第209回  BALLERINA BREAKOUT / LOLAS

 1.Best Part / 2.Ballerina Breakout / 3.Feelin So Good / 4.I Became Somebody Else / 5.Yer Gonna Need My Lovin Someday / 6.Don't You Wanna / 7.Otaku / 8.Sophia / 9.This Is the Day / 10.Lamp of Love / 11.Goodbye Rose / 12.Busy Day / 13.Skating Rink / 14.Fox on the Run // 15.Till The End Of The Day / 16.Little Drummer Boy / 17.Wig Wam Bam / 18.Watch The Movie

 さて、本日紹介するのは、最近リマスター再発されたローラズのファースト・アルバムです。久々に立ち寄ったなじみの店を立ち去ろうとした時、ちょうど流れてきたM3を聴いて即買いした1枚ですけどね。(^^)

ローラズについては、前にもサードのレビューをしましたので、覚えている人もいらっしゃるでしょう。元気のいいパワーポップの3ピース・バンドです。このアルバムはもともとは1999年のリリースになるのですが、オリジナルは14曲入りだったものにボーナストラックを2曲つけて日本のWIV(ウイザード・イン・ヴィニル)から再発されていました。ところが、それも廃盤状態になりまして、今回さらに2曲のボーナストラックを追加してリマスターを施して、ジャケも一新しての再々発となった次第です。そうそう、リマスターは、オレンジズのジェフ君だとのことですよ。

では、聴いていきましょう。M1はハードなギターにキュートなメロディーの対比がたまらないポップ・チューンです。オーソドックスながらも良質な楽曲ですね。M2は、ポップ・パンクというほうがニュアンスが近いかもしれません。ビートの利いたロックンロールです。でも、コーラスの哀愁味はローラズならではです。間奏のギターもいいフレーズですね。

さて、件のM3です。クレジットを見たときには不覚にも見逃していたのですが、別名「S.K.O.O.B.Y.D.O.O.」というこの曲、バブルガム・ポップのアーチーズのほぼ忠実なカバーです。(^^)アーチーズはアメリカのアニメ中の架空のバンドで、レコードではロン・ダンテ(カフリンクス等でも有名ですね)の印象的なヴォーカルもあって多くのヒット曲があります。でも、「BANG-SHANG-A-LANG」や「SUGAR SUGAR」ではなくてこの曲を選んだあたりはニクいところですね。(^^)

続くM4は、イントロのマイナー調のギター・フレーズが一発で耳を惹き付けます。(これもアニメのテーマのヴァリエーションに思いますが。)曲に入ると、完全なマージー・ビート(しかもマイナー系)の音をしていまして、哀愁を醸し出しています。文句なしでお気に入りの1曲です。(^^)

M5は12弦のアルペジオがいい感じですね。バーズとマージー・ビートの遺伝子を引き継いだ良質のポップ・ナンバーです。メロディーもなかなかのものです。M6はちょっぴりハードなギター・リフに驚きますが、歌に入るとメロディー・ラインは完全にジョン・レノンの世界です。で、間奏のギター・ソロは70年代風で凄くカッコいいですよ。歌の部分と演奏の部分との対比が面白いですね。

M7はミッドテンポの地味目なポップ・ナンバーですが、タイトルが凄いですね。きっと自分のことを唄ったのでしょう。(笑)サビのメロディーがキュートです。M8もマイナー調のロック・チューンですね。ビートルズ風のコーラスなど悪くはないけど、ちょっと印象が薄いような気がします。

M9では、8ビートの頭を刻むギターにのせて唄われる甘いメロディーと哀愁のコーラスがうまくまとまっている佳曲です。ラストのギター・ソロも印象的ですね。M10はギターのリフがすべての曲ですね。そこそこポップなメロディーを持っているのですが、キャッチーなギター・リフのほうが何倍も印象に残ります。僕はこの曲(のリフ)を聴いたときに真っ先に思い出したのがナッズなんですが、みなさんはいかがでしょうか??

M11はアコギの刻みと哀愁のメロディーが印象的な曲です。これも地味目ですが本当にいい曲ですよ。なんか、手拍子打ってついて唄いたくなってきます。(^^)M12は60年代サウンドが狙いでしょうか。イントロ等のチープな60年代と歌メロのファンタスティックな60年代が融合して、うまくまとまっています。

M13は60年代テイストの王道路線曲ですね。ここではモノラルに近い感じで定位を狭い範囲に押し込んだミックスが印象的です。M14は、見覚えのある曲でしょ。そう、スイートの大ヒットナンバーです。これも忠実なカバーですね。良くできています。でも、もともとはこれでアルバムが終わっていたんですか...。う〜ん、終わり方としては中途半端でちと疑問ですね。(^^;

ここからボーナストラックです。M15はおなじみのキンクスのカバーです。これもかなり忠実なカバーですが、ベースの迫力は特筆ものだと思います。カッコいいですよ。(^^)M16はトラッドな曲のカバーですね。リズムボックスでチープに始まって、途中からバンドサウンドでキメています。M17は再びスイートのカバーですね。マニアックな所を狙ってきましたね。(笑)M18はオリジナルですか。なんかわざとたどたどしく叩いているドラムに伸びやかなメロディーとコーラスを重ね、ポップでメロディアスなギター・ソロを繋ぐという、ボーナス・トラックとしてはもったいない曲です。でも、この曲でなら、アルバムはすんなりと終わってくれるのですよ。不思議なものです。(笑)

ということで、全体としてはアルバムとしてのまとまり感が薄いのですが、楽曲的には悪くないアルバムだと思います。前回レビューしたサードには遠く及ばないと思いますけどね。まあ、僕にはM3とM15のカバーがすべてでした。M3については、お店でリマスターじゃない古いほうの盤も聴かせてもらったんですが、同じ条件で聴いても音の印象がずいぶん違う感じがしました。リマスター盤のほうに音の広がりを感じましたね。ジェフくん、グッジョブです。(^^)

ローラズは、今月には(凄くマニアックな)カバー集のアルバムを出し、来月には4枚目のアルバムを出すそうです。この4枚目のアドバンスド・コピーを聴かせてもらったんですが、こちらはサードに負けないくらいのいい感じの音でした。(^^)9月にはレビューしようと思っていますので、気長に待っていてくださいね。

では、また次回に。

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