第234回   魔法の領域 / 杉真理

1.Make Love Not War / 2.君のParadise / 3.僕らの日々 / 4.シャローナに片想い / 5.君はしらない / 6.マイルドでいこう / 7.Good News / 8.Lennon=McCartney / 9.Chapel in the sun / 10.Xmas in Hospital / 11.君にしてあげられること / 12.Welcome Home / 13.あの夏の少年(A Boy In The Summer

さて、ALWAYSのコーナーでM9のマキシについてレビューしたのですが、同曲収録の杉真理さん自身のソロ・アルバムもリリースされました。ところが、このアルバムは、「ソロ・アルバム」と言うにはあまりにも豪華な内容だったんですよ。(^^)

杉さんの言葉に「一度組んだバンドは死ぬまで解散しない」というのがあるそうで、その言葉通り、ここには杉さんが今まで関わってきたバンドたちや人たちが(100%とは言いませんが、)結集しています。

M1は、ピカデリーサーカスの作品です。録音メンバーもピカサのメンバーに渡辺格さんが加わっているだけですね。クレジットによると、スタジオライヴ録音をベースに作られているようで、勢いのある活き活きとした作品になっています。ピカサならではのポップの王道の曲ですね。杉さんと松尾さんのヴォーカル・コンビネーションは息もバッチリですし、時折入る伊豆田さんの声もいい味出してます。渡辺格さん、山本圭佑さん、橋本哲さんのギター・ソロも個性あふれるものです。(^^)
文句を言うとしたらひとつだけ。.....なんで風祭クンと上田さんは歌ってないの??(笑)

M2は堂島孝平クンとのコラボレーションですね。ムーディーでアコースティックな曲です。パーカッションは里村美和さんなんですね。M3は、なんと、レッド・ストライプスです!安部恭弘さんや竹内まりやさんたちのコーラスが心地いいですね。曲想も懐かしいのですが、竹内さんの書いた歌詞が、変わらぬ仲間を愛おしむ想いにあふれていて、またいいんですよね。(^^)

M4は、ドライヴィン・ベースがカッコいいポップ・チューンです。曲名は当然、あの曲からきているんでしょうね。(笑)パワーポップ・フリークに大推薦です。M5は同じメンバーによる演奏ですが、一転、美しいバラードになっていますね。ギターのアルペジオとストリングスの絡みがいい雰囲気を醸し出していますし、杉さんの優しいメロディーに良く合っています。

M6では伊藤銀次さんの登場です。曲目は、当然、あの曲のもじりですよね。(笑)ソフトロック・風味もある、ジャジーでアコースティックで小洒落たポップ・ナンバーです。(^^) M7ではまた堂島クンの登場です。ヴァースでのちょっぴりエレポップ風のアレンジと、サビ以降のオールディーズ風のアレンジの対比が面白いですね。間奏のナレーション(ニュース)は何を言っているのかな?

M8です。来ました、BOX!!得意のビートルズ風の曲ですね。....タイトルまで凄いなぁ。(爆)あの二人への尊敬と愛情に満ち溢れた曲です。イントロはアイ・コール・ユア・ネーム、アレンジはサヴォイ・トラッフル、サビに至っては永ちゃんキャロルに聴こえてしまいますけどね。(笑) ラストはシー・セッド・シー・セッド+ヘイ・ブルドッグかな?最高!!

M9はオールウェイズのコーナーで紹介した曲です。もちろん、姫野達也さんと杉さんのヴォーカルです。やっぱり優しいハーモニーですね。(^^)ここでは新たに録音されたニュー・ヴァージョンが収録されています。マキシではグリー・クラブOBさんに歌われていたコーラスですが、ここでは伊豆田さん・村田和人さん、山本英美さん、杉さんで歌われています。シングルのテイクよりもポップ色の強い感じにまとまっていますね。こいちゃま(小泉信彦さん)のピアノとオルガンも素敵です。(^^)

M10はウクレレの音が面白いですね。クリスマスの病院の情景にウクレレの音がこんなに合うとはねぇ。(^^)こうして杉さんに歌われると、どんな病気でも一気に治りそうな気がします。(笑) M11は、村田さんとのデュオ「アロハ・ブラザーズ」ですね。楽器も二人のアコギのみです。素朴な歌詞と美しいメロディーをコーラスとシンプルなサウンドで彩り、素敵で暖かい作品にしていますね。(^^)

M12はM10と同じプロジェクトですね。ちょっぴりジャジーな曲で、オルガンの音が効いています。ここでは、さりげなくコーラスに須藤薫さんが参加しています。(^^) ラストを飾るM13は、シンプルなバラード・ナンバーです。嶋田陽一さんのピアノにストリングス(生ですよ)が絡み、美しいサウンドですね。「永遠の少年の心」を唄った杉さんらしい素敵な歌詞が心にしみいります。ホント、泣けてきそうにいい曲ですね。

すべての曲が素晴らしく、あっという間に時間が過ぎていってしまいました。参加しているすべての人が杉さんと心をひとつにして音楽を作っていることに、杉さんの人望と豊かな人脈を改めて感じましたね。(ラインナップを眺めてみると、今回都合がつかなかったのは、ナイアガラ関連のお二人くらいじゃないでしょうか?)ある意味、杉さんじゃなくちゃここまでできなかったんじゃないのかな?

ということで、杉さんや参加アーティストのファンのみならず、音楽を愛する人みんなに聴いてもらいたくなるようなアルバムだと思います。きっと、優しい気持ちになれると思いますよ。(^^)

では、また次回に。

<魔法の領域/杉真理/JPN/nayuta wave records / UPCH-20066 >


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