第230回   Kiss The Monster / P. Hux

1.Perfect / 2.Yet To Say / 3.Wear My Ring / 4.Bones / 5.Come Clean / 6.My Friend

Hates Me / 7.Crime / 8.I'm Looking Through You / 9.Better Than Good / 10.Just Might

Fly / 11.everything's Different Now

さて、今回紹介するのは、カイル・ヴィンセントの盟友、パーセノン・ハックスリー率いるP.HUXのニュー・アルバムです。パーセノンのソロ・アルバムやP.HUXのアルバムはパワーポップ本でも紹介されていますので、聞いたことのある人も多いのではないかと思います。また、なによりもカイルとパーセノンが二人で書いた楽曲の素晴らしさは、うちのHPに来られるカイルのファンの皆様はよくよくご存じだとも思います。

P.HUXのニュー・アルバムのことは、彼のHPで知ったのですが、僕は当然のごとくすぐに注文しました。しばらくして届いたアルバムには、僕宛のサインとギターピックまで入っていましたよ。(^^)

肝心のアルバムの内容に移りましょう。これまでのパーセノンのアルバムでは、ストレートなパワー・ポップというサウンドの楽曲が多かったのですが、今回のアルバムでは、これまで以上にメロディー・ラインの素晴らしい曲が詰まっています。

M1は、典型的なパワー・ポップ・チューンですね。メロディーもいいし、ドラムとギター・アルペジオの60年代風の味付けが心地よいです。間奏のギター・ソロも本当にカッコイイですよ。M2はアコギの音が印象的なロックン・ロールです。メロディーラインとコーラスワークが見事ですね。サビのあたりはスクイーズの香りがしてきますよ。

M3はいきなりのワウワウの音に耳をひかれますね。キャッチーなサビのメロディーとコーラスは、この曲をシングルにしてもいいと思えるくらいです。M4は繊細なメロディーのバラード・ナンバーです。ヴァースのところのジョン・レノン風の美しいメロディーと、サビの甘酸っぱいメロディー、そしてコーラス・ワークが印象的ですね。この曲には、クラウデッド・ハウスと通じるものを感じます。個人的にはイチオシの曲です。

M5は、アコギのアルペジオから始まるミッド・テンポの曲です。ブリティッシュ・ポップの遺伝子を感じるメロディーに、ちょっぴり複雑なリズムを重ねて、面白い感じになっています。この曲も、ちょっぴりクラウデッド・ハウスっぽいかな?M6はミッド・テンポのちょっぴりヘヴィーなロックン・ロールですね。サビのキャッチーなギター・リフ(コード)が印象的です。間奏のギター・ソロが煌びやかで鮮やかです。

M7は再びミッド・テンポのバラード調の曲です。70年代ロック風のヴァースに続いて、サビではポップでファンタスティックなコーラス・ワークを聴くことができます。M8は、曲名でわかりますよね。ビートルズのカバー・ナンバーです。どうせならカイルを呼んでくれよと思ったのは僕だけじゃないでしょうけどね笑)。オリジナルに敬意を表したオーソドックスなアレンジです。

M9は再びキャッチーなパワーポップ・ナンバーです。メロディーもコーラスもよくできていますし、ドラムの60年代風の刻みもいいですね。M10は、アコースティック・ギターの刻みに、逆回転風のSE、軽いビートにジョン風のメロディーと、軽快なサウンドながらもずいぶんと凝っていますね。ここではタンバリンの音が耳に残りますし、効いていると思います。

アルバムのラストを飾るのは、シンプルなバラード・ナンバーです。イントロのエレキのアルペジオに続いて、ちょっぴりジョン風のメロディーが淡々と歌われていきます。途中でわざとらしく盛り上げることもなく、最後まで淡々と流れていくのが潔いと思いますし、ある意味凄いなあとも思います。でも、いいメロディーなんですよね、これが。(^^)

全体を通して印象的なのは、メロディーラインの良さですね。パーセノンのサウンドは所謂パワー・ポップの王道のイメージがありましたが、このアルバムでは、メロディー・ラインがこれまでよりも一枚上になったような気がします。僕は、このアルバムは、パーセノンの最高傑作だと思うのですが、みなさんはどう感じますか?どちらにしても、ポップ・フリークのみなさんにはぜひとも聴いてもらいたい1枚です。

では、また次回に。

< Kiss The Monster / P.Hux / US / nine18 / BEAN101CD >


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