第252回 because of you / the KINGS

1.Because Of You / 2.A Protest Song / 3.Do You Rock and Roll? / 4.If the Stars Come Ot Tonight / 5.It's Up To You / 6.Liz and Dick / 7.I'm Sorry Baby / 8.The Fools Are In Love / 9.Your Old Boyfriend / 10.A Way You'll Never Be

さて、今回紹介するのは、再びなじみの店の店長さんから勧められたキングスのアルバムです。キングスは80年代から活動しているそうなんですが、当時はパンク色もあるパワー・ポップ・バンドだったとのことです。

このアルバムでのキングスは、ベース&ヴォーカルのデヴィッド・ダイアモンドとギターのミスター・ゼロ(当然、芸名ですよね?)の二人のユニットのようですね。音的にはロック色の強いパワー・ポップというところでしょうか。レコーズの作品に通じるところの多い音だと思います。

M1は、レコーズを彷彿させてくれるパワー・ポップ・チューンです。隠し味にチープ・トリックというところでしょうか。ゴキゲンなロック・サウンドに乗ってポップでキャッチーなメロディーが歌われていきます。M2は、最高にカッコいいロック・チューンです。ポップ度は落ちるかもしれませんが、楽曲も演奏も素晴らしいですし、ギターの腕前も堪能できます。ポール・コリンズあたりが好きな人は、ぜひどうぞ。

M3は、タイトル通りのロックン・ロールです。メロディーはあまりありませんが、ノリは最高ですね。続くM4は、ピアノを中心としたバラード・ナンバーです。印象的なメロディーを、まるでカシム・サルトンのようなヴォーカルで歌っています。楽曲的にもクオリティの高い「いい曲」だと思いますよ。地味かもしれませんが、年齢相応の枯れた味わいもあり、僕にとってアルバム中で一番好きな曲です。

M5はミッド・テンポの80年代アメリカン・ロックというところですね。アコギの爽快な響きもいいのですが、バックのピアノの音も効いています。渋さも苦さも兼ね備えたポップ・チューン...うん、いい曲ですね。ちなみに、バックのギターのリフは、(このHPに来られる方々には、)バッドフィンガーのある曲を思い起こさせてくれるに違いありません。(^^)M6では、アコギの刻みも細かくなり、パブ・ロックの雰囲気も出てきました。その筋の音が好きな人には堪らない曲だと思います。

M7は、イントロのスライド・ギターの音で決まりですね。アップルを離れてからのジョージを思い出します。楽曲自体は地味なのですが、伊達に歳はとってないぜ!という声が聞こえてきそうなアレンジは渋すぎです。M8は、スカ・ビートの心地よい曲ですね。でも、メロディーとコーラスはスクイーズ(×カシム・サルトン÷2)みたいで、アルバム中でも屈指のポップ度を持っています。面白い曲ですよ。

M9は、ボードヴィル調のピアノが印象的な曲です。ポールやビリー・ジョエルあたりが小品で使いそうなパターンですね。M10は、(やはりラストということなのでしょうか、)オーソドックスなバラードです。この曲は特にカシム・サルトンに聞こえてしまいます。(笑)ベタな展開ではありますが、ラストにふさわしい曲だと思いますよ。

ということで、バラエティに富んだ曲想での10曲は、あっという間に終わってしまいました。ロック・チューンのカッコ良さとバラードの渋さの対比も面白いです。全体としては、バンドとしていい歳をとっているなという感じがします。どの曲も「無理せず飾らず自然体」という雰囲気があるのですよ。とびっきりの曲はないかもしれませんが、渋めのロックに浸りたい人は聴いてみてくださいね。レコーズ(ロック・チューン)やカシム・サルトン(バラードとミッドテンポ)のファンの人は、特にね。(^^)

では、また次回に!

< because of you / the KINGS / CANADA / Dizzy / BLR-CD 4064 >


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