第253回 Pandemonium Ensues / Glenn Tilbrook & The Fluffers

1. Best of Times / 2. Through The Net / 3. Product / 4. Slaughtered Artist / 5. Still / 6. Relentless Pursuit / 7. Interest & Love / 8. Melancholy Emotion / 9. She Makes Me / 10. Happy Disposition / 11. Black Sheep / 12. Beachland Ballroom / 13. Little Ships / 14. Too Close To The Sun

このコーナーも、ずいぶんと長い間手を着けられずに放置してしまいました。楽しみにしてくださっていた皆様、まことに申し訳ありません。(3月末から公私ともに忙しくなり、HPのメインのアーティストの部分の更新で目一杯の状態でした。)

その間にも、多くの素敵なアルバムたちを入手しました。紹介したいなと思って100円ショップの手籠に立てているアルバムたちが、すでに籠いっぱいとなっています。(^^; それらについては、短い盆休みの間にではありますが、徐々に書いていこうと思っています。

まずは、僕がもたもたしているうちに夏フェスで再来日してソロ・ライヴもこなして帰国してしまった(笑)グレ・ティルブルックのバンドのアルバムのことです。そう、今回のアルバムはソロ・プロジェクトではなくてバンドとしての作品なのですよ。ギターのグレンの他には、Lucy Shaw: bass、Stephen 'Lord' Large: keyboards、Simon Hanson: drumsというラインナップですが、アルバムを聴くとメンバーの個性も感じられるし、ライヴ受けしそうな感じの楽曲が多いと思います。

M1は、伸びやかなアコーディオンの音に癒されるポップ・チューンですね。グレンの書くメロディーラインもいつもながらの心地よいポップな響きです。M2は、いかにもグレンらしいスクイーズ節が聴かれます。バンドの面々のコーラスもがんばってて、ビートリッシュな感じが強くしますね。

M3はベースのルーシーの歌です。パーカッションが印象的なのですが、フレンチな感じの洒落たメロディーと歌が心地よいです。なんとなくGlossみたいだなって思いましたよ。(笑)バンドならではの曲ですね。M4は曲想も一転して激しいロック・チューンです。イントロといい、派手で口数の多いドラムといい、フーへのオマージュがいっぱいの曲です。

M5はミッド・テンポで渋い曲ですね。最近のニック・ロウみたいなアレンジです。味わい深い曲ですよ。M6では、出だしのビーチボーイズっぽいコーラスにびっくりしますが、曲展開は80年代ポップ風です。60年代と80年代が交互に出てくるようで楽しいですね。

M7は再びミッド・テンポで渋くキメてくれる曲です。クラウデッド・ハウスみたいな感じのする曲ですが、彼らとスクイーズって、本当に感じがよく似ているんですよね。(笑)M8は、さしずめB面の1曲目ってところでしょうか。ハッピーなグレン節でビートリッシュにまとめられていますね。ここではステファンのクラビネットとグレンのギターソロが印象的です。

M9はニュー・ウェーヴ(死語か?)風の曲ですね。人を喰ったようなオルガンの音とコケティッシュな女性コーラスも、いかにもってアレンジです。M10は後期ビートルズとエレポップを合体させたような曲です。逆回転じゃないのが不思議なくらいのキーボードによるストリングスがサイケですね。

M11はグレン流のネオアコ系ギター・ポップでしょうか。軽快な手拍子と伸びやかなヴォーカルがいいですね。ヘタウマ風のリード・ギターも完璧です。(^^) 出た、ワウワウ!(笑)M12は再びカッコいいロック・チューンです。とにかく、グレンのギターがめちゃくちゃカッコいいですよ。もっとポップな曲もたくさんあるのですが、個人的には一番のお気に入りです。

一転してM13は、グレンっぽいバラード・ナンバーです。キーボードの音にビートルズも感じるのですが、前曲との対比が素晴らしいですね。淡々と歌われながら徐々に盛り上がっていく展開も見事です。いい曲ですし、この曲をベストに推す人も多いんじゃないでしょうか。ラストのM14は、インスト・ナンバーです。なんか、M13で終わったアルバムのボーナストラックみたいな感じですね。この曲がなければ、アルバムは感動的に終わっていたところですが、こういうことをするのも「グレン節」の一環ということなんでしょうね。(笑)

ということで、グレンが原点に還ったような、楽しくてポップなアルバムだと思います。ポップ・フリークならば、しっかりとチェックしておいてくださいね。

では、また次回に!

< Pandemonium Ensues / Glenn Tilbrook & The Fluffers / UK / quixotic / QUIXCD0015 >


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