第233回   RAINBOW ON THE FRONT〜虹色の衝撃〜 / 外人部隊

 1.お願いMr.デール / 2.Oneway To The Moon / 3.迷宮ラヴ / 4.虹色 / 5.Get Back / 6.ピエール / 7.プリズム・ワルツ / 8.君はユニヴァース / 9.Dear / 10.Beautiful Sun / 11.僕の天使 / 12.風の街へ

 年末はさすがに忙しかったので間隔が開いてしまいましたが、今回は外人部隊です。前回書いたストレンジデイズのイベントで、オープニング・アクトの大役を見事にこなした「新人」バンドですね。

「新人」バンドと書きましたが、メンバーは<ブリティッシュ・ポップ職人>永井ルイを中心に、ストレンジデイズからソロも出しているACKO、そしてマーク・マクランという錚々たる顔ぶれです。先述のイベントでは、この3人にギターとキーボードの二人をサポートとして、短いながらも素晴らしいライヴを見せてくれました。(個人的にはキーボードの人のプレイが気になったのですが、何という人だったのでしょうね?)

では、アルバムのほうに話を移しましょう。

M1は、ヘヴィーなギター・リフが印象的ですね。全体的には70年代グラム・ロックを80年代風にアレンジしたって感じでしょうか。オープニングにふさわしいカッコいい曲です。ラストのほうでスローなテンポを挟むという構成は、松尾清憲さんやピカデリーサーカスのアレンジに近いものを感じるのですが、ルーツが近いバンドならではですね。(^^)M2は、アルバム中でも屈指のパワー・ポップ・チューンです。(外人部隊では基本的に曲を作った人が歌っているとのことですから、)永井さんのメロディーが活きていますね。コーラスもアレンジも文句なしの1曲です。永井さんフリークの僕としては、当然、一番のお気に入りです。

ユートピアを彷彿させるギター・リフで始まるM3は、マークの作品です。マイナー調でちょっぴりニューミュージックっぽいメロディーの曲ですが、サウンドはパップの極致です。サビのメロディーとコーラスがいいですねぇ。個人的には2番目のお気に入りの曲。ミッドテンポのM4は、最近の欧米のギター・バンドのイメージもありますが、サウンド的にはM1同様に松尾さんやピカサに近い者を感じます。

M5はリード・ヴォーカルが交代していく曲です。(つーことは、全員の共作なのかな??)ギターのカッティングが印象的なポップ・チューンです。ほとんどチープ・トリックな出だしのM6は、ドリーミーなバラード・ナンバーですね。サビのコーラスもファンタスティックで、ブリティッシュ・ポップ風味満載です。M7はどこかで聴いたようなギター・リフが印象的ですね。アレンジ的には最もピカサ的な曲だと思います。ミドル8での転拍子、も含めてなかなかカッコいいですね。

M8は永井さんの作品です。ボー・ディドリー・ビートに引っ張られるポップな楽曲に、凝りに凝ったアレンジが素晴らしいです。意外に松尾清憲っぽいキャッチーな曲ですね。(^^)M9のオープニングのアカペラのストレートでオーソドックスなコーラス・ワークは印象的ですね。伴奏が入ってからのポール風のベースラインも素晴らしいですし、短いながらもクオリティの高い曲だと思います。個人的には3番目のお気に入りです。(^^)

アコギの響きが印象的なM10は、全盛期のフリートウッド・マックをブリティッシュに味付けしましたって趣の曲ですね。本当にカッコいい曲です。これも個人的なお気に入り度は3位タイくらいかな?ちょっぴりAORテイストとソフトロック・テイストをまぶしたM11は、これまたドリーミーな曲です。でも、サビのマイナー調の哀愁フレーズとリズム変化がいい感じですね。

ラストナンバーのM12は、唯一アメリカンな響きを感じるバラード・チューンです。バックのペダル・スティールが印象的ですし、サビのコーラスのオーソドックスでストレートな響きにも好感が持てます。アメリカン・フレーバーをばらまきながら、アルバムは静かに終わっていきました。

ということで、全体的に見ると、かなりの完成度を誇るアルバムだと言えるでしょう。永井さんの曲と比べると、他の人の曲はいくぶんストレートなサウンドになっているのですが、それをどう受け止めるのかは、個人の好みだと思いますしね。(ちなみに、僕は永井さんのソロ・アルバムの音が一番の好みです。)そう言えば、イベントのライヴで一番好みの音になっていたのは、永井さんのソロ・シングルからの曲でしたしね。(笑)むろん、他の人の書いた曲にも駄曲はなく、文句なしでオススメの1枚ですね。

ここで、もう1曲について触れないわけにはいかないでしょう。雑誌ストレンジデイズの2月号の付録CDに収められていた新曲「Snow, White, Moon & Echo」がその1曲です。CD自体、外人部隊や松尾清憲さんやアトミック・スイングの曲が10曲という、雑誌の付録とは思えないほどの豪華なものですが、そのラストを飾るこの曲が、これまた素晴らしいのです。最初のパートのメロディーこそ少し地味なものの、ブリティッシュ・ポップの極致と言えるメロディー、コーラス、アレンジと、実にポップです。(おそらく永井さんのサウンドだと思いますが。)既発のCDを持っている人でも、この1曲のために雑誌を買うだけの価値がある曲だと言っておきましょうね。

では、また次回に。

< Rainbow On The Front〜虹色の衝撃〜 / 外人部隊 / JPN / Strange Days / POCE-1702 >


ご感想とかご意見とかがありましたら、どしどしメールくださいね。