第293回 Unfortunate Casino / Gerry Beckley

1. Always / 2. Unfortunate Casino / 3. Feelings Flow / 4. Remembering / 5. Dark River / 6. Feel / 7. Hello / 8. Cup of Rain / 9. Simpson Sky / 10. Fortune Fells

 さて、今回紹介するのはジェリー・ベックリーの新作です。ジャケットのクレジットは昨年になっているのですが、アマゾンでは日本でもアメリカでも今年の3月のリリースとなっています。

アメリカの(リマスターやベスト盤はともかく)新作のリリースの噂を聞かなくなって久しいのですが、こうしてジェリーはソロアルバムを届けてくれました。

M1はゆったりとした短い曲ですが、ブラスの入り方がどことなくシカゴっぽくてにんまりしてしまいます。(彼とロバート・ラムが仲がよいのは有名ですしね。)M2では、若干アップテンポになって、いつものジェーリー節が歌われていきます。甘酸っぱいメロディー、ハーモニー、12弦のアルペジオ...安心して聞ける楽曲ですね。僕も大好きな曲です。(^^)

M3は、ピアノを基調としてゆったりと歌われていきます。サビの胸キュンメロディーは健在ですけどね。ちょっぴりビートリッシュなアレンジが施されていますが、アメリカの新曲みたいに聞こえてくるのは僕だけかな?M4はリズムマシンに乗っかったアップ・テンポのナンバーです。これも甘酸っぱいメロディーにハーモニーを持ったジェリー節ですので、安心して聴くことができますよ。(^^)間奏のギターは誰が弾いているのかな?

M5はミッドテンポの地味目な曲です。でも、メロディー自体は良い出来ですし、時折見られるアレンジがいかにもポール・マッカートニーっぽくってたまりませんね。オススメの1曲です。M6はアップテンポでマイナー調のロックン・ロールです。途中でのコーラスワークはアルバム中で一番(EMI時代の)アメリカっぽいですね。ギター・ソロもキマっていますし、文句なしの1曲です。

M7は、ピアノと歌で始まって、まるでポールみたいなアレンジへ繋がっていきます。間奏のギターはジョージみたいだし、比較的シンプルな曲を上手くアレンジしていると思います。M8はアコギの刻みが印象的ですね。しんみりと歌われていきます。だんだんと楽器は増えていくのですが、しっとりと、でも淡々と歌われる曲です。

M9は、ビートりッシュな曲ですね。メロディー、コーラス、ベースラインと、アレンジのあちこちにビートルズが見え隠れしています。ポップ・フリークにはイチオシですね。(^^)ラストのM10は、ゆったりとしたバラードです。地味な曲ですが、このアルバムの締めくくりには相応しい曲だと思えます。ラストはレコードのノイズのSEでした。(笑)

とにかく、良くも悪くも「家内制手工業」の香りのぷんぷんするアルバムだと思います。地味な印象もあるので、一般ウケはどうかな?と思えるのですが、アメリカやジェリーのファンの人には手放しで喜べるアルバムだと思います。(そういう意味では、途中で何回も引き合いに出したポールのファーストアルバムみたいな感じですね。)ちなみに、僕はもちろん大好きですよ。(^^)

では、また次回に!

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