第242回   The Seer / Russ Ballard

1.Only Love Can Save Me / 2.Stay With Me Tonight / 3.Vibrate / 4.Barenaked / 5.House Of Fools / 6.The Healer / 7.Hold On To Love / 8.It Takes A Man To Walkaway / 9.Blue For You / 10.Possession / 11.King For A Day / 12.Loves Comes Tumblin / 13.These Are The Times

さて、宿題消化シリーズ第4弾の今回は、ラス・バラードのアルバムです。ラス・バラードと言えば、メロディック・ハードの範疇で語られ、ポップ畑で語られることはほとんどない人です。実際、このアルバムも、メロディック・ハードの範疇に入ると思うし、その分野では傑作に分類できるアルバムだと思います。

話を変えますが、僕の好きなアーティストにはポップな人たちが非常に多いのだけど、中にはそうでもないアーティストも含まれています。(うちのHPのメインのウイッッシュボーン・アッシュもそうですけどね。)でも、mixiのマイミクさんが僕のことを分析してくださいました。−彼の音楽のキーワードは『メロディアス』−。それを聞いて、僕は凄く納得しました。その言葉で、僕の好きなアーティストたちが、僕の中で見事にしっくりひとつに収まったからです。ということで、「This Is Pop!」は「This Is Pop! ...and That's Melodious!」でやっていこうと思いますので、よろしくです。(^^)

話をもとに戻しましょう。ラスのこのアルバムは93年の作品になります。でも、僕は当時はリリースに気づかずに買い損ねてしまい((^^;)、気がつけば入手困難(もしくはプレミア価格)になっていた1枚なんです。でも先日、ようやく(運良く普通の値段で)ゲットできたのです。(^^)当然、その日は期待感いっぱいにアルバムをトレーに載せました。

ミッドテンポのM1は、1曲目にしてはずいぶんと地味な曲です。シンプルなギター・リフとキーボードのバッキングに導かれて、いかにもラスらしいメロディアスなメロディーが流れてきます。メロディアス・ハードとしてはいい出来だと思いますし、「ラス節」がお好きな人には文句なしの1曲だと思います。

M2は、ファンキーなリズム・ギターが印象的な曲です。ちょっぴりデュラン^2っぽい展開ではありますが、サビのメロディーとアレンジは、さすがにカッコよくキマっています。M3も、ファンキーなアレンジの曲です。出だしの歌い方は(たぶん僕だけでしょうが)ビリー・ジョエルっぽく聞こえましたし、コーラスの絡み方はシカゴっぽく聞こえます。(笑)ラストのギター・ソロがラスらしくていいですよ。

M4は静かに始まり徐々に盛り上がっていくバラードです。メロディーが本当に美しいですね。間奏とラストのギター・ソロも(短いですが)哀愁いっぱいでメロディアスで、最高です(笑)。M5は、再び「ラス節」全開の曲です。適度にハードでマイナーでメロディアス....典型的なラス・バラードのサウンドですから、ファンなら涙ものの1曲だと思います。個人的には3番目に好きな曲ですね。

M6は、ピアノと弦をバッキングにせつせつと歌い上げられる、「ど」バラード・ナンバーです。(笑)ギター・ソロもナチュラルでシンプルですよ。僕の好みではありませんが、バラード好きの人にはお勧めの1曲です。M7は、典型的なアメリカン・ハード・ポップです。この曲あたりは、十分に「This Is Pop」のタイトルにふさわしい曲だと思いますけどね。シングル向けの曲だと思います。

M8は、僕の一番のお気に入りの曲です。ミッドテンポで地味に始まり、サビでリズムを変えて盛り上げるのですが、本当にいい感じの仕上がりだと思います。ギター・ソロもクラプトン(....と言うよりは柳ジョージかも(笑))みたいで、いい感じですよ。文句を言うとしたらただ一つ。「サビのメロディーって、ビートルズのThe Wordだよね??」(爆)

M9は、またまた「ラス節」全開の曲です。メロディアスでせつないメロディーとアレンジは、日本人好みだと思いますね。また、ギター・ソロもいい感じです。この曲もファンならば涙ものだと思いますし、楽曲の出来映えで見たら、アルバム中のベスト・トラックだと思います。もちろん、僕も2番目のお気に入りです。(^^)

M10はミッド・テンポのロック・チューンです。この曲もまた「ラス節」全開ですよ。ギター・ソロも前面に出されていて、聴き応えも十分です。(^^)M11はブルースっぽい雰囲気もある曲です。ポール・ロジャースあたりが歌うと似合いそうな曲で、(今度こそ(笑))初期クラプトン風のギターがカッコいいです。というか、サビのアレンジの感じは完璧にレイラなんですけど?(笑)

M12も、ファンキーな曲ですね。さりげなく入っているギター・ソロも印象に残ります。ラストのM13は、アルバム中で最長の1曲で、哀愁のメロディーを持つミッド・テンポのバラードです。メロディーもそうですが、途中のギター・ソロも完全な「ラス節」ですよね。ラストの(これまた(笑))初期クラプトン風のギターソロも、かなり「聴かせて」くれてます。ファンには納得の、安心できる終わり方だと思いました。

聴き終わったときには、このアルバムへの一般的な評価−ラス・バラードの最高傑作−に、凄く納得をしていました。なによりも、楽曲自身のクオリティの高さは特筆ものです。ラスの曲作りの才能は広く知られるところではありますが、このアルバムの作品群は、ラスのどのアルバムよりも(頭一つ抜けて)粒ぞろいだと思います。基本的に「ラス節」全開の曲が多いので、ファンには文句なしにオススメの1枚ですが、メロディアスなロックが好きな人にはぜひとも聴いてもらいたいアルバムだと思います。

ラスは、一昨年に久しぶりのアルバム「Book Of Love」をリリースしました。そのアルバムは、(かなり地味な印象があるものの)水準以上の佳曲の詰まった作品で、じっくりと聴きこんでこそのアルバムだと感じました。興味がありましたら、そちらのアルバムも聴いてみてくださいね。

では、また次回に!

< The Seer / Russ Ballard / GER / INT / INT 845.193 >


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