第248回   Radio Flyer / Radio Flyer

1.FRUSTRATED / 2.IF YOU COULD SEE ME / 3.BEGINNING OF THE END / 4.TEARING YOU DOWN / 5.GOODBYE TO THE ROSES / 6.STRAWBERRY SAYS / 7.WHISPER IN MY EAR / 8.NOT THE REAL LIFE / 9.PAMELA PLEASE

さて、今回紹介するのは、ラジオ・フライヤーというバンドです。実のところ、僕もこのバンドのことは何も知らなかったのですが、なじみの店のバーゲンコーナーで手にして試聴してみて、一発でハマった1枚なのです。バーゲン品を試聴させてくれてありがとね、店長。(笑)

クレジットによると、このアルバムは1998年にインディー・レーベル(というか、自主制作のような気がしますが)からCDRリリースされたものになります。メンバーは、ギター&ヴォーカルのDoug Khazzam、ベース&ヴォーカルのGary Feldman、ドラムスのRich Starr(芸名かなぁ?)のトリオ編成ですね。

M1は、60年代テイストのサウンドに、ヘタウマヴォーカルがのっかって、これにポップなコーラスが絡むという構成のポップ・チューンです。でも、メロディーが本当に良質なので、楽曲としてもクオリティの高い曲となっています。味わい深い曲ですね。M2も同様に60年代テイストに満ちた曲です。こちらは爽やかなメロディーとコーラスが印象的ですね。シンプルなサウンドだけに楽曲の良さがよくわかります。この曲あたりは、「洗練されていないアメリカ」って印象ですね。どことなく、ジェリー・ベックリーがエルヴィス・コステロっぽく歌ったらこうなるのかな?って感じです。

M3も軽快なポップ・チューンです。バッキングのギターのアルペジオ(6thの利いたDのあれね(笑))が、いかにものポップな雰囲気を醸し出しています。M4は、少しテンポを落として聴かせてくれる曲ですね。ベースラインもオクターヴ(タックスマン風のあれな(笑))を活かして、サウンドの雰囲気を変えています。そんなわけで、曲想的にもアルバムのハイライトの1曲となっているかもしれません。個人的には、ヴォーカルのヘタウマ具合も含めて、一番のお気に入りです。(^^)

M5では、循環コードも取り入れたりして、60年代のビートバンドっぽさが強くなっています。コーラスがびしっと決まらないあたりが、B級マージー・ビートっぽくて、逆に味を出しています。ギター・ソロもキャッチーでいいですね。M6は、ミッドテンポのバラードというところでしょうか。繊細なメロディーとコード進行が印象的ですね。コーラスをびしっと決めたらそれなりにかっこいいんでしょうが、そうはならないところが、このバンドの味とも言えますね。(^^)

M7は、アコギを前面に出したり、リフを強めにキメてみたり、ロックっぽさを出そうとした曲のように思えます。まあ、それがポップさを前面に出す結果になっているのですが、それはそれで良かったんじゃないかな?M8は、ロックン・ロールですね。ドラムのビートもギターのリフもロックン・ロール風なのですが、メロディー自体がいいし、サビは甘酸っぱいし、素敵なポップ・チューンに仕上がっています。(^^)ギターソロも聴きどころかな?

あっという間にラストのM9になります。さすがに「ラストはロック・ナンバーで締めにきました」というイントロなのですが、曲に入ったら、ソフトロックの風味さえあって、ロック風のリフとの対比が面白いです。

ということで、スカスカながらもとびっきりポップなサウンドと楽曲にヘタウマヴォーカルが印象的な1枚ですね。収録時間も短いので、ミニアルバムみたいな感覚です。でも、本当に味のあるアルバムですので、どこかのお店で簡単に手に入るものなのかどうかも知りませんが(笑)、見かけたときは、迷わずゲットしてみてくださいね。

では、また次回に!

< Radio Flyer / Radio Flyer / US / Rockville / 1002 >


ご感想とかご意見とかがありましたら、どしどしメールくださいね。