第270回   The Sails / The Sails

1. See Myself / 2. Slow Down / 3. Make My Day / 4. Wonderland / 5. Chocolate / 6. Let's Get Started / 7. Can You Hear Me? / 8. Losers / 9. Firebell Alley / 10. Peter Shilton / 11. She Is All That Matters / 12. Be Everything

さて、今回紹介するのは、2006年にリリースされた、セイルズのデビュー・アルバムです。セイルズはマイケル・ゴグリアーノとサラ・キーリーの二人のユニットなんですが、他のサイトの記事によるとこの二人は夫婦なんだそうですよ。

では、聴いていきましょう。
M1は、ポップ・フリークなら涙モノの曲想を持っています。ロックパイルの「Now And Always」、 ラーズの「There She Goes」、noblynneの「Lilly Online」(今も読んでくれてますよね、noblynneさん(^^))の、あの曲想だと言えば通じるでしょうか?メロディーもコーラスも胸キュン度も、すべてが最高級です。強いて難点を挙げるとしたら、曲の長さが2分もないことくらいかな?(笑) 

M2もゴキゲンなポップ・チューンです。M1のような甘酸っぱさは少ないですが、その代わりに、最上級の捻りが効いていますね。ワイルドでカッコいい曲ですよ。個人的にも、一番のお気に入りです。(^^)切れ目なく続くM3では、はね回るベースラインとクールなキーボードの音が印象的ですね。メロディーの展開も気が利いています。これまた2分もないのが残念ですね。また切れ目なく続くM4は、ギターのアルペジオにフルートにシタールですか。一時期のスモール・フェイセスのような雰囲気もありますが、メロディーやメロトロン風のキーボードのサウンドは、ムーディー・ブルースっぽくもあります。ミドル8ではグラム・ロックも出てきて、なかなか変化に富んだ曲だと思います。

M5では、いきなりYMO風のヴォコーダーが出てきてびっくりしますが、サウンド的にはM1に近いものがある良質のポップ・チューンですね。メロディーも甘酸っぱくていいですよ。(^^) M6は、彼らも21世紀のポップ・バンドだなぁって感じの軽快なサウンドですが、メロディーはストレートに胸キュン・ポップです。間奏のギターとキーボードのユニゾンもいい感じですよ。

M7は、これまでの曲とはイメージを変えて、エモーショナルなヴォーカルを前面に出したサウンドで始まります。2番からはバックの演奏も全開になるのですが、サウンドもコーラスもかなり中期ビートリッシュな感じがしますね。この曲もカッコいいなぁ。M8では、イントロのクラシカルな弦の音に驚きますが、それを切り裂くようにビートリッシュなギター・サウンドが飛び出してきます。中期ビートルズのような展開の中で、サビのストレートな甘酸っぱいメロディーが、潔くて素敵です。

M9も前曲と同じような展開ですが、ここではストロベリー・フィールズという明快なイメージがありますね。これまた中期ビートルズへのオマージュがいっぱいの曲です。M10は、M1にも通ずるサウンドの曲ですが、循環コードを利用してオールディーズ風味で迫っています。12弦のアルペジオが心地よいですね。それにしても、ピーター・シルトンって、元イングランド代表のGKの彼のことですよね。全盛期の彼のカリスマ的人気を垣間見れるような気がします。

M11は、ソフトロック風味のナンバーです。分厚いコーラスはビーチボーイズへのオマージュでしょうか。ミドル8ではテンポも曲想も変えて、アレンジの妙を見せてくれます。後半はSEも増えて派手になりますしね。ラストのM12は、リリカルなアコギのアルペジオとピアノに導かれる、メロディーとコーラスの美しい曲です。2分もない短い曲ですけど、余韻たっぷりの終わり方ですね。

ということで、主たるソングライターのマイケルの才能が光っている1枚だと思います。捨て曲もないですし、なによりもメロディーの胸キュン度は、一級品です。ポップ・フリークでまだ聴いたことがない人がいらっしゃいましたら、ぜひ聴いてみてくださいね。

では、また次回に!

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