第280回   The Autumn Defense / The Autumn Defense

1.Canyon Arrow / 2.Estate Remains / 3.Where You Are / 4.Winterlight / 5.Feel You Now / 6.We Would Never Die / 7.City Bells / 8.Spend Your Life / 9.Criminal / 10.This Will Fall Away / 11.I Knew It All Along / 12.About To Change / 13.Simple Explanation // 14.Bluebirds Fall

さて、今回紹介するのは2007年リリースのオータム・ディフェンスのサード・アルバムです。このプロジェクトは、ウィルコのジョン・スティラットとパトリック・サムソンによるユニットなんだそうです。今回紹介するサードにして初めてユニット名をタイトルに据えたところに自信の程が窺えるように思いますね。

M1はアコギの美しいアルペジオにフルートが絡み、(「ナオミの夢」みたいな、と書くと齢がバレますね(笑))ベースラインがアクセントをつけていきます。間奏の静かなパートでのチェロの音も効果的ですし、アルバムのオープニングにふさわしい美しくもアグレッシヴな曲です。M2はアコギのつま弾きと弦楽に載って歌われるメロディーが爽やかで美しい曲ですね。ポールっぽい雰囲気もありますし、途中でチェンバロが加わってクラシカルになるところも堪りません。

M3は雰囲気を若干変えて、印象派というか、古風な雰囲気の曲です。でも、歌われるメロディーはやはり美しいのですよ。M4は一点ポップなアレンジが耳に残ります。僕が最初に思い浮かべたのは(ヴィグラス時代の)エジソン・ライトハウスで、次に思い浮かべたのがジャスティン・ヘイワードのソロなのですが、なのですが、ポップ・フリークには一番なじみの深い曲想になるかもしれませんね。

M5はメロウなキーボードとギターが印象的な曲です。ドラムとベースによるリズムもいかにも「ソフト&メロウ」(死語ですか?(笑))という感じですね。間奏でストリングスが入ってくると安心するくらいですね。それにしてもリリカルで美しいメロディーですね。M6は、アコギの響きもゆったりとしたミッドテンポのバラードです。スライドギターがいい味わい出してますね。後半に出てくるジャズっぽいリード・ギターもいいなぁ。(^^)

M7は、ボサノバ調のギターに印象派風のジャジーなピアノの絡む曲です。これまた「ソフト&メロウ」なジャズ・チューンですね。M8はピアノ主体によるバラードですね。メロディーは、これこそジャスティン・ヘイワード風です。地味ながらいい曲ですね。

M9はストリングスのイントロと裏に流れるトレモロ・ギターが面白いですね。繊細なメロディーの佳曲です。M10は再びボサノバが戻ってきましたね。でも、しっとりとメロディアスに聴かせる曲となっていますね。サビは70年代ソフト・ロックの世界です、はい。

M11はアメリカンな曲ですね。オーリアンズやデイヴ・メイスンのアルバムに入っていてもおかしくない曲ですが、これまたいいメロディーですね。M12は、再びピアノ主体による繊細なバラードです。中間部でいろんな楽器が入ってきて盛り上げて、再びピアノで静かに締めます。

ラストのM13は、アコギによるカントリー風ポップ・チューンですね。エヴァリー・ブラザーズの遺伝子を感じるのは僕だけでしょうか?この曲だけは、メロディーラインも随分ストレートな感じがしますね。

ボーナストラックのM14は、少し前の録音になるそうです。レトロなキーボードの音が印象的ですが、唄はシンプルかつ美しいハーモニーを聴かせてくれます。後半延々とインストで伸ばしていって、そのまま余韻を作ってアルバムは終わります。個人的には、ストレートなM13で終わるよりも、このボーナストラックで終わった方がしっくりと来ますね。(^^)

全体的には、本当に繊細で美しいメロディーのオン・パレードです。よくもまあ、これだけのメロディーを書けるものだと感心してしまいました。派手さはありませんが、「美メロ」「哀メロ」が好きな人には、大推薦の1枚だと思いますよ。僕も、もちろんハマってしまいました。(笑)

では、また次回に!

< The Autumn Defense / The Autumn Defense / JPN / columbia / COCB-53637 >


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