第217回   top of the pop / couple

 1. Now That I Can See /2. Rock N Roll / 3. Tentang Kita / 4. Gotta Be My Curl / 5. Turning Melancholy To Magic / 6. It Don't Mean Much / 7. Say Hi / 8. Come Back Again / 9. Maybe / 10. You Don't Have To Be So Nice / 11. Are You Ready? // 12. Stars So Bright / 13. Forever / 14. My Beautiful One / 15. The First Joy Of The Day

さて、今回紹介するのは、WIVからリリースされたcoupleのアルバムです。coupleは、マレーシアのバンドだそうですが、以前から海外では注目されていたようですね。暫らく前にブームにもなった韓国や台湾のアーティストはともかくとして、日本ではアジアのアーティストの話題を聞くこと自体が少ないですから、本当にありがたいことです。しかもこのアルバムにはとっびっきりのPOPが詰まっているのですから、感謝感謝なのです。

このアルバムはもともとは11曲入りで、オリジナル盤はジャケも違っていたようですが、この日本盤には4曲のボーナストラック(12,13は日本オンリー)と1曲(M1)のヴィデオトラックが収められています。
M1はハードなギター・ワークが印象的ですね。パンクっぽいかもしれませんが、メロディーとコーラスはひたすらポップです。M2は、オーソドックスな70年代風ロックでしょうか。ギターのカッティングの音色は中期バッドフィンガー風でもあります。

M3は、哀愁を感じるメロディーのポップ・チューンですね。おとなし目のアレンジで、ギター・ポップの香りもしてきますし、ヘタウマ・ヴォーカルも拙いギターも曲に合っています。M4は初期(〜中期)ビートルズへのオマージュがいっぱいのポップ・チューンです。大半の人は、恋のアドバイスを思い浮かべるのではないでしょうか。ここでも拙いギターがいい感じです。

M5はファンタスティックなバラード・ナンバーなのですが、ゆったりとしたギターのアルペジオから徐々に盛り上がっていく展開がいいですね。コーギスとかいったあたりのブリティッシュ・ポップの香りがぷんぷんしてきます。M6は、ミッド・テンポのロック・チューンです。ヴァースは「21世紀のポップ・バンドの音」だという感じがしますね。リフとかサビのアレンジとかが結構60年代っぽいのとは対照的です。間奏前の「guitar!」って叫びがレトロでいいです。(笑)

M7は、再びビートルズへのオマージュいっぱいの曲です。でも、このヘナヘナぶりはどうでしょう。ちょっとしたアマチュアバンドのほうがきっちりとしたサウンドを作れるんじゃないかな?と思うくらいです。ま、そのヘナヘナぶりが、また心地いいんですけどね。(笑)M8はタイトなロック・チューンですね。ニュー・ウェイヴの時期のバンドのような雰囲気を持っていますが、メロディーとコーラスはポップで、いい感じにヘナヘナです。(^^)

M9は、イントロから鳴っているチープなオルガンの音が効果的なナンバーです。カーズのグレック・ホウキンスみたいに人を喰ったようなポップさはないのですが、耳に残る音です。楽曲自体はイマイチかもしれないけど、印象に残る1曲です。M10は、再びビートリーな曲です。ヘナヘナ加減も最強レベルですけどね。(笑)

もともとのラスト・ナンバーにあたるM11は、ロックン・ロールですね。それも、70年代初期のグラムな時代のロックン・ロール・バンドの香りがします。

ここからはボーナス・トラックです。M12が始まった瞬間にびっくりしました。流れてきた曲は中期ビートルズへのオマージュに溢れたポップ・チューンだったのです。しかも、サウンドの洗練度も完成度も、今までの曲とは全く違ってヘナヘナの「ヘ」の字さえ感じさせない見事な仕上がりなのです。これだけのことができるってことは、今までのヘナヘナ具合はわざとなのでしょうか?サウンド的には、解散間際のグッバイ(ヨッチャンではなくてヤッチン)を彷彿させます。曽我泰久くんに聴かせてみたいな?って思ってしまいました(笑)。ともかく、この曲は素晴らしいできですし、間違いなくアルバム中のベスト・チューンでしょう。最高!

M13は、またまたチープなオルガンの出番ですね。ポップなロックンロールです。M14はデモ・ヴァージョンということで、確かにノイズもありますね。エレキとキーボードのコードに乗っかって歌われるシンプルなバラードです。曲自体はいい曲ですよ。M15もデモだそうですが、サウンドはチープの極地です。イントロから最後までビーチ・ボーイズへのオマージュでいっぱいですね。でも、コーラスは・・・・ま、なかなか思うようにはいかないもんです。(爆)

ということで、サウンドは(M12を除いて)チープでヘナヘナですが、ポップ・センスは最高のバンドだと思います。演奏力を求めない人ならば、お買い得だと思いますよ。(笑)

では、また次回に。

< top of the pop / couple / JPN / WIV / WIV-085CD >


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