第257回   The Beat and the Time / Lackloves

1. Radio's Mine / 2. Still Missing You / 3. If Ever I / 4. Nowhere Near Here / 5. Misfits Collide / 6. Never Gonna Fall / 7. The Has Been / 8. Do You Love Someone? / 9. Excuse Me, Use Me / 10. Don't Leave Me Now / 11. I Could Be / 12. Know You Now

さて、今回紹介するのは、ラックラヴズの2004年の作品です。ラックラヴズには昨年リリースされた「Cathedrial Square Park」というアルバムがあるので、なんでそっちじゃないの?と思う人もいらっしゃるかもしれませんね。

個人的な意見で申し訳ありませんが、「Cathedrial Square Park」は彼らの特徴である60年代をリスぺクトしたビートリッシュなサウンドは申し分ないものの、楽曲的にやや地味で、(もはやわかる人も少ないとは思いますが)本城裕二あたりには「小さくまとまるなよ!」と一喝されてしまいそうなこじんまりとした印象を受けたのです。それと比較すると、この「The Beat and the Time」は、60年代へのリスペクトとバンドの持つ弾けるようなパワーが上手く融合された作品だと思うのです。

M1は、60年代風味の強い、ビートルズ中期を彷彿させるサウンドですね。サビを聴いていると、まるで後期グッバイを聴いているような感覚も受けます。(つーことは、ELOなのかな?(笑))ポップで捻りの利いた佳曲ですね。M2は、12弦ギターのアルペジオも心地よいポップ・チューンです。サビのキャッチーなメロディーの弾け具合もいい感じだし、ハーモニーも美しいですね。(^^)

M3は、ビートリッシュなロッカ・バラードです。60年代のイメージの強い曲ですが、メロディーの美しさと哀愁は特筆ものです。そしてM4です。個人的にはアルバム中で2番目に好きな曲なのですが、ワウワウ・ギターがむちゃくちゃカッコいいビートリッシュなロック・チューンです。メロディー的にはポップ度は落ちるかもしれませんが、本当にパワフルで、最高の1曲だと思います。ギターソロも最高ですよ。文句なし!

そしてM5です。パワーとメロディーと哀愁の融合と言いましょうか、良質のパワー・ポップ・チューンのみの持つ「ケミストリー」がここにはあります。Aメロのポップなメロディーとコーラスだけでもゾクゾクしてくるのに、サビの必殺のメロディーを聴くと、もうどうしようもなくなりますね(笑)。個人的にも一番のお気に入りですし、歴代パワーポップ・チューン・ランキングでも上位に入れたくなるような曲です。これまた文句なし!

M6は、再び60年代風味の強い曲です。ミッド・テンポでメロディーの美しい曲なんですが、思わず日本のノーバディとかシャムロックを思い浮かべてしまいます。ま、ルーツが同じだから似てくるのかな?とも思いますけどね。(そうでしょ、ジェフくん。(^^))凄まじいパワーの前曲のすぐ後に続いても見劣りすることもないのは見事ですね。M7は、軽快なポップ・チューンです。どちらかと言うと70年代末の雰囲気を持った楽しい曲ですね。間奏のベルの音が面白いです。

M8は、ニュー・ウエーヴっぽいノリのロックン・ロールです。テンポも速く、60年代のイメージは全くありません。ラストのギター・ソロもイマっぽい感じですね。M9は再びパワフルなロックン・ロールです。ギターのリフは、ほとんどラズベリーズです。歌メロとかコーラスもラズベリーズ(+グラム・ロック)という感じで、本人たちもきっと意識しているんだろうな。ローリー(寺西)が乱入してきそうな曲です。(笑)

熱いロックの後のM10は、60年代風味を活かした爽やかなポップ・チューンです。サビのメロディーとコーラスはポップでパワフルで、カッコいいですね。ラストのコーラスは、完全にラズベリーズへのオマージュですね。(^^) 続くM11は、軽快にフォーク・ロックっぽくキメています。軽く聴き流せるような曲でもありすが、いい味を出していますね。

ラストのM12は、ゆったりとしたバラードです。ジョン....いえ、これはバッドフィンガーですね。本当に美しいバラードです。ドラムの音とかコーラスも、ほとんどバッドフィンガーですよ。途中で遠くに聞こえるスキャットはポールっぽいし、シンプルそうでもかなり凝っていることに気づかされますね。

そんな風に、アルバムは余韻を持って終わります。楽曲的にはM5曲が飛び抜けていると思うのですが、渋いM12、泣けてくるM6、パワフルでかっこいいM4あたりもなかなかのものです。捨て曲もなく、文句なしの傑作だと思いますよ。

ということで、ショップで見つけたら、ぜひゲットしてほしい1枚ですね。

では、また次回に!

< The Beat and the Time / Lackloves / US / Rainbow Quartz / RQTZ106 >


ご感想とかご意見とかがありましたら、どしどしメールくださいね。