第275回   ...somewhere more familiar / Sister Hazel

1.Just Remember / 2.Happy / 3.All for You / 4.Look to the Children / 5.Wanted it to Be / 6.Think about Me / 7.So Long / 8.Superman / 9.Concede / 10.Cerilene / 11.We'll Find It / 12.Starfish

さて、再開第2弾は、シスター・ヘイジルです。このバンドはポップというよりはオーソドックスなアメリカン・ロックバンドだとは思いますし、はっきり言って、このコーナーとは(1曲を除いて)ベクトル違いだと思います。

実は、このバンドはカイル・ヴィンセントと関係の深いバンドなんです。カイルが来日していた時に、車の中でこのアルバムを(僕のお気に入りだからという単純な理由で)かけたんですが、カイルは「シスター・ヘイジル?何でこれ持ってるんだ?彼らとは何度も何度も一緒にツアーをまわったよ。」と言って驚いてました。(笑)

話を戻して、彼らのメンバーは5人です。アコギとリード・ヴォーカルにケン・ブロックとアンドリュー・コープランドの二人、リードギターとリズムギターとスライドギターにライアン・ニューエル、ベースにジェフ・ベレス、ドラムにマーク・トロジャニュースキーとなっています。変わった編成ではありますが、ゲストでキーボードやパーカッションを入れて音の幅を広げているようですね。

M1からして、ライアンのスライドギターが唸ります。曲としては、ノリのいいアメリカン・ロックですが、メロディーはポップな味を持っています。

そしてM2です。マイナー調の素敵なメロディーのこの曲は僕の一番のお気に入りですし、ポップなリフレインと合わせて、このアルバムをここで紹介することを決意させた曲でもあります。ここでもライアンのスライドギターがいい味を出しています。M3も、ゴキゲンなアメリカン・ロック・チューンです。でも、メロディーは適度にポップで心地いいんですよ。

M4は、オーソドックスなアメリカンロックですが、16ビートの刻みが心地いいですね。M5はクラプトンあたりが演りそうなミッド・テンポのアメリカン・バラードです。乾いたギターの音がいかにもそれらしいですね。

M6も典型的なアメリカンロックです。イーグルスあたりが演っても違和感のない曲ですね。ここでもライアンの伸びやかなスライドギターの大活躍です。M7もアメリカン・ロックの神髄ですね。

M8は、ミッドテンポで渋くキメる曲ですね。M9はアコギの美しいアルペジオから始まり、途中からテンポ・アップする曲です。アルバム中ではM2に続いてマイナー感の混ざってくる曲ですね。

M10はアコギとピアノを中心としたバラードです。イーグルスのバラードが好きな人にはオススメですよ。間奏では素敵なアコギのソロも聴けます。M10がイーグルスなら、M11はドゥービーズでしょうか。軽快なアメリカン・ロックです。ラストのM12も、ミッド・テンポで典型的なアメリカン・ロックをキメてくれています。

ということで、本当にM2の1曲でここで取り上げたアルバムなんですよ。彼らの強みは、二人のリード・ヴォーカリストによる双頭のヴォーカル・ハーモニー、そしてなによりもライアンのスライド・ギターだと思います。ライアンの腕は相当な物だと思いますよ。

M2以外は、少し影のあるポップや、キャッチーなコーラスを求める人には向きませんが、アメリカンな音が好きな人、特にスライドギターが好きな人は聴いてみてくださいね。

では、また次回に!

< ...somewhere more familiar / Sister Hazel / US / Universal / UD-53030>


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