第232回   Anthology / Pilot

1. Just a Smile / 2. Magic / 3. Girl Next Door / 4. January / 5. Call Me Round / 6. Dear Artist / 7. Canada / 8. Penny in My Pocket / 9. Running Water / 10. Just Let Me Be / 11. Never Give Up / 12. Sooner or Later / 13. Do Me Good / 14. Bad to Me / 15. You're My No. 1 / 16. Mover / 17. Hold On / 18. Lies and Lies / 19. Get Up and Go / 20. Ten Feet Tall / 21. Monday, Tuesday / 22. Evil Eye

さて、今回紹介するのは今年5月にリリースされたパイロットのベスト盤です。パイロットのベスト盤は何種類も出てはいるのですが、今回はじめて70年代にリリースされた4枚すべてのオリジナルアルバムからの選曲となっています。さすがに全22曲となると、当時のパイロットの全曲の半分くらいが収められていることになりますが、それでもまだ「あの曲は入れてほしかった」という思いが生じるものでしょう。かく言う僕も、「Lovely Lady Smile」「55 Degrees North 3 Degrees West」「Library Door」の3曲は入れてほしかったなと思いますから。(^^).....えっ、どれを外すのかって?...う〜ん...M20と....やっぱ難しいや!!(笑)

パイロットは、つい先日、初来日公演を行いました。来日公演でも、このアルバムに収められている曲の多くが演奏されました.......いや、素直になりましょう。ここまで読んだ皆様はもうお気づきかとは思いますが、今回書きたかったのはCDのことではなくて、パイロットの初来日公演のことなのです。でも、うちのHPには(数組のアーティストを除いて)パティオくらいしかそういうコーナーがありません。ですから、今回はベスト盤の名前を借りてのレビューという「力業」ということでお許しください。(ちなみに、このCDの中で演奏されたのは8曲ですから、決して「多く」とは言えませんしね。)

パイロットの初来日公演です。僕は数年ぶりに川崎まで出てきました。前回首都圏に来たのはもう5年以上も前ですので、いつの間にか品川に新幹線の駅ができて、東横線の横浜駅は地下に潜っていました。(笑)

会場のクラブ・チッタは普段はオールスタンディングなんですが、今回はしっかりと椅子が出ており、完全指定席です。With a little help from my friends, 僕の席は最前列の右寄りです。少し斜めに見ることにはなるものの、絶好のロケーションでした。

今回のパイロットは、デヴィッド・ペイトンとスチュワート・トッシュの二人のオリジナル・メンバーに若手の二人(Kenny Hutchison と Calais Brown)を加えての来日です。ウイリアム(ビリー)・ライオールはすでに天上人ですのでどうしようもないのですが、前作「Blue Yonder」を一緒に作ったイアン・ベアンソンがいないのは非常に残念ですけどね。(ちなみに、物販のCDのうち「Blue Yonder」にはデヴィッドとイアンのサインが入っていましたけどね。...えっ、僕?..当然、買いましたよ。(^^))

ギグは、演観互いの年齢のためか(笑)、途中で20分の休憩をはさんでの2部構成となりました。全部で100分弱くらいになると思うのですが、意外にもデヴィッドのソロアルバムからの曲が多目に選ばれていたように感じました。セットリストを書いておきましょう。

「前半」
1. 55゜North 3゜West / 2. You're Devotion / 3. Penny In My Pocket / 4. Do Me Good / 5. Goldmine / 6. The Search / 7. Over The Moon / 8. Smokin' Drinkin' / 9. I Wonder / 10. January

オープニングは、昔からパイロットのライヴのオープニングの定番曲でしたね。でも、その後はシングル曲が2曲と、比較的渋い選曲でした。2曲目の途中で(おそらく照明の熱のために)ギターのチューニングが狂ってしまったりもしましたが、コンサートはいい雰囲気で進んでいきます。ヒット曲での観客の手拍子に、デヴィッドもご満悦のようでした。(^^)

「後半」
1. You're My NO.1 / 2. Lovely Lady Smile / 3. Get Up And Go / 4. Canada / 5. I Want / 6. Don't Speak Loudly / 7. Fellow Man / 8. No Ties No Strings / 9. Call Me Round / 10. Magic
// 11. Library Door // 12. Just A Smile

後半はヒット曲も多めに演奏され、観客も大喜びでした。デヴィッドのニュー・アルバムからのM7ですが、どことなくニック・ロウの曲みたいな感じがしましたね。セットリストにはデヴィッドのソロ曲多くあったのですが、それでもデヴィッドが「この4人でひとつのバンドなんだよ」と言っているように演奏していたのが嬉しかったです。アンコールのM11はおそらくビリーに捧げられた選曲でしょう。デヴィッドも高音部は出なくっていましたが、気持ちは伝わってきましたよ。ギグの間中、デヴィッドはいろんなところでビリーの名前を口に出していました。きっとデヴィッドにとっては、ビリーも一緒に来日しているような気持ちだったんだろうなって、「Library Door」の後のデヴィッドの涙ぐんだ目を見てそう思いました。

ライヴの後は、サイン会です。物販のTシャツを買った人だけのサイン会ということで、Tシャツも結構売れたんじゃないかな?(笑)

翌日は、雑誌ストレンジデイズのイベントでした。ここでもトリはパイロットです。(^^)
今回は5バンドの競演ということで持ち時間は少なかったのですが、パイロット・ナンバーのみの凝縮された選曲ということで、ある意味、旧いファンには前日よりも良かったんじゃないでしょうか。(笑)セットリストは次の通りです。

1.YOU'RE MY NO.1 / 2.DO ME GOOD / 3.GET UP AND GO / 4.CANADA / 5.LOVELY LADY SMILE / 6.PENNY IN MY POCKET / 7.DON'T SPEAK LOUDLY / 8.CALL ME ROUND / 9.JANUARY // 10.JUST A SMILE / 11.MAGIC

パイロットの前の出演はヴァネッサ&ジ・オーズだったのですが、デフ・スクールのスティーヴ・アレンとクライヴ・ランガーを加えた(というか、ヴァネッサ&ジ・オーズがバックバンドになっていた)ラスト・ナンバーが強力な「Shake Some Action」だったので、観客も総立ちでテンションがあがっていました。 その余波もあり、パイロットの1曲目からみんな総立ちになりました。(前日は本当にラストまで総立ちにはならなかったんですけどね。)みんなで盛り上がって、手拍子して、歌って(笑)の、あっという間の45分でした。

M5の前のMCでデヴィッドが「次はJust A Smileだよ....うそうそLovely Lady Smileさ」と言ったのですが、シーケンサーで流れてきた音と演奏が合わずにちぐはぐになってしまいました。で、すぐに軌道修正というアクシデントもありましたが、演奏自体は前日よりも良かったと思います。たった1日の違いでも、若い二人の余裕度には歴然とした違いがありましたね。(やはり初ステージは緊張気味だったんでしょうね。)

ということで、サポートのふたりも頑張っていて、最高に楽しめたライヴとなりました。ホント、大満足の二日間でしたよ。

今週は、通勤の車の中で、このベスト盤を聴きながらライヴのことを思い出しています。デヴィッドは「来年またくるよ」と言っていたそうですが、その約束が叶うことを願いながら、今回はペンを置くこととしましょう。

では、また次回に。

< Anthology / Pilot / US / Renaissance / RMED-0394 >


ご感想とかご意見とかがありましたら、どしどしメールくださいね。