールマッカートニー”伊豆田洋之の新作の紹介です。8年ぶりになるこのミニ・アルバムは、サエキけんぞう氏との共同プロデュースで、ライヴ感覚を活かして制作されたものだそうです。基本的には伊豆田さんと鈴木雄大さんの演奏でまとめられていますので、ある意味”IZU-YOU”の伊豆田さんヴァージョンとも言えるかも知れませんね。(笑)。

収められているのは5曲。M1〜M4は詩:サエキけんぞう、曲&アレンジ:伊豆田洋之となるオリジナル曲で、ラストのM5はメリー・ホプキンのカバー(きっと演ってる本人はポールのカバーのつもりなんでしょうけどね。(笑))です。

ジャケットのコンセプトはポールを意識したものなんでしょう。そう言えば、今流行のエコ・ジャケですね。僕がこういうタイプのジャケットのアルバムを手にしたのはKyle Vincentのアルバムが最初なんですけど、最近はずいぶん増えてきたと思います。ただ、輸入盤じゃないんだから内袋つけてよぉ。(爆)

話が逸れてしまいました((^^;)が、アルバムの内容に戻すことにしましょう。

M1は、日本のポールの面目躍如という曲ですね。曲の至る所からポールの香りがしてきます。さすが「伊豆田洋之 ポール・マッカートニーを歌う」から生まれたアルバムだけのことはありますね。伊豆田さんのキーボードの隙間を埋める鈴木さんのギターの刻みが粋なこと、粋なこと。(^^)
それにしても、サエキさんの書く詩も、いかにもポールが書きそうな感じの歌詞になっているのはさすがです。
ラストのファルセットはポール以上にポールでした。(笑)

M2は、ビートの利いたピアノに絡むストリングス(クレジットないけど、サンプリングでしょうか?)が素敵なロック・ナンバー(と、敢えて言いましょう)です。ライヴでも人気の曲なんだそうですが、それもわかりますね。でも、この曲、根底はポールじゃなくてエリックでしょ、ね、ね??(笑)

M3も、ビートの利いた曲です。ギターとコーラスもゴキゲンですね。コード進行はポールっぽいといえばそうなのかもしれないですが、楽曲自体はそんなにポールって感じじゃないですね。

M4は、洒落たバラード・ナンバーです。歌詞はどことなく杉さんっぽいですね。コーラスを含めたアレンジは(無理矢理そう思えば)3人組ウイングスみたいでもあり、バカラックっぽくもあり、とても心地良いです。間奏のギター・ソロも素敵ですし、歌詞も含めて実にいい曲ですね。(^^)

M5は、ポールがメリー・ホプキンに渡したデモ・テープですね。(爆)これまた、ポール以上にポールしてますよ。

ということで、最初と最後を除いては、そんなにポールしている印象は受けませんでした。”ポール・マッカートニー”という先入観は、もしかしたら、むしろ邪魔になるんじゃないのかな?伊豆田さんのこれまでの音楽関係が滲んでくる楽曲ばかりだと思います。

唯一の不満を言えば、どうせならフル・アルバムを作って欲しかったなぁということくらいでしょうか。ポップ・フリーク必聴の1枚ということに異論を挟む人はいない作品だと思います。

では、また次回に!

< 幸せの扉 / 伊豆田洋之 / JPN / pealnet record / PEAR-3001 >


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