第186回  WE ALL TOGETHER / WE ALL TOGETHER

1.CHILDREN / 2.YOUNG PEOPLE / 3.CARRY ON TILL TOMORROW / 4.IT'S A SIN TO GO AWAY / 5.TOMORROW / 6.HEY REVOLUTION / 7.WALKING IN THE RAIN / 8.WHY / 9.SOME PEOPLE NEVER KNOW / 10.THE CITY WILL BE COUNTRY // 11.BLUEBIRD / 12.SYMBOLIC QUEEN / 13.OZZY / 14.DEAR SALLY

さて、今回紹介するのは、「南米のビートルズ」ことペルーの WE ALL TOGETHER です。バンド名からしてポールっぽいのですが、彼らは70年代初期に2枚のアルバムを残したバンドですから、いわばバッドフィンガーのペルー版というところでしょうか。サウンドの方もよく似ています。

今回とりあげるのは72年にリリースされたファースト・アルバムです。74年リリースのセカンド・アルバムの方が演奏力も向上してサウンドも充実しているし、正直言って完成度も遙かに上なのですが、このアルバムにある「僕たち、ビートルズが大好きなんだ。ずっとコピーしてたんだよ!」とストレートに伝わってくる微笑ましさが好きなんですよね。

97年リリースのこのCDでは、もともとの10曲入りのアルバムに4曲のボーナス・トラックが追加収録されています。

M1は、中期バッドフィンガーのアルバムかと思わせてくれるバラード・ナンバーですね。しょっぱなからビートルズへのオマージュがたっぷりです。地味だけど哀愁味溢れるメロディーが素敵な佳曲ですね。オープニングにこういう地味なナンバーをもってくるあたりが彼らのセンスなんでしょうね。(^^)M2は、ポール節満載の軽快なアコースティック風味のロック・ナンバーです。この曲もバッドフィンガー風ですが、スライドギターがジョージ・ハリスン−ジョーイ・モーランド路線で泣けてきます。

M3ですが、バッドフィンガーの名曲のカバー(つーか、ほとんど完コピ)です。楽曲の素晴らしさは味わえますが、彼らのオリジナリティがほとんどない仕上がりですので疑問符をつける人もいるかとは思います。M4では、イントロのオルガンの音が耳に残ります。ちょっぴり変わったメロディーも印象に残りますね。メロディーはフランク・ディミノみたいで、エンジェルが演奏したら似合いそうな感じの曲です。面白いです。続くM5は、ウイングスのカバーです。(これもほぼ完コピですね。)声の質や歌い方までポールに聞こえてしまいます。(^^;

そしてM6です。ジョンの臭いをぷんぷんとさせる(彼らとしては)ハードなロック・ナンバーです。そういえばタイトルにもREVOLUTIONが使われています。ビートルズ中期〜後期のジョージを彷彿させるギター・ワークがいいですね。とか言ってると、REVOKUTIONのワンフレーズがちゃっかりと出て来ちゃいました。(^^)

M7は、再びバッドフィンガーのカバーです。曲名が違う(本当はWALK OUT IN THE RAIN)のはどうしてでしょうね?これもほぼ完コピなのですが、なんかトム・エヴァンスが一人多重録音で唄ってるように聞こえるのが面白いですね。M8は再びバラード・ナンバーです。ジョンのソロ作を彷彿させるようなゆったりとしたメロディーが唄われ、サビではちょっぴりリズムの変化をつけたアレンジが施されています。地味目の曲ですが、いい曲ですよ〜。

再びカバー・ヴァージョンのM9です。イントロ前のしゃべりの雰囲気まで真似してるのかな?声質がポールっぽいので、本当に初期のウイングスに聞こえてしまいますけどね。(^^; ラスト・ナンバーのM10は、ポールの好きそうな軽快なアコースティック・ナンバーです。ギターのオカズもカントリー風味です。最後までポールへの愛情を表明してオリジナルではアルバムは終わります。

じゃ、ボーナストラックにいきましょうね。M11は、これまたウイングスのカバーです。この曲も、ここまで似せるか?と言いたいような曲ですよ。(笑)この曲とM14は、未CD化のミニ・アルバムからの収録だそうです。M12はシングルのB面曲です。これもポール風味が満点ですね。初期のポールのシングルのB面ですと言えば信じてもらえそうな曲です。でも、好きだなぁ。(^^; M13は、何故かセカンド・アルバムからの先行収録です。(ギルバート・オサリバンとも言われているそうですが、)ポール風の曲です。M14は、再びジョンを彷彿させる3連のロッカバラードです。ヴォーカルがシャウトになっていくあたりもジョンっぽくていい感じです。

ということで、ビートルズが好きな人には、自然と「仲間意識」が生まれてくるようなアルバムではないでしょうか。カバー曲が多めで、なおかつほとんど完コピという点では、オリジナリティに「?」なのかも知れませんが、最初に書いたように微笑ましいアルバムだと思います。

では、また次回に。

< WE ALL TOGETHER / WE ALL TOGETHER / LAZARUS AUDIO PRODUCTS / US / CD-2001 >


ご感想とかご意見とかがありましたら、どしどしメールくださいね。