第238回   ペーパースリーヴ・コレクション / バスター

さて、THIS IS POP!の事実上の再開にあたる今回は、リクエストにお応えしての1枚(・・・じゃないけどね(笑))です。

バスターのCDがリリースされてからすでに4ケ月が過ぎました。ご存じのように、僕のHPでもバスターのCDリリースに伴うキャンペーンに協力してきましたので、本来ならリリース直後に書くべきでしたが、公私ともにいろいろあってここまで手つかずになっていました。それでも期待してくださる方がいらっしゃいまして、数名の方から催促と励ましのメールをいただきました。本当にありがたいことです。ということで、今回はみなさんへの感謝とお詫びの気持ちを込めて書きたいと思います。

バスターの音楽について、ここでも「BUSTER2」を紹介していますし、ロブのalternative radioの紹介もしています。ですから、ここをご覧になっている皆様には、バスターの音楽の魅力を改めて書く必要はないかもしれません。ただ、今回のCDには、多くのボーナストラックが納められており、それがバスターの音楽を語るための重要な証拠になっていると思います。

まずはファーストアルバム「BUSTER」ですね。「すてきなサンデー」のヒットで一躍シーンに踊り出したバスターの最初の(日本以外では最初で最後の)アルバムとなります。曲目を書いておきましょうか。

1. ウィ・ラブ・ガールズ / 2. 恋のサタデイ・ナイト / 3. キミを歌いたい / 4. すてきな足にひと目ぼれ / 5. デイブレイク / 6. ワイルドで行こう / 7. 恋はO.K.! / 8. 彼女をひとり占め / 9. 恋はおバカさん / 10. あの娘におせっかい / 11. すてきなサンデー / 12. ウィ・ラブ・ガールズ(リプライズ) // 13. ビューティフル・チャイルド / 14. フー・トールド・ユー / 15.恋はO.K.! ―ロック・ヴァージョン― / 16.ウィ・ラブ・ガールズ ―ロック・ヴァージョン―

オリジナルのLPにはM12までが収められています。ファースト・アルバムということで、ここではプロデューサーの意向がかなり反映されているように感じます。また、ロブの書いたインスト曲M5(この曲は傑作だと思いますが)は含まれているものの、大半の曲は有名曲のカバーとプロデューサーの書いた作品です。
サウンド的には、まだまだ拙い部分も多いのですが、先述のM5を筆頭に、当時のアイドルバンドの中では頭ひとつ抜けている演奏力の高さも垣間見ることができます。ただ、やはりアルバム全体としての完成度はイマイチと言わざるを得ないでしょうね。(ファンの皆様、ごめんなさい。)ただ、現在じっくりと聴いてみると、ビーチボーイズの影響が意外に強かったことがわかったりして面白いですけどね。

ボーナストラックには、興味深いトラックがあります。それは、バンド側の意向のサウンドで作られたM15,M16です。当時はプロデューサーの意向で作られたサウンドのヴァージョンが入っているのですが、バンド側の思いとの違いを聴くと、本当におもしろいですね。僕の感想で言えば、「ウィ・ラヴ・ガールズ」のほうはプロデューサーのいい判断だったと思いますし、「恋はOK!」のほうは、バンド側のサウンドで出してほしかったなと感じています。そうそう、M14も、ご機嫌なブギー・チューンですよ。(^^)

続きまして、「BUSTER LIVE」です。時期的にはファーストとセカンドの間の時期のライヴになるようです。

1. オープニング / 2. ビューティフル・チャイルド / 3. 昨日みたいに突っ走れ / 4. メンバー紹介 / 5. すてきなサンデー / 6. ロックン・ロール・メドレー:ロック・アラウンド・ザ・クロック~シェイク・ラトル・アンド・ロール~聖者の行進~ホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイン・オン / 7. ツイスト・アンド・シャウト / 8. デイブレイク / 9. キング・ウィル・カム / 10. ジョニー・B・グッド / 11. ワイルドで行こう // 12. 恋はO.K.! ―ライヴ・ヴァージョン― / 13. 恋はおバカさん ―ライヴ・ヴァージョン― / 14. アイ・フィール・ファイン ―ライヴ・ヴァージョン―

オリジナル曲とカバーを半々にまぶした選曲も面白いのですが、やはりバスターの演奏力の高さがよくわかるところがアルバムの価値でしょうか。ヴォーカルはちょっと弱いものの、当時「アイドル・バンド」と呼ばれたバンドの中では抜群の演奏力を持っていたということがよくわかるアルバムだと思います。曲順は実際のライヴの曲順とは大幅に入れ替えて編集されているようですが、どのトラックも活きがいいですね。(^^)

2曲ほどロック・チューンが続いた後、ヒット曲のM5ですね。ここでは観客が一生懸命歌っているのが印象的です。全体の流れからするとサウンド的には異色となっていますが、さすがにはずせないもんねぇ。(笑)M6のロックン・ロール・メドレーものりのりでゴキゲンですし、M7は、あくまでソフトでいい感じです。

自作のインストM8で聴かせた後には、(僕の大好きな)ウイッシュボーン・アッシュのカバーのM9ですから、たまりません。アッシュファンの僕の耳でも、合格点を出せる演奏だと思いますよ。このあたりはアルバムでもハイライトになっていますね。(^^)

アルバムは、ロック・チューン2連発で幕を下ろします。最初の2曲と最後の2曲をロック・チューンで固めるあたりに、制作側の意図がみえるような気がします。

ここでのボーナストラックは3曲。残念ながらM12はロック・ヴァージョンではないけれども、バラードのM13も、FAB4のカバーのM14も嬉しい収録ですね。特にM14は、線が細いながらもいい感じに仕上がっていると思います。

最後の「BUSTER2」については、以前にも書いたので重複は避けますが、本当にいいアルバムですので、「3枚全部は...」と言う人は、これだけでも聴いてみてくださいね。 (笑)

1. 初めてのラブソング / 2. 夢みるダンス / 3. 9月の少女 / 4. ジュディに夢中 / 5. 恋の意地悪 / 6. 涙の秘密 / 7. グッバイ・パラダイス / 8. 逃げた初恋 / 9. 思い出のあの娘 / 10. ザ・ミル / 11. 恋の切り札 / 12. 恋のハプニング // 13. シー・エイント・マイ・ベイビー / 14. ベイビー・ユール・ネヴァー・ノウ / 15. 思い出のあの娘 ―デモ・ヴァージョン― / 16. ウィッシュ・アイ・ワズ・ヤング・アゲイン

ここでのボーナストラック4曲も面白いですよ。M14は、リード・ヴォーカルも交代して、ソフトなヴァージョンに仕上がっています。ミドル・テンポのポップ・チューンのM15は、まるでデヴィッド・キャシディの曲のような感じがしますね。僕の好みの曲です。(^^)そして最後のM16は、アメリカン・オールディーズの香りのしてくる曲です。

この3枚のCDで、バスターの残したほとんどの曲を簡単に聴くことができるようになったのですから、本当に嬉しいですよね。ただ、唯一、「ソルトレイク・シティ〜シルバー・ガン」が収録されなかった(噂では、この曲だけマスターテープが見つからなかったらしいですけどね)のが惜しまれるところです。まあ、これは後のリリースに期待しましょうね。

そうそう、こうしてバスターのCDがリリースされるまでには、(もちろん、バンドのメンバーをはじめとして)いろんな人の働きかけがありました。そのすべての方々に感謝しながら、今回は筆を置きたいと思います。

では、また次回に!


ご感想とかご意見とかがありましたら、どしどしメールくださいね。