第255回   Scrambled Egg / Spongetones

1.All The Loving 4:05 / 2.Talking Around It / 3.Inevitable You / 4.Lost Weekend / 5.It Can\'t Go On Forever / 6.Pick That Up For A Song / 7.Karma Depleted / 8.Too Unlikely Two / 9.She\'ll Be Gone / 10.Tough Love / 11.Where You Gonna Go? / 12.You Scare Me / 13.Propeller Flights

ということで、前回に続いてスポンジトーンズの、今度は最新作の紹介です。

スポンジトーンズと言えば、「80年代のマージビート」というキャッチフレーズでその95%は表現できてしまうようなバンドですので、彼らのアルバムを語るときの基準となるのは「楽曲が粒ぞろいか」という一点になってくるわけです。

....大丈夫です(笑)。このアルバムにも(曲数は減りましたが)いつもながらの楽曲がいっぱい詰まっています。でも、今回はそれだけではないのです。何曲かにおいては、これまでの彼らのイメージとは少し違う面が前面に出てきていますよ。

M1はビートルズ+ホリーズ÷2というサウンドなのですが、ハーモニカの哀愁の響きには男っぽさが漂い、間奏のギターソロは骨太でロックっぽさもたっぷりです。M2では、ギターの響かせ方にイマっぽさも感じますね。M3のミッド・テンポのアコースティック・バラードは、彼らのイメージそのままの楽曲だと思います。メロディーの美しさは特筆ものですね。(^^)

M4はパワーポップ介でもよく使われるコード・リフにマージービート風サウンドのブレンドが心地よい曲です。間奏のギターソロも、いつになくパワフルですよ。M5ののびのびとしたヴォーカルと、アレンジにはアメリカンな響きがかなりします。(もちろん、彼らもアメリカのバンドなのですから不思議はないのですが、ここまで前面に出されると意外な気がしたのです。)バックで流れているギターのオブリガードがカッコいいです。

続くM6では、いつもの彼らに戻ります。アルバム中で一番彼らのイメージ通りの曲かもしれませんね。M7は、ビートルズというよりはモンキーズやS&Gに近いものを感じる曲です。アメリカの60年代に少年時代を過ごしたらこうなるだろうなって感じの曲ですね。M8は、ビートルズよりもユートピアに近いものを感じる曲です。原点が同じバンドということなので、ところどころ似てくるんでしょうね。ギターソロもまるでトッド・ラングレン弾いてるような感じです。ま、個人的には歓迎ですけどね。(笑)

M9は再びビートリッシュな曲です。ジョンを彷彿させるリズム・ギターがカッコいいですよ。いい曲ですね。

さて、問題のM10です。三連ビートのブルース・ロックです。ビートルズでいうと「ヤー・ブルース」的な位置づけなのかもしれませんが、ここまではっきりとブルースっぽさを打ち出したのは、初めてじゃないでしょうか?ギター・ソロも骨太で長くてカッコ良くて、60年代のブルース・ロックのバンドを聴いているようです。ま、個人的には大歓迎ですけどね。(爆)

軽快なロック・ナンバーのM11で前曲のイメージを払拭して、M12は哀愁のメキシカン・バラードです。日本人好みのいい曲ではありますが、またまた意外な展開ですね。

ラストのM13も、アコースティックなナンバーです。サウンド的にはS&Gみたいにアメリカンですし、マイナー調のメロディーもいい感じです。ラストにはふさわしい曲だと思いますね。

前作に比べると、サウンド自体も少しラフに仕上げてある感じがします。また、各曲の印象から書いたように、前作のような典型的な彼らのサウンドを思い浮かべると「あれっ?」と思う曲も多いと思います。もちろん、個人的には凄く好きな音ですし、前作よりも面白いと思いますけどね。

ということで、(典型的な彼らの音を楽しみたい人には前作のほうをお勧めしますが、)今回のパワフルなアルバムも、凄くいいできだと思うので、聴いてみてくださいね。

では、また次回に!

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