第220回   At My Age / Nick Lowe

1.A Better Man / 2.Long Limbed Girl / 3.I Trained Her To Love Me / 4.The Club / 5.Hope For Us All / 6.People Change / 7.A Man In Love / 8.Love's Got A Lot To Answer For / 9.Rome Wasn't Built In A Day / 10.Not Too Long Ago / 11.The Other Side Of The Coin / 12.Feel Again

 今回は、別項のNICK LOWEコーナーとのマルチ・ポストです。ですから、そっちで読んだ人は、同内容ですので、すみません。

 さて、今回紹介するのは、ニック・ロウのニュー・アルバムのことです。前作「コンヴィンサー」が2001年のことですから、もう6年ぶりになるんですね。僕はこのアルバムのリリースのニュースを聞いてから、まめにHPをチェックしまして、予約が始まると違った特典が目当てで日米3店に注文しました。(笑)そうして待ちこがれた末に届いたアルバムは、いかにもニックらしい渋いイラスト・ジャケットに包まれていました。(^^)

すぐにアルバムをトレーに載せ、流れてくるサウンドにニックが変わっていないことを知って安心しました。当然のごとく、それからしばらくの間は車の中でヘヴィー・ローテーションとなりました。カントリー風味の落ち着いたサウンドは、ポップさも失わず心地よく、もう10年以上変わらないニック・ロウの世界と呼べるべきものでしょう。バンドの面々も気心知れた仲間ですし、プレイにも余裕が感じられますね。

M1はスローな曲ですが、このところのニック・ロウお得意のパターンですね。ちょっぴりジャジーに美しいメロディーを聴かせてくれます。M2は少しテンポアップして、軽いビートのカントリー・ロック・ナンバーですね。これも凄くいい曲です。

ミッド・テンポのM3は、ドラムのビートにのせてアコギを刻み、徐々に盛り上がっていくという、なかなかカッコいい曲ですね。ちょっとだけテンポアップしたら「ローズ・オブ・イングランド」に入っていても違和感がなさそうな曲ですし、曲の隅々から今も変わらぬロック・スピリットを感じます。続くM4にも、M3と同じようなフィーリングを感じますね。ギターのリフもメロディーも最近のニックとしてはロックっぽいと思います。コーラス部のメロディーとコーラスワークには、きっとみんなにんまりすることでしょう。

M5も、ゆったりとしたナンバーですね。メロディーもコーラスも心地よいですし、ソフト・ロック風味のブラスもいい感じです。そしてM6です。イントロのギターのカッティングで決まりですね。ニックのベース・ラインもリズミックに弾け、本当にキャッチーなポップなナンバーですね。こんなに元気なニック・ロウは、しばらく聴いた覚えがありません。ゲストでクリッシー・ハインドが参加しているのですが、ニックも(いいところを見せたいのか(笑))大張り切りです。

M7はカントリー・フレーバーたっぷりの曲です....と思ったら、カバー曲なんですね。ニックもそうなんですが、バンドのみんなも楽しそうですよ。M8は控えめのブラスも効いていて、ジャズっぽい感じもするバラードですね。でも、メロディーが本当に素晴らしいです。まるで名曲「I Need You」あたりを彷彿させてくれる部分があると言えば、言い過ぎかな?

M9もバラード・ナンバーです。この曲でもブラスが効いていますし、メロディーも素晴らしいです。こっちは「Raining Rainig」あたりを思い出させてくれるかな?これまた本当にいい曲です。M10は、少しアップテンポのナンバーですね。カバー曲だそうですが、なかなかカッコいいですよ。60年代の味がすると思ったら、もともとは65年のヒット曲だそうです。納得。(笑)

M11は...来ましたね、Midnight Jazz(笑)。ジャジーなバラード・ナンバーです。なかなか渋い佳曲だと思います。で、ラストのM12です。ウキウキするようなメロディーのナンバーですが、ジャジーでポップで、本当にいいできですね。カバー曲だというのが残念に思えるくらい、ニック・ロウに似合っている曲ですね。アルバムは、こうして爽やかな印象を残して終わっていきます。

聞き終えてみると、確かにこの10年くらいのニック・ロウ・サウンドなんですが、このアルバムには近年のアルバムには感じられなかった「華」があると思います。僕には、「インポッシブル・バード」の頃からのニックのアルバムは「渋い」という言葉でくくることができるような印象がありました。でも、このアルバムには「渋さ」の中に「華やかさ(ポップ度と言ったほうがいいかもしれませんが)」を感じるのです。そういう意味で、僕にとっては久々の快作だなっていう1枚となりました。特に「最近のニック・ロウは渋すぎて...」と思っていた人にこそ聞いてもらいたい1枚だと思います。

円熟したポップを聴きたい人は、ぜひにもね。(^^)

では、また次回に。

< At My Age / Nick Lowe / JPN / Sound Circus / SCCD-23 >


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