第191回  SUBJECT TO STATUS / ALTERNATIVE RADIO

1.DROWNING NOT WAVING / 2.SOME PEOPLE / 3.SURRENDER / 4.15HRS 35MINS 17SECS / 5.CITY GIRL / 6.SHE'S GOT IT / 7.TOO YOUNG TO BE OLD / 8.HEART OF THE SUN / 9.EVERYTHING YOU WANT ME TO BE / 10.LOTTERY GIRL / 11.BRAND NEW DAY / 12.SATELLITE CITY / 13.I'VE BEEN THERE TOO / 14.SUBJECT TO STATUS / 15.TO THE TOP / 16.YESTERDAYS MAN

 さて、今回紹介するのは、アルターネイティヴ・ラジオの今年リリースされたアルバムです。彼らは以前にもこのコーナーでとりあげたことがあるのですが、覚えていらっしゃいますか?そう、あの元バスターのロブのバンドです。

実のところ、今年のはじめに彼らの「ACROSS THEUNIVERSE」のマキシ・シングルを入手して、その心地よいビートルズのカヴァー曲と、3曲の彼らのオリジナルにハマっていました。マキシで1回書こうかな?と思っていた矢先、このニュー・アルバムのことを知り、早速入手したという次第です。件の「across the〜」ともう1曲は、前のアルバム(未紹介ですが)にボーナス・トラックとして収められたので今回のアルバムには入っていませんが、アルバムを聴いてみてびっくりです。アルバム全体で楽曲のクオリティが凄く高いんですよ、ホント。

M1は、12弦ギターのリフと「オッオー」コーラスが耳に残るポップ・チューンです。60年代ポップと80年代ポップを上手く融合したような曲ですが、心地よいメロディーと軽快なノリが素晴らしいと思います。ビートルズ調ではあるのですが、それよりもアメリカのポップ・バンドの影響を感じますね。M2は、ブリティッシュな香りの強い曲です。リズムはビートルズ中期、メロディーはマイナー調の胸キュンメロディーと、これまた印象的な曲です。(^^)

M3は、最近のパワーポップの影響を感じますね。先述のマキシにも収められていましたが、リズミックな中でギターのリフがいい感じに入っていますね。M4はミッド・テンポのポップ・チューンです。12弦ギターも、トーキング・モジュレーターのリフもキャッチーですし、サビのメロディーが爽やかで甘酸っぱくて、コーラスの「ウ〜パッパ」が上手く曲を盛り上げていて、本当にたまりません。アルバムのハイライトの曲だと思います。

M5は、リリカルなピアノに乗って唄われるせつないバラードです。この曲あたりは、パイロットのバラードを彷彿させてくれますね。地味ながらも繊細で美しいメロディーがいい感じです。ミドル8はちょっぴりハードに味付けをして、アレンジ的にも文句ありません。ちなみに、元バスターのケヴィンも参加。M6も、最近のポップ・バンドのようなリズムを取り入れています。ロックン・ロール風の展開も素晴らしいですし、これまたパイロットの香りがします。(というか、一番イメージが近いのは後期のグッバイですけどね。)

SEから始まるM7は、アコースティックなフォーク調の曲ですね。バスターの時にも書いたのですが、ロブの持つフォーク(S&G)色が強く出た曲ですし、こういう曲を書けるのがロブのいいところだと思います。M8は、ちょぴりファンキーでリズミックな曲です。こんなタイプの曲はいいアクセントになっていますね。キーボード(つーか、オルガン)ソロが効いています。サビのコーラスの感じは二人時代のアメリカみたいですね。

M9は、アメリカン・バラードです。ピアノを中心としたバッキングと、デヴィッド・キャシディを少し上手くしたような歌い方がマッチしていますね。続いて、オーソドックスなポップロック・チューンのM10です。ヴァースは地味なのですが、サビのキャッチーなメロディーとコーラスはいい感じですし、サウンド的にはラズベリーズに通じる部分もありますね。(^^)

M11は、再びS&G風(さっきよりも強く出ていますが)のアコースティック・チューンです。シンプルで美しいメロディーをアコギのコンビネーションで盛り上げていきますね。(^^)M12では、60年代の雰囲気を持つマイナーのギター・リフが印象的です。ギターの音色にも哀愁が漂い、いくぶんメキシカンな香りのする曲ですね。

M13では、ラテン・パーカッションの音色がアクセントになっています。前の曲の雰囲気を引き継いだのでしょうか、マイナー調のメロディーがいい雰囲気です。タイトル・チューンのM14は、アルバム中で一番アメリカンな感じの強いバラード曲です。シンプルなメロディーをシンプルに聴かせてくれていますね。

M15は、イマ風リズムのロック・チューンです。最初から最後までドライヴしているベースラインがカッコイイですね。(ちなみに、弾いているのはロブだとのことです。)ラスト・ナンバのM16は、ミッド・テンポのバラードですね。若干フォークっぽい部分もあるものの、ゆったりとしたリズムで淡々と唄われていきます。まるでバッドフィンガーを彷彿させてくれるスライド・ギターがいいですね。ラストは、またフォーク調に締めくくられています。

アルバムを聴き終わって感じたのは、楽曲のヴァリエーションとクオリティの高さです。いろんなタイプの「いい曲」が詰まっているという感じですね。力強いロック・チューンがないため、少し単調な部分もありはしますが、楽曲の持つ力が十分に発揮されていると感じます。これまた見つけるのが大変なアルバムだとは思いますが、探す価値のある1枚だと思いますので、ぜひ聴いてみてくださいね。

では、また次回に。

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