第260回   オレンジ・グルーヴ / ビーグルハット

1. 意味ある世界 / 2. 月曜日の漂流者 / 3. きっと僕らはできるはず / 4. カルチャーチェンジズ / 5. 夜の島に行こう / 6. ようこそ、意味のない世界へ / 7. お日様はいつも通り / 8. ハピネス イン ソング / 9. 天国のハーモニー / 10. オレンジ畑とマンホール / 11. ハッピーエディ / 12. キャッスルヒル / 13. オールフォーユー / 14. 野良仕事 (インストゥルメンタル)

さて、3月末にリリースされた本作は、本来なら遅くともGWには紹介しておかないといけなかった1枚ですね。(このコーナーでも常連のバンドのひとつですしね。)

ビーグルハットと言えば、デヴィッド・ペイトンなのですが、今回も前作同様に全面参加しています。しかも、今回は、メンバーとしてのクレジットなんですね。前回は特別ゲスト扱いだったので、これはある意味凄いことではありますし、デヴィッドのビーグルハットに対する思い入れもわかるんじゃないでしょうか。(^^)

前置きはこれくらいにしましょうか。M1はシンセサイザーのF.I.から始まり、そのままギター、そしてデヴィッドのヴォーカルへと繋がります。オープニングの雰囲気としては(Pモラツ時代の)ムーディーブルースに近いでしょうか(笑)。でも、サビになると、デヴィッドお得意のハンドクラッピングのリズムが出てくるし、ファンにとっては堪らない演出ですね。(^^)そのままビートルズ風のSEで曲は終わります。

M2は、ブリティッシュ・ポップの王道のアレンジですね。ピアノもギターもメロディーも文句なしです。(^^)こういうアレンジを聴くと松尾(清憲)さんを思い出してしまうのは、仕方ないよね(笑)。M3は、爽やかなポップ・チューンですね。パーカッション類の軽快なリズムに乗って鮮やかなコーラスが流れてきて、本当に心地よいです。途中の歌詞割や歌い廻しは、パイロット・ファンにはナミダものでしょうね、きっと。(^^)

M4は、ほとんど(トレバーの)イエスみたいなサウンドですね。まあ、メロディーはイエスよりも遙かにポップだしロッド・アージェント風のピアノも入るのですが、それでも間奏のギターは95%トレバー・ラビンだったりもします(笑)。アルバムから1曲と言われたらこの曲を選ぶ人も多いんじゃないかな?M5ですが、ハードな前曲から切れ目なくアコースティックなバラードと続くセンスは、ポール・マッカートニーでしょうか。(曲自体はジャジーで、別にポールって感じでもないのですが、この展開にはやっぱりポールを感じますね。)

続いて美しいバラード・ナンバーのM6です。優しいメロディーとコーラスにずっと包まれていたいような気にさせられますね。昼間部に挟まれるハードなパート(ギターがめっちゃカッコいいですよ)への展開はクイーンでしょうが、サウンドとアレンジはやはりビートルズです。M7はカリプソ風のアレンジで、やはりポールを強く感じる曲です。こんな曲を軽くこなしちゃうんだから、やっぱ凄いバンドですね。

M8は、まずギター・リフのカッコ良さに感激しますね。個人的には(ビートルズ+イエス+ムーディーズ)÷3って気もするのですが、本当にキャッチーなロック・チューンですよ。この曲、ライヴで聴けば最高でしょうね。ハードな曲の次はアコースティックというパターンで、M9はアコースティックなバラード・ナンバーです。一昨年のパイロット初来日公園でもステージに立ったHisa氏のアコギの腕前も堪能できます。

M10は、バグパイプの音にびっくりさせられますね。ポップというよりはプログレ風のメロディー展開も面白いですし、アレンジも凝っていますね。M11は仰々しいイントロとは裏腹に、ニュー・ウェーヴっぽい感じもするロック・チューンです。前半は、ギターじゃなくてシンセ中心となればエレポップと言ってもいいような感じの曲ですけどね。後半はギターがびんびんに頑張る展開のカッコいいロック・チューンです。個人的にはムーディーズを感じてしまいましたけどね。(笑)

M12も、ハードな曲の次はアコースティックというパターンで(笑)、軽快なアコギの刻みからスライドギター、そしてアコギのソロ、アルペジオとつなぎ、美しいメロディーが歌われていきます。間奏のツイン・リードも印象的ですね。ちなみに、アルバム中で1曲と言われたら、僕ならこの曲を選びます。いい曲です、はい。(^^)ラストナンバーのM13は、ゆったりとしたバラードですね。デヴィッドの唄うメロディーもコーラスも、最高に美しいですね。見事な曲だと思います。

M14はボーナス・トラックです。インストなんですけど、歌モノに出てくるプログレ風味の展開がほとん見られないのが逆に面白いですね。

ということで、あっという間に時間が過ぎてしまいました。隙のない最高のアルバムのひとつだと思います。デヴィッド・ペイトンやパイロットのファンはもちろん、前作同様にすべてのポップ・フリークに聴いてもらいたい1枚ですね。

では、また次回に!

< オレンジ・グルーヴ / ビーグルハット / JPN / HALFTONIC / MICH-10011 >


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