第271回   Daily Urban Times / The Winnerys

1. Get into My Life / 2. Big Times / 3. No Longer White / 4. My Daily Ray of Sunshine / 5. So Many People / 6. Your Fantasy / 7. My Little Good Friend / 8. Five, Five, Five / 9. Urban Lady Blues / 10. How I Miss You / 11. Not So Far Away / 12. Mr. Cupid's Puppet Show / 13. Peace in the World / 14. Your Credibility's Shot / 15. Humble Heart

さて、またまた間隔が空いてしまいました。(^^;

今回は、スペインのバンドのウイナリーズのセカンドアルバムを紹介します。スペインという国も、結構パワーポップ人口が多いようで、いろんなカッコいいバンドがいるようですが、彼らもまた、アメリカのバンドだと言ってもみんな信じてしまいそうなくらいビートリッシュ・ポップな音楽を提供してくれています。

彼らのファーストでは、ど真ん中のストレートでビートルズ(数曲ストーンズがあったけど(笑))を演っていましたが、ここではビートルズを根底に置いてオリジナリティもふりかけて丁度いい塩梅にブレンドされた楽曲になっていると思います。スポンジトーンズの時にも書いたのですが、この手のバンドは楽曲がどれだけ粒ぞろいかというのがポイントですが、このアルバムは余裕でクリアしていると思いますよ。

M1は、12弦のリフと鮮やかなコーラスに中期直前のビートルズの香りがして、カッコいいですね。オープニングにふさわしいビートの利いた曲です。M2では、少しメロディーを聴かせるアレンジになっています。ところどころで出てくるマイナー・コードが効果的ですね。アレンジがどことなくチューリップみたいなのも面白いですし、12弦の特徴を活かしたリフはお約束でしょう。(^^)

M3は、イマ風パワーポップ調のアレンジがスピード感を誘います。カッコいいですよ。M4では、カウベルの音とそれに絡むギターのリフがが印象的ですね。ビートルズというよりはバッドフィンガーに近い感じの曲です。まあ、ラストは完全にビートルズですけどね。

M5は、語り風のメロディーとゆったりとしたメロディーとの対比が面白い曲です。分厚いサウンドですね。この曲あたりを聴くと、ファーストに比べてアレンジが緻密になっているのがよくわかりますね。M6はビートルズというよりはユートピアみたいな感じのする曲です。ちょっぴり浜省みたいなメロディーと、ファンタスティックなサビの対比が鮮やかです。ギター・ソロも聴き処が多いですよ。

M7はポール風のアコースティック・チューンです。メロディーだけでなく、アコギのフレーズもポールっぽいですね。M8は初期ビートルズ(の提供曲)の香りが漂ってくる曲です。ピーターとゴードンがジョージ・マーティンにアレンジして貰ったという感じでしょうか。(笑)弦によるオブリガードも効いています。

M9では、街の音のSEから、ソウルフルなヴォーカルに続いていきます。ヴォーカルの粘りだけなら、まるでジャミロクァイですね。ニールヤングばりの力強いギター・ソロもカッコいい曲です。一転して、M10はポール調のビートリッシュな曲ですね。コーラスも爽やかですし、何よりも12弦のアルペジオが素敵です。

M11は、アメリカンな力強いイントロですね。唄に入ると、スクイーズみたいなメロディーとポールみたいなメロディーが交互に出てきます。M12は、のっけからのリフレイン・コーラスが印象に残ります。曲自体は、アルバム中でも一番ストレートなビートルズだと思うのですが、このコーラスひとつで印象がずいぶん違うものですね。

派手に決めた前曲とはうってかわって、M13はリリカルなバラードです。随所に出てくるディミニッシュ・コードが印象的ですね。SUBMISSIONのけんじぞ〜さんあたりが好きそうな展開だと思っているのは、きっと僕だけでしょう。間奏はまるでバッドフィンガーですし、じっくりと盛り上がる曲です。M14は、12弦のリフが印象的なロック・チューンです。ヴォーカルの伸びが素晴らしいと思います。ミドル8での展開も凝っていますよ。

ラストのM15は、ちょっぴりジャジーな味付けの洒落た曲です。管楽器も駆使したアレンジは中期ビートルズへのオマージュでいっぱいですね。ラスト・ナンバーに相応しい楽曲とアレンジだと思います。

ということで、全15曲、ビートルズを基本としながらも、バラエティに富んだ曲想で楽しませてもらいました。(^^)

ライヴだとファーストのようなストレートな楽曲がいいのかもしれませんが、こうしてバンドの成長の跡が見られるセカンドというのもいいですよね。

では、また次回に!

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