第216回   Dear 23/ The Posies

 1. My Big Mouth / 2. Golden Blunders / 3. Apology / 4. Any Other Way / 5. You Avoid Parties / 6. Suddenly Mary / 7. Help Yourself / 8. Mrs. Green / 9. Everyone Moves Away / 10. Flood of Sunshine

今回は久々にいただいたリクエストでのレビューとなります。リクエストの内容は、どうしてポウジーズを紹介しないのですか?というものだったのですが、パワーポップ界でも超メジャーなアーティストだけに、そのうちそのうちとタイミングを逸していたのも事実です。(^^;

ポウジーズは、今回紹介するアルバムの次の作品にあたる「Frosting On The Beater」で大ブレイクしました。そのアルバムは、パワフルなバンド・サウンドとメロディーが融合されていた見事なアルバムだったわけですが、僕の個人的な趣味では、絶対にこのセカンド(メジャー・デビュー盤)のほうがファンタスティックで素晴らしいと思うのです。

M1は、60年代ブリティッシュ・ポップを彷彿させるような曲ですね。ベースがポール・サミュエル・スミスになったホリーズという趣です。カッコいいオープニングだと思いますよ。

M2は、名曲のひとつだと思います。メロディーもコーラスもメリハリの効いたアレンジもサウンドも、すべてが文句なしに素晴らしい曲ですね。カイル・ヴィンセントの「Arianne」もそうでしたが、エンドレスで繰り返して聴いても全然大丈夫な曲でしょう。M3も名曲ですね。M2以上にスィートで甘酸っぱいメロディー、ソフトだけどすべてを包み込むようなサウンド...特にサビのメロディーの美しさは、言葉にはできないくらいです。これもエンドレスで聴いても大丈夫な1曲です。

M4は、ミッドテンポで地味目の曲ですが、ここでも最高に素晴らしいメロディーを聴かせてくれています。ホント、この人たちはサビのメロディーの作り方がうまいですよね。ホリーズの香りのするコーラスも素敵です。雨の音のSEから始まるフォーキーなM5は、マンチェスター勢の匂いもしてきます。コーラス・ワークも聴き処ですね。

M6は、まずイントロのエヴェリーズかホリーズかというようなコーラス・ハーモニーに耳を奪われてしまいますね。歌にはいると、ホリーズばりのメロディーとコーラスが押し寄せてきます。これも名曲だと思います。さて、M7です。情報のない状態でこの曲を聴いたなら、8割の人はスクイーズだと思ってしまうでしょうね。いいメロディーとタイトなビートが両立したカッコいい曲です。

M8は、少し落ち着いた感じのする曲ですね。ちょっぴりジャジーな抑え気味のサウンドで美しいメロディーを聴かせ、サビでポップに弾けるというパターンです。静かなパートでのアレンジが心地いいですよ。これまたスクイーズっぽい感じの佳曲ですね。ラスト付近のアコギのソロにはびっくりするんじゃないかな?M9は、12弦のアコギに乗せて、本当に美しいメロディーが紡がれていきます。これもホリーズ・タイプの佳曲ですね。

ラスト・ナンバーのM10は、ロック色の強い曲ですね。イントロのオルガンからアコギに主導権が引き継がれ、どっしりとしたリズムに乗って曲は進んでいきます。スライド・ギターが被さるあたりからサウンドは厚くなっていき、爆発的なギター・ソロが聴かれます。この曲を聴いていると、彼らの演奏力の高さがわかりますね。サウンド的にはアルバム中で一番充実している曲ではないでしょうか。

ポップ・アルバムには「いい作品」というのは沢山ありますし、(息抜きどころも含めて)「完璧な作品」というのも存在します。もちろん個人的な嗜好というのが大きなファクターであることは言うまでもありませんが、このアルバムは(134回目に紹介したカイル・ヴィンセンのファーストと同じように)後者の代表例だと思います。すべての曲が素晴らしいのですが、特にM2とM3の連発は、すべてのポップ・フリークの心を捉えて離さないものだと思います。(^^)

ということで、まだ聴いたことがない人がいらっしゃるならば、ぜひ聴いてみてくださいね。

では、また次回に。

< Dear 23/ The Posies / US / DGC / 9 24305-D2 >


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