第218回   Hiding From Love Extended 5 Songs EP / Rosetta Stone

Side A : 1.Hiding From Love / 2.When I Saw You Standing There / 3.Goodbye Guitarman
Side B : 1.Remember / 2.Too Bad (You Won't Be Back)

さて、長いブランクが終わった後に紹介する1枚は、ロゼッタ・ストーンのおそらく最後のレコード(12インチ)です。ロゼッタ・ストーンといえば、あのベイ・シティ・ローラーズのイアン・ミッチェルのバンドとして有名ですが、イアンが抜けた後にも新メンバーを加えてがんばっていました。イアンの後釜としてはキーボード・プレーヤーのポール・”フラッシュ”・リーウェルが加入していたのですが、ここでは彼も抜けて、エンダ・ウォルシュが加入しています。

実のところ、僕はこの12インチをカタログで見つけた時、あまり期待もしないで(ゴメン!)購入したのです。ところが、針を落としてみると、予想外にいい曲が詰まっていました。

A1は、ブライアン・アダムスのファーストに入っていた名曲のカバーです。でも、このカバー・ヴァージョンが素晴らしいできなのです。もちろん、ブライアン・アダムスの書いた楽曲自体のクオリティが非常に高いというのはあります。でも、エンダのキーボードを中心としたアレンジがポップで素晴らしい仕上がりになっていますし、ビートの効いた楽曲であるというところがデミアン・マッキーのカラーには合っていますし、ホント、予想外の1曲でした。この曲が入っていなかったら、僕も紹介しようかという気にはならなかたっと思いますけどね。(^^)

A2は、コリンの書いた曲です。地味目ながらよくできた楽曲だと思いますし、クオリティも決して低くはありません。アンディー・レジアのアコギのソロも素晴らしいですし、いい曲ですね。A3は、日本でもシングル盤が出ていた曲です。シンプルなロック・ナンバーを、シンプルなギター・リフで仕上げています。60年代ロカビリー風のギター・ソロも見事です。

B1は、再びブライアン・アダムスのナンバーで、シングルにもなっていました。そういえば、ロゼッタ・ストーンのシングル盤にはブライアンの「ストレート・フロム・ザ・ハート」のカバー・ヴァージョンもありますので、メンバーの誰かがブライアンを好きだったんでしょうね。A1ほどではないですが、キーボードの効いている仕上がりです。カッコイイ曲ですよ。

B2は、オリジナル曲です。クレジットはレジア=ウォルシュ=マッキーとなっています。マッキー兄弟のうちの誰でしょ?(笑)イントロのキーボードは、まるでローラーズの「ライド」のような印象を受けますね。面白いところで似ているもんだと、ちょっぴりにんまりとしてしまいました。この曲も、ポップで、楽曲的にも十分すぎるクオリティですね。曲構成も少し凝っていて、いい仕上がりですよ。

ということで、12インチだけあって、あっという間に終わってしまいました。(笑)このレコードには含まれていない彼らのシングル曲の中には、(このレコードの楽曲群ほどのクオリティはないものの)なかなかの楽曲もあります。彼らを語られる時に、イアンの名前が引き合いに出されるのは仕方ないことかもしれませんが、イアンの名前抜きで評価されるべきバンドだったのかな?という気もします。

余談ですが、ほぼ同時期にパット・マッグリン&ボディーガーズのアルバムを耳にする機会がありました。ロック・アルバムとしては普通の出来なのかもしれませんが、スコッティーズやソロや後のユアーズで聴かれた素晴らしいポップ・センスのかけらすらない凡庸な楽曲(まあ、パットは曲を書いていませんが)ばかりで、なんだかなぁ?と感じてしまいましたね。パットはローラーズの中でも才能のあった一人だと思っていますので、少し残念でした。...っと、脱線はこれくらいにしましょう。

この12インチは探すのがちょっと難しいレコードではありますが、ポップ・フリークなら(比較的見つけやすいA1のシングルだけでも)聴いてみてほしいなと思います。

では、また次回に。

<Hiding From Love Extended 5 Songs EP / Rosetta Stone / CANADA / READY / ER-021 >


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