第262回   Volovan / Volovan

1. Flor Primaveral / 2. Ella es Azul / 3. Violines / 4. Esta Tus Ojos / 5. No Quieres Venir / 6. Papillon / 7. Invencible / 8. En Mi Cielo / 9. Panque / 10. Me Vas Dejando / 11. Paloma / 12. Lindo / 13. Here She Comes / 14. Blanca

さて、今回紹介するのは、メキシコのギターポップ・バンドのヴォロヴァンです。メキシコのバンドとは言え、これは2003年にリリースされた日本盤ですので、そこそのこ知名度はあったと言うことでしょうね。ライナーを読む限り、かなり力を入れられての日本デビューだったようです。

M1は、軽快なギターが心地よく、効果的に使われるキーボードが印象的なポップ・チューンです。特に、彼らならではのキーボードのサウンドが特徴的だと思いますね。

M2は、タイトル・チューンであり、ヒット曲でもあるそうです。この曲が入っているからこそ、このアルバムを紹介する気になったのですが、何回聴いても飽きの来ない良質のポップ・チューンだと思いますね。哀愁味あふれるメロディーとコーラスが凄くいいですよ。ここでも浮遊感のあるキーボードの音が効いています。最高の1曲ですね。(^^)

バラードのM3は、ギターのアルペジオにのって歌われはじめ、途中からアップテンポに変わっていきます。ストリングスも絡んで、綺麗なメロディーを飾っていますね。地味ながらもいい曲です。M4は日本用のボーナストラックで、少しハードなコード・リフで歌われるロック・ナンバーです。キーボードも面白い音を出していますが、楽曲的には少し落ちるかな?

M5は、伸びやかなメロディーを持ったポップ・チューンです。この曲も水準以上の出来映えだと思います。M6は少しファンタスティックなインスト曲ですね。インタリュード的な存在でしょう。M7は、所謂普通のギターポップ・チューンだと思います。悪くはないけど、特に良くもないというところですね。

M8はミッド・テンポのポップ・チューンです。この曲あたりではソフトロックっぽさも出ていますね。ドラムのシンプルな刻みを前面にプッシュしているのが面白いです。地味ながらも甘酸っぱいメロディーもいいですね。M9はインストの小品です。今度はアップテンポですけど、なんか練習曲を聴いているような気にもなります。あ、でも、ほんの少しだけベンチャーズっぽいギターサウンドは日本人向けかもね(爆)。

M10もハードなロック・チューンです。まあ、リズム隊が軽いので、サウンドは全然ヘヴィーではないのですけどね。M11は日本用ボーナストラックです。抽象的な歌詞で、メロディー的にもイマイチなんですけど、アレンジが時々デュラン・デュランを意識しているように思えて面白いです。まあ、駄曲だとは思いますが。(^^;

M12は、アコースティックなサウンドのマイナー調の曲です。甲高いギターの音が印象的ですね。短いけど、味わい深いメロディーだけに、それを活かすようなアレンジがほしかったところですね。M13も日本用ボーナストラックです。ベースが頑張っているし、イマ風のバンドっぽい曲にしようとする意図は見えますが、消化不良気味にきこえます。

M14は10分を超える曲です。でも、実際は4分ちょっとで曲が終わり、それから3分以上の空白を経てから曲が再開します...いえ、これはきっと別の曲ですね。もしかしたら、1曲の中でシークレット・トラックみたいにやりたかっただけかもしれません。ちょっと「??」な企画ですね。

歌詞が英語じゃないので対訳を見てのことですが、歌詞はストレートなものと抽象的なものが半々というところでしょうか。曲のイメージにはぴったり合っているとは思います。

サウンド的にはリズム隊が少し弱いのですが、逆にそれがギターポップ・バンドらしさを出してくれています。極めつけのM2や渋いM3あたりの曲が頭ひとつ抜けているとは思いますけどね。あとは、日本用ボートラがアルバムを完成度を(かなり)落としているように思えますから、ボートラなしですっきりまとめたほうが良かったんじゃないかな。(笑)

ということで、機会があれば、M2だけでもぜひ聴いてみてくださいね。

では、また次回に!

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