第205回  THE ANGER BROTHERS / THE ANGER BROTHERS

 1. Rock Star / 2. Strange Girl / 3. Let Me Stay / 4. Baby Bleu / 5. 1500 Dollars / 6. All My Wheels Are Turning / 7. Moroccan Girl / 8. I Wanna Be On My Own / 9. Lisa's New Dress / 10. And Your Bird Can Sing / 11. Goodbye

さて、今回紹介するのはカナダのパワーポップ・バンドのアンガー・ブラザーズです。このアルバムのリリースは2002年ですが、おそらく彼らのファースト・アルバムになるでしょうね。曲目を見ると、見覚えのある曲名がふたつありますね。

メンバーは、B.B.Anger; pope Bob; MR. Anger; Dinsdale Anger; Mickey Anger; Stevie Ray Anger の6人です。......これって、ラモーンズのパターンですね。(笑)クレジットには、ちゃんとしたメンバーの名前が載っています。 Greg Godovitz (vocals, guitar); Brad "Mr. Anger" Lovatt (vocals, piano); Bob Segarini (vocals, percussion); Steve Jensen (guitar); Mike Pellarin (bass instrument); Doug Inglis (drums, percussion) ということですね。よく見ると、ヴォーカル&パーカッションは“カナダのニック・ロウ”ことボブ・セガリーニ(121回参照)じゃないですかぁ。彼らのサウンドの秘密が見えたような気がします。(^^)

M1はアコギのカッティングから始まりますが、1ヴァースが終わったところで約束通りバンドのハード・サウンドが入ってきます。ヴォーカルは軽いのですが、楽曲はバッドカンパニーみたいなロック・チューンですね。カッコいいです。

1曲目はポップという感じが薄いのですが、M2はゴキゲンなパワーポップ・チューンとなっています。ロックパイル風の楽曲をちょっぴりパンキッシュに演ってみましたというところでしょうか。イントロのSUS4の音が効いていますね。M3はキーボードの音を中心に据えたバラード・ナンバーです。MTV世代の人は気に入るのではないかな?と思えるサウンドですが、サビの哀愁のメロディーが心に染み入りますね。唄の上手さではちょっぴり落ちるかも知れないけど、チープトリックのバラードみたいです。(^^)

M4は、曲名でわかるでしょ。(笑)バッドフィンガーの名曲のカバーです。ピート・ハムのような味わいはないものの、きっちりとしたカバーですね。M5はアップテンポのロック・ナンバーです。サビのメロディーやコーラスあたりも、80年代のMTVみたいです。でも、ラストのピアノ・ソロのフレーズが、ジャズやヒーリング・ミュージックの香りを醸し出して、本当にいい雰囲気ですね。(^^)

M6は再び典型的なパワーポップ・チューンです。楽曲自体はまるでキッスが作りそうな感じなのですが、楽しくまとめたアレンジと間奏のピアノのフレーズが曲に深みを与えています。M7は曲のタイトルにあやかってか、「中近東っぽい5音階+逆回転風」のギター・フレーズが印象的です。モロッコって完全にアフリカなのにね。(笑)メロディー自体はイマイチかもです。

M8はキーボードによるストリングスのイントロがいい感じですね。ブリティッシュ・ポップっぽい雰囲気がありますが、ギターのアレンジは80年代アメリカン・ポップです。そして、楽曲自体は完全にニック・ロウの世界となっています。(^^)クレジットを見ると、セガリーニの曲ではないのですけどね。M9はミッド・テンポのロックンロールです。サビは抑え気味のチープトリックみたいな感じがしますね。ギターのリフがM1と似ているのは偶然でしょうか意図的でしょうか?メロディアスなギター・ソロが聴き所となっています。M10も、曲名でわかりますね。(^^)ビートルズのカバーです。これもきっちりとしたカバーですね。

ラストのM11は、セガリーニの書いたミッドテンポのバラード・ナンバーです。サウンドはバッドフィンガーみたいで凄くいい感じですね。スライドギターもいい味を出していますし、唄のメロディーも美しいです。なんかピカデリーサーカスに通じるものを感じましたよ。当然ながら、僕の一番のお気に入りの曲です。(^^)

聴き終わってみると、6人編成のバンドなので、キーボードがいるというのが大きいと感じます。キーボードの音が曲の幅を、そしてアルバムの幅をずいぶんと広げてくれていますね。この楽曲群のパターンでギターだけのバンドだったら、アルバムがもう少し単調になっていたかもしれませんね。

ところで、このアルバムは再発されたそうでして、再発盤には10曲のボーナス・トラックが入っているそうです。ボーナストラックは次の通りです。
Anger Brothers Theme Song / Commercial Parody 1 / Commercial Parody 2 / Let It Be Me / A Well Respected Man (Live) / Maybe I'm Amazed (Live) / Everytime You Walk Into The Room / To Love Somebody / Don't Let The Sun Catch You Crying / All The Young Dudes
ねっ、面白そうな選曲でしょ。(^^)キンクス、ポール、モット・ザ・フープル(あえてボウイとは言わなかったけど)....本当に聴いてみたくなる選曲です。当然、再発盤も注文しましたよ。

ということで、見かけたら即ゲットしてほしい1枚ですね。(当然、再発盤のほうがいいでしょうけどね。)

では、また次回に。

< THE ANGER BROTHERS / THE ANGER BROTHERS / CANADA / BULLSEYE / BLR-CD-4065 >


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