第196回  NUMBER 9 / THE SPONGETONES

 1.Anyway Town / 2.Alayna / 3.Bring It All over Me / 4.Metal Mother World / 5.The One That Gets You / 6.Cruel & Unusual Punishment / 7.Future Perfect / 8.Other Girls / 9.Homonym Girl / 10.I Dance To You / 11.Nights In Deja Vu / 12.Still Life / 13.Dreaming In English

今回は、スポンジトーンズのニュー・アルバムです。とは言え、向こうでは3月のリリースになります。今月はじめに、日本盤紙ジャケCDがリリースされたということを受けての紹介となりました。

スポンジトーンについてはここでも何回か書いたことがありますので、みなさんもよくご存じだと思います。「80年代のマージービート」だとか「アメリカ生まれのマージービート」だとかいう表現で語られることの多いバンドです。(^^)

今回のアルバムのジャケ(アメリカ盤とはジャケ違いですが)を見ると、だいたいの音は予想できると思いますし、「僕が聴いた限りでは、今回のアルバムは彼らの初心に返って制作されたもののように思います。」とコメントすれば、それ以上の解説なんか必要ないでしょ?(笑)

M1は、軽やかにはね回るベースラインが最高のポップ・チューンです。サビでちょっぴり出てくる哀愁味と、隠し味のカウベルもいい感じですね。曲のイメージは、ビートルズというよりもサーチャーズに近いかも知れません。M2は、バラード・ナンバーです。この曲は、ピーター&ゴードンあたりでしょうか?半音を上手く使ったメロディーとコーラスですね。12弦の低い弦を使ったギターリフもツボにはまります。

M3は、イントロのギターリフとコーラスワークが印象的ですね。サウンドは面白いのですが、メロディー的にはいまひとつかもしれません。3連のギターとか、面白いんですけどね。M4は、リリカルで美しいバラード・ナンバーです。add 9のアルペジオや、幻想的なキーボードの入り方も曲を盛り上げていますね。サビでは一転して明るいメロディーが出てきますが、しっかり哀愁味が残っているのは彼ららしいですね。この曲あたりはパイロットみたいな印象を受けますね。佳曲だと思います。

M5は、バリバリのパワー・ポップ・チューンです。60年代のアメリカン・ポップ・バンドの香りがしますね。間奏のキーボード・ソロがカッコイイですよ。オススメの1曲です。M6は、最近のパワー・ポップ・バンドが演っていてもおかしくない曲ですね。ノリのいい曲ですし、ちょっぴりハードなギター・リフが効いています。カッコいいよ。(^^)

M7は、3/4拍子の曲です。いかにもポールっぽいメロディー(と歌い方)ですね。サビでは6/8拍子になって盛り上がりますね。前の曲がいかにもパワーポップ風でしたから、この対比は見事ですね。M8は、マイナー調のヘタウマ・ヴォーカルがたまりません。完全にツボにはまってしまいました。間奏のたどたどしいギター・ソロも曲にぴったりですね。ラストのリフはツイスト&シャウトですね。ベスト・トラックとは言えませんが、アルバム中では、僕の一番の好みです。(^^)

M9は、イメージとしてはビートルズのアルバム中のジョージの曲というところでしょうか。ギターのリフとかサビのメロディー・ライン、そして間奏からもそれが覗えます。かなりカッコいいかも。(^^) M10はアコギの刻みが印象的ですね。ヴァースの部分はザ・フーみたいです。サビのマイナー・メロディー(このあたりはショッキング・ブルーみたいな感じがします)もカッコイイし、ギター・ソロもカッコイイですね。で、終盤のコーラスは、モロに「素敵なダンス」となっています。(^^)

M11は、「ちょっと構成に凝ってみました」ってところでしょうか。マージービートのイメージはほとんどありませんが、ポールのソロ・アルバムみたいな印象の曲です。M12は、少し静かなミッド・テンポのバラードっぽいナンバーですね。マイナー調の哀愁コーラスがたまりません。この曲のギター・リフはバス・ストップへのオマージュですね。(^^)地味ですが、これも僕のお気に入りのナンバーです。

ラストナンバーのM13は、ミッドテンポの3連ブルース調のナンバーです。イントロは「レボリューション1」のイメージでしょうか。ラストにマージービートから離れてという演出もニクいですね。ギター・ソロとか、意外に(失礼!)聴き応えがありますよ。

ということで、ジャケの印象通り、最初から最後まで楽しめる好アルバムだと思います。

はじめに書いたように、ジャケはアメリカ盤とは違います。日本で同時発売のベスト・アルバム(右の写真:こちらは色使い以外はアメリカ盤も同じ)との兼ねあいでこんなジャケにしたのではないでしょうか?→知っている人、教えてね。(笑)

そう言えば、このベストアルバムですが、「最初の4枚からなら持ってる曲がほとんどだ」と思っていたら、デモ・テイク等だけで作ったベスト・アルバムだそうです。デモでもかなりカッコいい(というか、全く遜色ない)ので、こちらのアルバムもぜひ聴いてみてくださいね。

では、また次回に。

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