第210回  MORE SONGS ABOUT CARS AND GIRLS / MARTY RUDNICK

 1.Some Summer / 2.Lucky Day / 3.Julie / 4.Coyote / 5.Every Single Day / 6.Yes I Will / 7.Only Heaven Knows / 8.Situation / 9.Bowling Green / 10.Some Summer (reprise) / 11.On My Way Home // 12.Yes It Is / 13.'Til I Die // 14.Some Summer / 15.Only Heaven Knows

さて、今回紹介するのは、入手したばかりのマーティ・ラドニックのアルバムです。でも、彼の名前を聞いてピンと来る人は少ないでしょう。(うちのHPの常連さんなら、ピンと来る曲目が何曲かあるでしょうけれども。)

僕とマーティの音楽との出会いは、昨年末に遡ります。カイル・ヴィンセントが参加しているということで、探しまくってようやく手に入れたコンピレーションアルバムの「CRIMINALLY UNSIGNED」に収められていたM3とM5をすっかり気に入ってしまったのです。(そのアルバムでは当時のマーティのバンドのMersey Beach名義でしたけれども。)そのあたりのことは、第194回に書いているので、そちらもご覧になってくださいね。(^^)

そのアルバムのライナーに、今回のアルバムのことが「98年にリリースの予定だ」と書いてあり、当然、手に入れたくなりました。でも、情報がありません。レーベルのHPにメールしても返事は来ないですし、海外のショップやオークションのページでもヒットしないし....。(^^; で、ふと思いついてバンド名で検索して見つけた音楽事務所にメールを送りました。

しばらくして返事が来ました。「残念だけど、僕たちはイベント・バンドで、君の探しているMersey Beachじゃないんだ。」..なんてこったい..と思いながらメールを良く読むと、差出人はアル・チャンでした!そうです。イベント・バンドのほうのMersey Beachは、ルビナーズのアル・チャンのバンドだったんです!!アルは、「そのMersey Beachは、僕の親友のマーティ・ラドニックのバンドだから、ここに連絡してみたらいいよ。」と、マーティのメール・アドレスを教えてくれました。(もちろん、僕はマーティとアルの両方にメールを書きましたよ。(笑))

そして、ようやくマーティからメールが届きました。マーティは、「あのアルバムは、まだ今作業中で、2006年にリリースするよ。」と教えてくれ、さらに、(同じポップ・フリークのよしみで、)アルバムの中から4曲ほど(M1,M3,M8,M11と、素敵な曲ばかりでしたが)をCDRに焼いて送ってくれたのです。実は、今年初め頃に、その4曲について書こうかと何度思ったことか(笑)。でも、どうせ書くならと、アルバムの正式リリースまで待ちました。(こっちの画像は、その時のCDRのインナーです。マーティの手書きですよ。(^^))先日、このアルバムのリリースの知らせが届き、早速マーティのいるレーベルから直に入手した次第です。(現在、レーベルのページは完全復活しCDの注文もできますよ。)

なんか、前置きが長くなりすぎましたね。でも、ポップ・フリークの絆は海を越えて国境を越えているという感じで嬉しくなってきませんか?このHPの別項目にあるカイル・ヴィンセントの時ほどではありませんが、人と人との繋がりを感じた出来事でした。(^^)

では、早速アルバムのことを書きましょう。M1−M11が正式なアルバムの部分で、M12とM13がボーナス・トラック、M14とM15は、アルバム収録曲のアカペラ(ヴォーカル・トラックのみ)となっています。ちなみに、カバー曲はM6,M9,M12,M13の4曲で、残りはオリジナル曲です。

プロデューサー(演奏とコーラスでも参加)がマイケル・カーペンターですので、もしかしたらマーティ本人よりも有名かも知れませんね。(笑)あと、ゲストでルビナーズのトミー・ダンバーとアル・チャン(さすが親友!)たちも参加していますね。(^^)

