第243回   Lurch / Mike Viola

1. Maybe, Maybe Not / 2. Girly Worm / 3. All Bent Out Of Shape / 4. The Strawberry Blonde / 5. Dangerously Close / 6. 279 East 10th Street / 7. It Comes In Waves / 8. So Much Better / 9. Snowman In Tompkins Park / 10. When I Hold You In My Arms / 11. That Part Of Me Is Dead / 12. You're Alright But You Never Admit When You're Wrong / 13. Good Ideas Grow On Trees // 14. Find Somebody To Love / 15. Something Electric

さて、宿題消化シリーズはまだまだ続きます。今回は、マイク・ヴィオラのニュー・アルバムのことです。マイク・ヴィオラは今月初旬に来日しました。本当はライヴを見る前に書きたかったんですけど、いろいろあって遅くなってしまいました。(^^;

マイク・ヴィオラと言えば、パワー・ポップ・フリークのみなさんには説明不要の人でしょう。彼の名前を知らない人でも、もしかしたら映画「すべてをあなたに」の主題歌で彼の声を聞いたことがあるかもしれませんね。ともかく、彼は本当に優れたポップ・センスの持ち主です。

マイクの大阪公演は、ほんとうに小さくて(でもポップ・フリークにはたまらない雰囲気の)お店で行われました。40名限定で売り出されたチケットは即座に売り切れたのですが、僕は初日に買ったのでしっかり間に合いました。(^^)

今回のライヴは、ソロ・アーティストとしても有名なbleuと、このアルバムにも参加しているダッキーのサポートで行われました。アコースティック・ライヴということだったんですが、アコギの弾き語りの曲を除けば、(bleuはエレキギターでしたし、)そんなにアコースティックって感じはしませんでしたけどね。お店も小さかったので、僕は最前列でマイクのかぶりつき席です。距離にして1メートル。こんなに近くでライヴを見るのは、いつぞやのグレン・ティルブルック以来です。(笑)

おもしろかったのがドラムです。セットはスネアのみで、それをブラシで叩くのですが、足下にマイクのアコギのケースが置いてあるのです。「?」と思ったら、ダッキーが右足の靴を脱いで、ケースを踏み始めるのです。よく見ると、ギターケースの中までケーブルが続いています。....そう、ギターケースをバスドラの代わりにの使っていたんですよ。「そうか、その手があったか」、と思わされました。自分のライヴでも参考にしようかな。(笑)

話は前後しますが、ライヴはマイクの弾き語りで始まりました。マイクの歌とギターの上手さに唸らされながらも、ぐいぐいと曲に引きこまれていきます。マイクは、コーラスやキメのフレーズを観客に歌わせたり、即興で曲を作って歌ったりしました。(結局、何曲アドリブで歌ったんだろう?かなりの数でしたよ。ちなみに、僕のお気に入りは「FUGU SONG」でしたけどね。)本当に進行もうまいし、観客の心をしっかりとキャッチするなあと思いました。

バンドになると、マイクはベースを中心にプレイします。bleuの澄んだ高音とのハーモニーは最高ですね。ラストの「すべてをあなたに」では、みんな大熱狂でした。(笑)2回目のアンコールはビートルズ・ナンバーでした。最後に「ビートルズの曲、何がいい?」と訊くので、僕は「ブラックバード」をリクエストしました。マイクは、(いきなりなのに)さらっと簡単に弾き語ってくれましたよ。やっぱ、ギターも上手いや。参りました。(爆)

ということで、200%以上の満足度で、本当にすばらしいライヴでした。ライヴ終了後には、マイクにサインをもらい、Bleuにもサインをもらい、うきうきしてホテルに帰ったことは、しごく当然なのです。(笑)

では、また.....って、これからが本文じゃないの。(爆)

そんなわけで、ライヴでは(当然ながら)この最新アルバムからも多くの曲が演奏されました。このアルバムは、もともとはマイクのサイトで販売され、即座に完売したという幻のCDだったんです。でも、日本では正式にリリースされ、(ボーナス・トラックまで入って)簡単に手に入るようになりました。ホント、日本に住んでいることに感謝したくなりましたよ。

M1は、オープニングにはぴったりのポップ・チューンです。メロディーもコーラスも文句のつけようがないですね。続くM2は、スクイーズ=ポール・マッカートニー風の佳曲です。でも、このサイトの常連さんなら、ピカデリーサーカス風とか松尾清憲風と言ったほうがニュアンスが伝わるかもしれませんけどね。

M3はアメリカンな雰囲気のメロディーの曲です。バッキングのギターも(ビートルズの)カントリー調ですしね。でも、サビ以降のすばらしいメロディーとコーラスのポップ・センスは最高ですよ。M4は、またまたビートルズ風のポップ・チューンです。最高にポップで甘酸っぱくて、これまた文句のつけようのない曲ですね。

M5はアコースティックなバラード・ナンバーです。シンプルなサウンドですが、胸にしみいる曲ですね。M6は、軽快なビートが心地よいアコースティック・ナンバーですね。いい曲です。

M7は、ちょっぴりラウドな雰囲気で始まる曲ですが、すぐにポップ満載の雰囲気に変わりますので、ご安心を。M8も、軽快なビートが心地よいポップ・チューンです。ブリティッシュ・ビート風の手拍子がいい感じです。

M9はチェンバロの音が印象的なバラードです。メロディーも本当に美しく、まるでポール・マッカートニーです。泣けてくるくらいの名曲だと思いますね。M10です。再び来ました、ビートルズ。(笑)12弦の響きも完璧ですし、メロディーもビートも手拍子も最高にキマっています。難点はただ一つ。なんで、コーラスが地味なの??(爆)

M11は、再びスクイーズ風(というか、ALMOSTスクイーズですね(笑))の曲です。さっきの曲よりもこっちの曲のコーラスのほうがビートルズ風なのは面白いですけどね。M12です。ミッド・テンポのポップ・チューンなのですが、メロディーもアレンジもコーラスも最高のできです。イメージで言えば、ほとんどジュールズ・シアーですけどね。僕の一番のお気に入りです。(^^)

M13は、(本来の)ラスト・トラックです。アコギの弾き語りでシンプルなメロディーが歌われていきます。途中から他の楽器も入ってくるのですが、ラストにふさわしく、本当に暖かくて包み込まれるような歌です。

で、ここからが日本盤のボーナス・トラックです。まずM14は、ミッド・テンポのポップ・チューンで、メロディーもコーラスも最高のできだと思える曲です。なんでボーナス・トラックなの?と思えるほどの名曲だと思いますよ。そしてM15は、ファンタスティックなエレキの弾き語りから、一気にビートが爆発する曲です。これまたポップないい曲ですよ。

マイクのアルバムは、これまでも何枚かリリースされていますが、間違いなくこの新作がベストだと思います。ここまで楽曲が粒ぞろい(しかも、最高レベルのクオリティで)のアルバムってなかったですからね。(^^)

ということで、ポップ・フリークだけじゃなく、すべての音楽ファンに超おすすめの1枚だと思います。

では、また次回に。

< Lurch / Mike Viola / JPN / Kurofune / HIJF-19 >


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