第259回   Gerald Collier / Gerald Collier

1. Dark Days / 2. Whored out Again / 3. Forgiveness From Revenge-God Never Lived in My Neighborhood / 4. Don't Discard Me / 5. Hittin' the Wall / 6. Truth or Dare / 7. Fearless / 8. To Break the Ice / 9. Hell Has Frozen over (On Who I Used to Be) / 10. Rumpled Up / 11. Wings You Can Rely On

さて、今回のアルバムは98年にリリースされた、ジェラルド・コリアーのアルバムです。最初に断っておきますが、このアルバムは、ここのコーナーの中では凄く異質な1枚かも知れません。サウンドがポップなわけでもなく、曲も特にメロディアスというわけでもありませんから。

では、なんでこのアルバムを選んだかというと、M1にジョンの匂いを強く感じたからなんです。それも、ビートルズ時代ではなく、ソロの時代のジョンの匂いを。もちろん、音楽の感じ方には個人差もあるわけで、もしかしたらジョンの匂いを感じる人は、僕の他にはひとりもいないかもしれないとも思っていますけどね。(笑)

この人は、昔はバンドを組んでやっていたそうですが、ソロになると、ルーツ・ロック(カントリー系)の音を追求している人だそうです。アルバムを作っている彼のバンドも、本人のギターと唄の他に、ベース、ドラム、ラップスティールとなっていまして、それにゲストでキーボードや管楽器などが入る感じです。

件のM1ですが、ミッド・テンポのシンプルなバラードです。メロディーが美しいかと言われると、どうなんだろう?と迷ってしまいますが、シンプルに想いを歌い上げていく彼の歌は、間違いなく素晴らしいと思います。最初に書いたように僕がソロ時代のジョンの香りを強く感じるのは、(この曲に関しては、楽曲自体もソロのジョンに似ていると思うけど、)彼の歌に対する姿勢に共通のものを感じるのかもしれませんね。決してポップではありませんが、オススメの1曲です。

それ以外の曲についても、簡単に書いておきましょう。

M2はフォーク・ロックですね。ニール・ヤングっぽいかも?です。
M3はドラマチックな展開を見せる曲ですね。サウンドの盛り上げ方はちょっとだけジョンっぽいかもしれません。
M4はアコースティックなカントリー・バラードです。
M5は少しだけポップな曲調のバラードですね。カッコいい曲です。これもちょっとだけジョンかな?
M6はいかにもカントリー系のルーツロックという曲想ですね。地味だけど味わい深い曲です。
M7は、タイトルでわかる人もいるでしょうが、ピンク・フロイドのカバーです。意外な取り合わせですが、この人のサウンドには合っていると思いますね。それに、アルバム中では一番ポップな仕上がりとなっています。
M8は、メロディーの綺麗なカントリー風味のバラード・ナンバーです。この曲あたりは一般受けもしそうですね。アメリカン・シンガーソングライターが好きな人にはお勧めです。
M9は、またまた渋い曲ですね。バックのギターの音が印象的ですし、ラップスティールのバッキングとソロが特筆ものです。このソロを聴くだけでも価値があると思いますね。
M10は、カントリー・ロック・ナンバーです。アップテンポですし、ロックっぽいぶんだけ一般受けしそうな曲ですね。ギター・ソロも聴き処ですね。
M11は、唯一のマイナー・チューンですね。コード進行に一瞬ジョージの香りもしますけど、歌にはいると完全にアメリカン・ロックです。もう少しギター・ソロでもりあがれそうなのにって、残念な気はしますね。

ということで、全体的には本当に渋くて地味なアルバムだと思います。M2,M3,M7,M10あたりは、まだとっつきやすいのですが、アメリカン・ロックが苦手な人には辛いかもしれませんね。その中で、M1の歌唱が、本当に素晴らしいと思います。ジョンの香り云々は置いておいても、自分が歌を歌ってる人ならば、なにか感じるものがあるんじゃないかと思います。機会があれば、御一聴を。

では、また次回に!

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