オープニングのM1は、波の音のSEから入ります。ビートもメロディーもコーラスも素晴らしく、哀愁味もあり、昔のバンド名「Mersey Beach」の名前通りのサウンドですね。(マーティからのメールには「バンド名は、マージー・ビートとビーチボーイズからつけたんだ」と、予想通りの経緯が書いてありました。)トミーとアルも参加しているし、最高にオススメの1曲です。(^^) 

M2は、ミッドテンポのバラードです。メロディーも爽やかにいい感じで流れてきますし、何よりもブラスの音が効いています。ソフトロック....いえ、シカゴみたいな香りがしてきますね。シカゴと言っても、ボビーやジムやピーターではなく、(もちろん、ビルやジェイソンでもなく、)リーあたりが書きそうな感じの曲です。(^^)

M3は、先述のコンピレーションにも収められていた曲です。クレジットを見ると、ドラムがマイケル・カーペンターに替わっているだけのようですが、聴いた感じでは、ほぼ同じと言っていいでしょう。バッドフィンガー風のスライド・ギターの印象的な佳曲です。(^^)

M4は、アコースティックで、メキシカン+カントリー風の味付けの曲です。ペダル・スチールの音が印象的です。コーラス・ワークも地味ながらも素晴らしいですね。

M5も、先述のコンピレーションに収められていた曲です。美しいメロディーとコーラス・ワークを持った、ドリーミーな曲です。

M6には、再びトミーとアルも参加しています。ホリーズのヒット曲ですね。オリジナルのイメージに従いながらも若干ソフトな仕上がりですね。コーラス・ワークはオリジナル同様聴き処となっています。

M7は曲名を見るとわかりますね。ビーチ・ボーイズへのオマージュがいっぱいに溢れた曲です。メロディーもコーラスも、本当に素敵じゃないか。(^^) 

少しビートの効いたナンバーのM8も、ビーチ・ボーイズへのオマージュに溢れた曲です。歌詞はグッド・バイブレーションの歌詞を引用していますね。

M9はグレン・キャンベルのカバーになるのかな?テリー・スレイターとジャッキー・アーテルの書いた曲です。どことなくニック・ロウなんかのイメージも湧いてくる曲ですね。

M10は、タイトル通りM1のリプライズです。(他に説明は難しいですね。(笑))

で、ラスト・ナンバーのM11です。これもカントリー風の味付けの曲ですね。シンプルながらも楽しくポップにまとめた、アルバムの終わりにぴったりの曲です。(^^)

ボーナス・トラックの2曲はどちらもカバーですね。レノン=マッカートニーのM12、ブライアン・ウィルソンのM13、どちらも良くできたカバーです。特に、オルガンは使わずにアコギだけでまとめたM12は素晴らしいですね。ビートルズほどの完成度や迫力はありませんが、哀愁はビートルズ以上かも知れません。

M14とM15の意図は何なのかな?コーラスワークをはっきりと聞き取れるのはいいのですが、狙いはイマイチ伝わりにくい気がします。まあ、これはオマケのオマケというところでしょう。(笑)

ということで、本当に良くできたポップ・アルバムだと思います。文句を言うならひとつだけ...リリースが1ヶ月だけ遅かったなぁ...。そう、このアルバムは、夏の海岸線を車で走る時にこそ聴きたかった1枚ですね。

とは言え、アルバムの素晴らしさは何ら変わるところはありません。8年越しでようやくリリースされたことを喜びながら、今回はペンを置くこととしましょう。(^^)

では、また次回に。

「補足」:早速CDの入手先の質問があったので、マーティのレーベルへリンクを張っておきます。ここではPAYPALで買えますよ。(注文の時に、「TSUTOMUのホームページ見て来ました」と(英語で)コメントに書いてくれたらありがたいですけどね。)
あと、CD BABY や Not Lame でも入手可能ですが、マーティのレーベルから買った方が安いです。(^^)

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