第200回  Magical Hat / Beagle Hat

 1.Casgabarl! / 2.My Secret Holiday / 3.After The Typhoon / 4.On My Way / 5.Half Invisible Man / 6.Goldmine / 7.Indoor Swimming Pool / 8.Wrecker Pulls Away / 9.Hide And Seek / 10.Under A Blue Moon / 11.Look For Another Submarine / 12.A Wandering Penguin / 13.Fairyland / 14.Casgabarl! (When I Was A Little Boy)

さて、超久しぶりの更新となります。すみません。(^^;

今回は、みなさんもよくご存じのビーグルハットの最新作です。実は、このアルバムのレビューを書き始めたのは2月はじめですし、リリース自体はは1/21ですので、すでに3ヶ月が経ていいます。(^^; でも、季節が何回巡っても決して色褪せることのない1枚だと思いますので、許してね。(笑)

ビーグルハットについては、このコーナーでもセカンドアルバムのことを書いたことがあります。その時には、文句のつけようのないポップな楽曲とサウンドに驚愕するとともに、リードヴォーカルの弱さを残念にも思ったものです。で、今回のアルバムはその弱点が見事に克服されている1枚なのです。それはと言うと、ご存じの通り、パイロットのデヴィッド・ペイトンが参加しているからなのです。(^^)

M1は、セカンド・アルバムのタイトル・チューンです。その時にもパイロットみたいだと書いた曲ですから、デヴィッドのヴォーカルは本当によく似合っています。デヴィッドのヴォーカルに、ビーグルハットのメンバーのコーラス...バンドの持っていた唯一の弱点は、もうどこにもありません。それにしても、英語の歌詞が自然に溶け込んでいますね。セカンドの時には日本語の歌詞だったのですが、やはり英語の響きはポップな曲には似合いますね。(^^)

M2は、イントロと言い、ソロと言い、ギターのフレーズと音色が印象的な曲です。カッコいいし、シングルにしたいくらいですね。M3では、管楽器も入ってトラッドな雰囲気も感じさせてくれます。それもそのはず、この曲は、デヴィッドとビーグルハットの共作なのです。(^^)デヴィッドと共作してしまうなんて、なんかそれだけですごいじゃあないですか。アルバム中でも、落ち着いた雰囲気がいいアクセントになっています。

M4はめくりめくポールの世界ですね。リズムが結構イマ風な味付けなのですが、そんなところもポール風のメロディーに妙にマッチしています。M5はブリティッシュでもモダン・ポップ系の雰囲気ですね。クラートゥ(イギリスじゃないけどさ)とかコーギスとかバグルスとか混じってる感じですね。(笑)今時誰もこんな音色じゃ弾かないよと思ってしまいます(笑)が、ギター・ソロもお見事です。

さあ、M6です。デヴィッドがパイロットで書いた未発表曲だということなのですが、ミッドテンポの哀愁のメロディーとコーラスといい、キーボードやギターのサウンドといい、本当にパイロットのアルバム(特に4枚目)に入っていてもしっくり収まりそうな曲ですね。この曲を聴くことができるだけでも、このアルバムの存在自体の価値が高まると思います。本当にありがとう!って言いたいですね。楽曲も文句なしです。きっと、この曲が一番好きだよと言う人は結構多いのではないでしょうか?

M7はインターリュードとして、霧に包まれた静かな雰囲気からその霧が一気に晴れるように始まるM8との対比はゾクゾク来ます。クイーンばりのコーラスと、ビートルズへのオマージュと、ドリーミーなアレンジとハードなギター...。なんて贅沢な曲なんでしょう。(^^)虫の声から始まるM9は静かなバラードですね。マイナーな曲想とアコギの響きがたまりません。何故この曲はデヴィッドの曲じゃないんでしょう?そんな疑問が湧いてくるくらい素敵な曲ですね。

M10です。フルートの音に導かれ、繊細で美しいメロディーがせつないハーモニーと共に綴られていきます。地味だけどいい曲ですね。ガットギターのソロも美し過ぎです。続くM11は、お約束でちょっぴりハードなポップ・ナンバーとなっています。この曲あたりは10ccの影響が濃いでしょうか。立て続けにM12です。聴くからにジョージ風のスライド・ギターが「そそり」ますね。(笑)ジャケにも出ているペンギン君たちの登場なんですが、ドリーミーでファンタスティックな曲です。この曲を聴くと、僕はピカデリーサーカスを思い起こしてしまいます。サウンドとかコーラスワークとか、すごく似てますね。(まあ、お手本が同じ所にあるのだから仕方ないですけどね。(^^))

一応ラストナンバーのM14です。またまためくりめくポール&パイロットの世界ですね。(笑)これもデヴィッドの曲じゃないのに、ほとんどパイロットに聞こえてしまいます。そして、アルバムはM1のリプライズで幕を下ろします。ラストにエコーを効かせまくっているので、随分と余韻が残るような感じを受けますね。

ということで、ジャケットのイメージ(有名な某アニメ映画だということは一見でわかりますね(^^))通りのポップでファンタスティックなアルバムだと思います。デヴィッドは味のあるヴォーカリストではありますが、彼のことを「すごく上手いヴォーカリストだ」と評していた記事やニュースは僕の記憶にはありません。でも、彼のヴォーカルはポップな曲には本当に良く合いますね。(^^)

今回のアルバムは、本当に奇跡のようなコラボレーションだったと思います。次は、パイロットの新作を聴かせてね、デヴィッド!

では、また次回に。

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