第190回  ERIC / DAVID GRAHAME

1.OUT OF THIS WORLD / 2.NEXT TO NOTHING / 3.THE LONELIEST BOY / 4.MARY ALWAYS KNOWS / 5.MY LUCKY DAY / 6.MILK CARTON AD / 7.WHERE DOES IT END? / 8.WHERE DID I GO WRONG? / 9.IMAGINE THAT / 10.LOST / 11.FLY / 12.i'M GONNA MISS YOU / 13.WHAT EVERYONE SHOULD KNOW

 ということで、彼の最新作です。今回は、表ジャケットさえありませんし、裏ジャケも曲目とタイトルというシンプルなデザインです。本当に売ろうという気があるのかないのか、判断に困るところもありますね。彼らしいと言えば、非常に彼らしいのですが。(笑)

でも、内容的にはクオリティの高い楽曲が詰まっています。またまた36分ちょっとしかないのだけど、それも許せるくらいの充実度ですね。

M1は、ビートルズへのオマージュがいっぱいに詰まった曲です。ハードデイズナイトではじまりチケットトゥライドで終わるというアレンジも、楽曲自体が素晴らしいので、全く鼻につきません。彼の持ち味のポールっぽさがいい形で現れていると思います。文句なしのオープニングですね。M2はポール風のアコースティック・チューンですが、胸キュンのメロディーがたまりませんね。

M3はちょっぴりジャジーな曲です。ブルーバード的な位置づけでしょうか。地味ですが味わいのある曲ですね。M4はアコースティックなバラードです。歌い出しはクラウデッド・ハウスのような感じも受けますが、メロディー・ラインは紛れもなくポールですし、ちょっと凝ったアレンジも印象的です。なにより、ビートルズ風で最高に胸キュンのサビのメロディー(とコーラス)、哀愁のアコースティック・ギターのソロと、聴きどころ満載の曲です。アルバムのハイライトと言える最高の曲ですね。(^^)

M5もまたポール風のゆったりとしたナンバーです。ギター・ソロもカッコいいですね。M6も美しいメロディーの曲ですね。地味な曲だけど、またまた胸キュンなメロディーとアコギの響きがたまりません。途中で挟まれる逆回転も活きています。M7はミッド・テンポのポップ・チューンです。パターンを変えたアルペジオを中心に据えたアレンジも見事ですね。

M8はアコースティック・ギターの美しい響きに、繊細なメロディーが絡んでいく曲です。キャッチーさや派手さはありませんが、透明感に溢れた佳曲だと思います。M9は、ポール色の強い曲です。ゆったりとした感じからちょっぴりハードに持っていき、逆回転も使うというアレンジパターンも計算ずくという感じですね。

M10は、素晴らしい胸キュンメロディーを聴くことのできる曲です。ポール色が強いと言うよりも、ポールそのもののような素晴らしい仕上がりです。M4と並んで、最高の楽曲だと思いますね。(^^)

M11では、ポールの香りの裏側に珍しくジョージっぽい隠し味も漂ってきます。個人的には、新しい発見のあった曲ですね。サビのコーラスもうまくまとまっています。M12は、再びポール・ポールしたバラードです。ピアノを中心にしたアレンジもいい感じですし、サビのメロディーの哀愁味は素晴らしいですね。

ラストのM13です。ミッド・テンポのポップ・チューンですが、変に凝らずにあくまでさり気なく進行していくところがいいですね。メロディーも自然にポップでキュートで、言うことなしです。ということで、アルバムは心地よく終わっていきます。

聴き終わって思ったのは、「やっぱり楽曲だよね」ということでした。とにかく、楽曲のクオリティは粒そろいで高いし、M4やM10のような必殺の曲はあるし、(収録時間以外は)言うことのない傑作だと思います。ファン以外の人でも、ポップフリークなら装丁のチープさにめげずに必ず買ってくださいね。それだけの内容のアルバムだと保証しますよ。(^^)

では、また次回に。

< ERIC / DAVID GRAHAME / US / DOG TURNER / no numbers >


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