第231回   Monglovia / The Pillbugs

1. Here's To the End Of Time / 2. Faceless Wonder / 3. 4 Sec Nightmare In a 5 Sec Dream / 4. Good To Be Alive / 5. All In Good Time / 6. Make Like Arthur Lee / 7. Alluring Martha / 8. Charlie Blue Car / 9. Hold Me So Near / 10. King Of Zorg / 11. Spaced-Out / 12. Liberty Town Of Love

さて、ピルバグズのニュー・アルバムです。とは言え、今回はコンピレーション盤なんですね。レーベルもこれまでよりはグローバルなところになっているようでして、このアルバムはネット配信サイト等にも上がっていますし、日本のアマゾンでも(少し割高ですが)買えます。

楽曲的には、M1とM2が初出のもので、残りは既存のアルバムからの楽曲となっています。M3,M4,M6,M10,M11の5曲が、最新アルバムでもある4枚目から、M5,M7,M9の3曲がサードから、M8,M12の2曲がセカンドからの選曲ですね。ファーストからの選曲がない理由はわかりません。ただ、個人的な想像では、ファーストだけがもともと違うレーベルから出ていたことや、ファーストは曲も連続している部分が多くトータル・アルバム的な性格を持っていたということが理由なのかな?という気はします。

既出の曲はこれまでのレビューを見ていただくこととして、ここでは初出の2曲について書いておきましょう。

M1は、インド風味のサイケデリック・ナンバーですね。シタール風の音も逆回転もビンビンに出てきます。サビとかは結構60年代ポップ風なんですけどね。サードあたりに入っているとしっくり来そうな曲です。M2は70年代ブリティッシュ・ポップ風味の曲ですね。メロディーも軽快でいい感じです。バッキングのギター・ハーモニーが心地良いですよ。
この2曲とも、悪くはない仕上がりです。ただ、ファーストやサード、そして4枚目には入っている「極めつけの1曲」に相当するまでのクオリティはないと感じます。(いい曲だけど若干こじんまりとした印象と言えば伝わるでしょうか。)

アルバム全体としては、発表時期が異なる楽曲を集めた割には、サウンド的な違和感はありません。もともとバンドのサウンドの基本が60〜70年代サイケデリック・ポップ・ロックですので、すんなりと溶け込んでいます。
クレジットを見ると、すべての楽曲が2007年リリースのものとして扱われていますので、やはりローカル・レーベルからよりグローバルなレーベルに移っての第一作という気持ちなのでしょうね。

選曲的には、決してベストの曲が選ばれているとは思いませんが、それでもバンドの好きな曲や全体のイメージを崩さない曲を選んだ結果なのでしょう。(初めてピルバグズを聞く人にはファーストか4枚目の方がいいと思えますから、)入門編でオススメというわけにもいきませんし、なかなか微妙なアルバムです。(笑)
まあ、これでピルバグズの名前が「地元」と「日本」以外の人たちの間にも広まってくれたらいいなって期待は持っているのですけどね。

では、また次回に。

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