第192回  TRANSATLANTIC PING PONG / GLENN TILBROOK

1.UNTOUCHABLE / 2.LOST IN SPACE / 3.NEPTUNE / 4.HOSTAGE / 5.HOT SHAVED ASIAN TEENS / 6.RAY & ME / 7.REINVENTING THE WHEEL / 8.DOMESTIC DISTORTION / 9.GENITALIA OF A FOOL / 10.WHERE I CAN BE YOUR FRIEND / 11.THERE FOR HER / 12.ONE FOR THE ROAD

このコーナーも(途中でパイロットの4枚目の補足をちょっぴり書いたのではありますが、)ずいぶんと長いお休みをいただいてしまいました。今回紹介するのは、グレン・ティルブルックのアルバムです。

最も、今回紹介するアルバム自体は昨年リリースされたのもので、僕が入手に手間取ったのと、機会を窺っているうちにこんな時期になってしまいました。で、書くなら今しかないということでの登場になります。...えっ?もったいぶるなって??...すみません、では種明かしを。

グレンのファンのみなさんなら、すでにお気づきになっているでしょうが、ジャケットのサインの真中の行に「Kanpai !」と書いてあります。そう、このサインは昨日(2005.8.1)書いてもらったのです。とうとうグレンのジャパン・ツアーが始まったのです!!

で、初日の昨日が広島公演だったというわけです。(ちなみに、今日8月2日は大阪公演をやっているはずです。)ということで、今回はアルバムとライヴのハイブリッドとなりますが、お許しを。(^^;

広島では、Spudsという、小さ目の(でもとても素敵な雰囲気の)アイリッシュ・パブでのギグとなりました。開演1時間ちょっと前に会場に着いたのですが、一番隅でもグレンから7m程度という距離です。僕は、しっかりグレンから2m弱という位置のカウンター席に陣取りました。(^^) 観客は30名ちょっとでしたが、それでも、店のキャパシティーから言うと満員状態です。

いよいよ開演です!グレンは、赤と白のトレーナーにベージュのハーフ・パンツにサンダル(しかも裸足)という、そのへんのお兄ちゃんみたいな(失礼!)出で立ちだったのですが、ライヴは彼の人柄の良さが伝わってくるような進行で進みました。12弦ギターと6弦ギターを曲によって弾き分けたアコースティック弾き語りライヴだったのですが、今回は、スクイーズとソロの曲を中心とした選曲でした。もちろん、有名どころの名曲群もたくさん含まれています。(^^)

実のところ、インターネットで流出しているグレンのソロ弾き語りライヴの音源(何種類かありますが)では、いろんなカバーも演奏していました。たとえば、モンキーズのデイドリーム・ビリーバーとか、ニック・ロウのトゥー・メニー・ティアドロップスとか、クラウデッド・ハウスのWeather With Youとか、ファウンテンズ・オブ・ウェインのRed Dragon Tattooとか、ポップ・フリークならナミダもののカバーでしたので、今回のライヴではカバーは演奏されるのだろうかと期待していたのです。結果的には、広島では、ビートルズやデイヴ・エドモンズのカバーを聴かせてくれましたけどね。

グレンは笑顔を絶やさず、僕たちに手拍子やコーラスを要求したり、時にはギターからシールドを抜いて、会場の隅から隅まで(全員の目の前で歌えるように)移動しながら生音で演奏してくれたり、サービス精神旺盛です。曲が終わると、ビールを片手に「カンパイ!」と連発していました。(笑)そして、ライヴが終わった後にも、希望者全員(というかほとんどみんなになりましたが)に、握手&写真撮影&サイン会と、本当に至れり尽くせりのライヴでした。(^^)

話は戻りまして、ライヴでは、当然のごとく、今回紹介するアルバムの曲も演奏されました。来日に際して、前作(第101回参照)がボーナストラック等を入れて来日記念盤として国内リリースされたのですが、このアルバムのほうが、よりグレンらしさに溢れる曲が詰まっていると思います。

オープニングのM1からして、グレンらしいキュートなメロディーとポップ・センスが弾けたいかにもスクイーズっぽい名曲です。この曲を聴くだけで、このアルバムの充実度がわかりますね。M2は、前作で見られたファンキーなフィーリングの曲ですが、メロディーがいいのでリズムも活きています。

M3はアコースティックな雰囲気のスクイーズっぽい繊細なメロディーの曲です。M4は伸び伸びと唄われるミッド・テンポのバラードですが、バッキングのスライドギターが印象的です。

M5はベースとギターのリフが凄くカッコ良い曲ですね。サビはちょっぴりTレックスっぽくもあります。ファンキーな最高のロック・チューンです。(ちなみに、インターネットでは今年の4月のバンド形式でのライヴ音源も流出していたのですが、この曲あたりはライヴでもカッコ良すぎでした。)M6は繊細な美しいメロディーのバラードですが、M5とのコントラストが(確信犯でしょうけど)見事すぎますね。

M7は、いかにも「ポップですよ〜」と自己主張しているようなコーラス・ワークで始まります。で、曲に入ると、やっぱり最高のポップ・チューンになっていました。(^^)M8は、AORバラードの味付けが若干施されているでしょうか。スライドギターのバッキングが印象的ですし、サビのシンプルなベース・ラインがカッコ良いです。

M9は、カントリー・チューンですね。(一瞬、瀬戸の花嫁かと思いましたが。(笑))ハーモニーをつけているキム・デイビスさんの歌声もいい感じですね。M10は、またまた繊細なメロディーの曲ですが、アルバム中ではあまり目立たない曲ですね。

M11は、人を喰ったようなキーボードの音が印象的な曲ですね。これまたいかにもスクイーズっぽいカッコイイ曲です。ラストのM12は、またまたチープでスペイシーなキーボードと60年代風サウンドが心地よいインスト・チューンです。この曲でアルバムを終えることはどうなのかはわかりませんが、レトロな雰囲気がたまらない曲ですね。(^^)

ということで、このアルバムは、本当にグレンらしくて、良くまとまっている好アルバムだと思います。グレンやスクイーズのファンの人はあたりまえとして、ポップフリークなら聴いて損無し!、それ以外の人でも一聴の価値有り!!と言っておきましょう。

では、また次回に。

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