第203回  MERSEY BEAT / FRANK LEE SPRAGUE

 1. You're Different / 2. My Luck Is Bound To Change / 3. Alone With Her Memory / 4. So Far From My Heart / 5. Like The Break Of Day / 6. Can’t Stay / 7. Without You, I Do / 8. I Ain’t Gonna Cry No More / 9. Nineteen / 10. I’m To Blame / 11. White Gold / 12. I’ve Been Waiting All My Life // 13. Our Love Is Real / 14. Her Diamond Ring / 15. She’s Got It

さて、今回紹介するのはテキサス生まれのギタリスト兼コンポーザーの FRANK LEE SPRAGUE です。彼は
何枚かのアルバムを自主制作やNOT LAMEなどを利用してリリースしています。

このアルバムのタイトルを見れば、音はわかりますよね。(^^)まあ、マージービートや初期ビートルズへのオマージュで固められたアルバムですね。

M1のイントロは、ギター・インスト風のサウンドでなかなかカッコイイのですが、まさに60年代という楽曲です。M2も60年代風のロックンロールです。途中でカウベルやら逆回転のギターやらどこかで聴いたギターの刻みやら、ビートルズ風サウンドがいっぱい出てきます。

どんどん行きましょうか。M3はハーモニカ入りのミッドテンポ、M4はポール風のバラード、M5はミッドテンポのロック....と、タイトル通りのサウンドで押しまくっています。M6には、なんとダグ・フィージャー(ナック!)が参加していますね。

M7の切ないメロディーに耳を傾け、M8のハーモニーににやりとし、M9のソフトなロックンロール(さすがにseventeenにはできなかったようですね)に膝を叩いて、M10に勝手に手拍子を入れ、M11の美しいメロディー浸り、M12のコーラス・ワークを楽しんでいると、もうアルバムも終わりですね。あとはボーナス・トラックが3曲あるだけです。

でもね、このボーナス・トラックが「くせ者」でした。M13は「SHOUT」を彷彿させるアレンジです。で、M14は「恋のダイヤモンドリング」のマイナー風味アレンジですね。そしてM15は「LONG TALL SALLY」のアレンジです。ギターソロはうまくコピー&アレンジしていますねぇ。なんか、このボーナストラックのほうが楽しめたような気がします。(笑)....と思っていると、1分ほどの空白の後に、シークレットトラックが始まりました。最後まで仕掛けていましたね。(^^)

こうして聴いてみると、音のひとつひとつにビートルズへの愛情が感じられます。彼のボーカルは下手ではないですが、ちょっと線が細くてソフトですけどね。でも、同時にビートルズは特別だったという思いも再確認することとなりました。サウンドでビートルズに「感じを似せる」ことはできても、あの二人の「切るか切られるかのような」真剣勝負のコーラス・ハーモニーを持っているバンドは他にはないなぁと思うのです。(前にもどこかで書いたと思いますけれども。)多くのバンドがビートルズのイディオムを使えば使うほど、そういう思いがします。

話が逸れましたね。ともかく、(新しいものはないけれど)曲自体は良くできていますし、ビートルズが好きでポップ・ミュージックが好きな人なら、聴いて損のないアルバムだと思います。


では、また次回に。

< MERSEY BEAT / FRANK LEE SPRAGUE / ?? / WICHITA FALLS / WFR335 >


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