第189回  DT AND THE DISAGREEABLES / DAVID GRAHAME

1.HELLO GOODBYE / 2.I AM GOD / 3.WHIRLPOOL / 4.SEXY SADIST / 5.GOOD LUCK / 6.EMOTIONS RUNNING WILD / 7.APPLE / 8.WE ARE LOVE / 9.A LOVE YOU NEVER HAD / 10.ENDLESS GROUNDHOG DAY / 11.ON YOUR WAY / 12.WE WILL RIDE / 13.LOSER

 さて、久しぶりにデヴィッド・グラハムの話題です。前回彼のことを書いたのが2003年の年末ですから、1年ちょっと前にになりますが、その時に触れていたのがこのアルバムでした。当時は、ちょっとしたトラブルでリリースが見送られてしまっており、正式リリースがいつになるのか全く判らない状態だったのです。

実は僕は、その当時すでにこのアルバムの音源を入手していました。でも、その人(アメリカ人)に「これはデヴィッド本人からもらった音源だし、リリースされていない音源だから絶対に他言無用だぞ!」と念を押されていたので、このアルバムの内容については全く書かずにいたのです。

でも、いつの間にかデヴィッドの公式サイトが稼働していて、そこでデヴィッドのアルバムがゲットできるようになっていました。そこには、このアルバムの名前もありました。僕が早速正式購入したのは言うまでもありません。(思えば、1年前には、他のアルバムと合わせて結構な値段で入手したのだけど、こうして彼の音楽が簡単に入手できるようになったのは嬉しいことですけどね。)

彼のサイトで買えるのは、いかにもホーム・メイドという装丁のCDRとなります。そりゃ、サード・アルバム以降はプレスCDは存在しないのですが、これだけのアルバム群を作れるのだから、しっかりプレスCDを出して欲しいと思いますけどね。(ちなみに、彼の最高傑作と言われているセカンドですが、以前NOT LAMEで買った人に届いたのはCDRだったそうです。うちにあるのはプレスCDですから、プレスCDの在庫が尽きて、CDRになったのかな?とも思います。ただ、彼のサイトには「CD」も「CDR」の文字がありますので、サイトで買えるセカンドがCDなのかCDRなのかは僕にはわかりません。(^^;)

前置きが長くなりましたが、アルバムのことに移りましょう。いつもながらのことですが、いかにもホーム・メイドなCDRという「ちゃちい」仕様です。まあ、今回はちゃんとしたジャケットもデザインされているので良しとしましょうか。

M1は、ビートルズのカバーです。ビートルマニアのポール役なのですから、本人以上にポール・マッカートニーしていますね。(一度いいから伊豆田洋之さんと共演してもらいたいですけどね。声の区別がつかなかったりして。(笑))しかし、アルバムのラストとかボーナス・トラックならわかるけど、わざわざ1曲目に持ってこなくてもいいのにねぇ。(^^;
M2は、逆回転も効果的なサイケデリック・ナンバーです。ピルバグズなんかにも近い感じがありますね。地味ながらもいいメロディーです。M3は、軽快なアコースティック・ロックです。完全に初期ウイングスですけどね。いい曲です。

M4のタイトルは、当然ビートルズのパロディーでしょうが、曲想は全然違います。こちらはポール風に爽やかな楽曲ですよ。M5は、イントロのベースが印象的ですね。ちょっぴりスクイーズ的な繊細なAメロと、シンプルでキャッチーなサビとの対比がいい感じですね。(でも、結局はベースのリフが一番印象に残りますけどね。)

M6は、ポールというよりはバッドフィンガーみたいな感じの曲です。美しいメロディーの佳曲だと思います。一押しですね。(^^)M7は、再びスクイ−ズ路線の曲ですが、ジョンのエッセンスをふんだんに散りばめていますね。サウンドは完全に後期ビートルズです。ジョージっぽいギター・ソロも確信犯ですね。

M8はポールのファーストのイメージでしょうか。シンプルなサウンドにシンプルな歌とコーラスです。M9は、なんとなくクラウデッド・ハウスっぽいですね。これまたシンプルな構造の曲です。

M10は、ホワイト・アルバムからアビーロードにかけてのポールのイメージの強い曲です。ここでも確信犯のジョージ風ギターがカッコいいですね。M11は、前の曲での盛り上げと対照的にじっくりと聴かせる曲ですね。これもポール色の濃いバラードです。

M12は、カントリー・風味のビートルズですね。でも、メロディーとコーラスはモンキーズに近い気もしますけどね。どちらにしても60年代フレーバーに溢れた曲です。ラスト・ナンバーのM13ですが、やはり最後までポールのイメージにどっぷりと浸かっていますね。これもジョージ風のギター・ソロがいい感じです。

ということで、例によって40分もない短いアルバムは終わりを告げるのでした。いつものようにポール・マッカートニーにどっぷりと浸りきったサウンドなのですが、セカンドや最新作に比べると、楽曲的には確実に落ちるような気がします。そこそこ悪くない曲は多いのですが、突出した名曲がないのが最大の弱点でしょうか。彼のファンなら安心して聴いていられると思いますが、一般のポップ・フリークには最新作のほうがオススメになると思います。

では、また次回に。

< DT AND THE DISAGREEABLES / DAVID GRAHAME / US / DOG TURNER / no numbers >


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